今更ながらエヴァンゲリオンにみる「目的が手段に喰われてしまう」こと
「逃げちゃダメだ!」有名なセリフです。
エヴァンゲリオンの主人公、碇シンジが物語中に何度も何度も呟きます。
彼は「自分には何もない」と思い、いつしか「やるべきこと」が彼の大半を占めていきます。
「やるべきこと」のために生きている、または生きていてもいい、といった状態になっていきます。
さて、この構造が実は主人公以外にも、この作品の多くのキャラクターにあてはまるように思えます。
作中で一貫して純粋に「自分のやりたいこと」をしているのは、作中では主人公の父、碇ゲンドウくらいでしょうか。
(その生き方は、それで大変そうですが)
さて、アニメを考察して達観しているばかりではおれません。
現実に生きていても、こうなりがちってことだからです。
「やるべきこと」が過多になって、周囲の期待に合わせた自分になっていたりする。いつしか「やりたいこと」はどこかにいってしまっている。
どんどん視野は狭くなるし、将来を考える気持ちも持てなくなる。
「やるべきこと」のために自分はいるのか?という話。
でも「やりたいこと」だけではたして生きていけるか、というのはたしかに疑問です。ただ人によっては、もうちょいと「やりたいこと」に目を向けてもいいのかな、と。
「やるべきこと」は人生の目的ではなく、あくまで単なる手段の方なのではないか。
やるべきことにも、やりたい要素を見つけることはできるのではないか。
GTD であれば、保留にあたるものを「いつかやるリスト」に大切にあたためておくことが大事なキーになると思います。
すぐには無理でも、ちょっとずつ、やりたいことをあたためていきましょう。
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