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GC_#04|選んで購入しよう!環境に優しい環境ラベルについて

GTFグリーンチャレンジデーは地球環境や生物多様性を意識するためのチャレンジを応援する日として、毎年秋に新宿御苑で開催している環境イベントです。このGC(グリーンチャレンジ)シリーズでは、環境問題に対する意識を高め理解を深めるため、イベント開催に先駆けて環境に優しい取り組みやサービスをご紹介していきます。

最近公表された海外の調査によると、世界10カ国の若者の9割以上が、気候変動問題と地球の未来について不安を抱いていることが明らかになったそうです。この調査は環境団体の委託を受けた欧米の大学・専門機関が、米国、英国、インド、フィリピン、ナイジェリア、フィンランド、ポルトガル、フランス、ブラジル、オーストラリアの16~25歳計1万人を対象に調査。調査結果によると気候変動とその影響が「心配」と答えたのは95%45%以上が「気候変動問題への不安が日常生活に否定的な影響を及ぼしている」と回答したそうです。(出展:Yahooニュース

日に日に深刻さを増す環境問題。身近なところから環境に優しいアクションを起こしてみませんか。今回は最も目にする機会が多いエコマークから、最近よく見かけるようになったバイオマスマークまで、環境に配慮した製品についている環境ラベルについてご紹介します。

❶エコマーク

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街中でよく見かける「エコマーク」。エコマークはISO14024のタイプⅠ環境ラベル(自主的で多様な基準に基づいた、第三者機関によってラベルの使用が認められる制度)に基づく国内唯一の環境ラベルです

商品のライフステージである「資源採取」「製造」「流通」「使用消費」「廃棄」「リサイクル」の各段階で、それぞれ考えなければならない環境負荷項目基準をクリアした商品のみにエコマークを表示することができます。 エコマークでは、“リサイクル”などという環境負荷の一面だけではなく、資源採取からリサイクルまでの環境への影響を総合的に判断しています。

ちなみにタイプⅠ環境ラベルは世界の50以上の国や地域で実施されており、それらを運営する環境ラベル機関27団体が世界エコラベリング・ネットワーク(GEN)に参加しています。

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世界のエコマークラベル

❷エコレールマーク

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貨物列車やお菓子などについているこのマークはエコレールマークといって、一般消費者の目に触れにくい商品の流通過程において、環境に優しい貨物鉄道を利用して運ばれている商品や積極的に取組をしている企業を消費者に知ってもらうことを目的につくられました。

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貨物輸送の二酸化炭素排出量原単位はトラックと比較して1/13にもなるそうです。2021年(令和3年)8月20日現在で、エコレールマーク認定商品は184品目(162件)、認定企業は93社、協賛企業は41社となっています。

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パッケージ右下に表示されているエコレールマーク

❸カーボン・オフセット認証ラベル・カーボン・ニュートラルラベル

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日常生活や企業等の活動で、どんなに努力をしても発生してしまうCO2(=カーボン)を、森林による吸収や省エネ設備への更新により創出された他の場所の削減分で埋め合わせ(=オフセット)する取組がカーボン・オフセットです。

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カーボンオフセットの取組のうち、排出するCO2の量と削減するCO2の量が同量で相殺されること=ニュートラルな取り組みの事を「カーボンニュートラル」と言います。

カーボンニュートラル(carbon neutral)は、本来は「植物や植物由来の燃料を燃焼してCO2が発生しても、その植物は成長過程でCO2を吸収しており、ライフサイクル全体(始めから終わりまで)でみると大気中のCO2を増加させず、CO2排出量の収支は実質ゼロになる」という考え方から来ています。(出典:Loops Style

令和2年10月に、内閣総理大臣所信表明で「2050年温室効果ガス排出実質ゼロ」宣言がされたことから、積極的にカーボンオフセットに取り組む自治体や企業が増えてきています。

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新宿区ゼロカーボンシティ表明

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新宿の森|新宿区と近隣自治体連携によるカーボン・オフセット事業

❹バイオマスマーク

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バイオマスマークは生物由来の資源(バイオマス)を活用し、品質及び安全性が関連する法規、基準、規格等に適合している環境商品の目印です。

バイオマスを燃やすと、ガソリンなどと同じように二酸化炭素が発生します。しかし、バイオマスは空気中の二酸化炭素を基に作られているので、燃やしてできた二酸化炭素は大気中に戻った、と考えることができます(カーボンニュートラル)。化石資源からつくる場合と異なり、焼却しても新たな二酸化炭素を発生しません。バイオマスマーク認定商品は安全で循環型社会の形成に貢献し、地球温暖化防止に役立っています。またバイオマスは、植物や動物などの再生可能な資源なので、持続的に使うことができます。

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レジ袋左下に表示されてバイオマスマーク

2021年9月15日現在、1170件がバイオマスマーク認定商品数として登録されています。(参照:一般社団法人日本有機資源協会

❺グリーンマーク

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古紙を原料に利用した製品であることを確認できる目印として付けられるマークです。古紙を決められた割合以上りようしたものに表示することができます。このマークの付いた商品を買うことで、古紙の利用拡大や紙のリサイクル促進につながります。

古紙回収率
1970年当初40%弱であった古紙回収率は、環境問題・ごみ減量施策と集団回収・行政の資源回収拡大等を経て、2020年現在84.9%まで達成することができました。

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古紙回収率
日本が世界に誇る「分別」によって品質の高い古紙(製紙原料)を維持し、古紙を製紙原料に作り上げる古紙問屋やその製紙原料を使いこなす製紙会社の努力によって、1970年当初34%から2019年現在約67%へ改善しています。

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GTFグリーンチャレンジデー2021 オンライン

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地球環境や生物多様性を意識するためのチャレンジを応援する日として、毎年秋に新宿御苑で開催している環境イベント。今年は新型コロナウイルス感染症予防の観点から、11月6日・7日の2日間オンラインで開催いたします。

イベント期間中、新宿御苑中央休憩所・イベントスペース「MuSuBu」@白金台にポップアップ会場をオープンします。ポスター展や物販など環境に優しい企画をたくさんご用意してお待ちしております。お近くに来た際にはぜひお立ち寄りください。

イベント詳細
日程:2021年11月6日(土)・7日(日) 10:00~16:00 両日とも
参加:無料
会場:①
オンライン(メイン会場)
   ②新宿御苑中央休憩所(ポップアップ会場)
   ③ポップアップ型ショールーム「MuSuBu」@白金台
参加:無料 
URL:https://www.gtfweb.com/gcd2021/

文責:イリオモテヤマネコ

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