目標を設定することは大事なことです。GTDにおいても、「次の行動」と「望む結果（≓具体的な目標）」はセットで明確化をしていきます。

では、今あなたが決めた目標まで到達できたら、それであなたの人生・あなたの全てはハッピーエンドの終わりを迎えるのでしょうか？

残念ながら（？）それで今抱えているプロジェクトが全て終わったとしても、それで人生が終了することはありません。大きなプロジェクトを成し遂げたとしても、人生はまだまだ続きます。

ただ、完了したものが、重要なプロジェクトであればあるほど、人によっては完了と同時に「燃え尽きる」ようにパワーを失うということもよく見られる現象です。

GTDでは、「目標」やもう少し視野を高くした「ビジョン」といったものより上位の概念として「人生とその価値」という概念を設定しています。

大きなプロジェクトを終えて、虚無感を感じた時には、この「人生とその価値」という上位概念を考えてもらいたいと思います。

「営業成績でトップをとった」ということで、燃え尽きてしまうのではなく、「営業成績でトップをとる」という目標を「私はなぜ設定したのか？」という問いかけをする必要があります。

例えば、そこには、

「自己成長を常にしていたい」という価値観があるのかもしれません。

または「物事を極めていきたい」という価値観があるのかもしれません。

そういったより上位の「人生とその価値」という部分を考えることで、目標達成をした後に、「次はその価値観を満たすには、どうしようか？」といった苦痛ではない方向で、次の「望む結果、望む姿」を考えることができるのではないでしょうか。

また燃え尽きることができるほどの「目標」まで、たどり着けたということは、その努力は相当なものだったはずです。そこまで努力できたのは、おそらく「目標」が「人生とその価値」に深く触れるものだったはずです。つまり、自分の「人生とその価値」についてを知る良い機会になっているはずです。

貴重なタイミングだと思いますので、その時がきたら、ぜひ考えてみてください。