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転調、変則リズム?バートバカラック

先週に続き、ひとりのミュージシャンに焦点を当てた萩原健太氏の解説、今回はソングライターのバートバカラックだった。

雨にぬれても(Raindrops Keep Fallin’ On My Head)/ B.J. Thomas
小さな願い(I Say A Little Prayer)/ Dionne Warwick
恋よさようなら(I’ll Never Fall In Love Again)/ Dionne Warwick
遥かなる影(Close To You)/ The Carpenters
ニューヨークシティセレナーデ(Athur’s Theme Best what You Can Do)/ Christopher Cross
That’s What Friends Are For / Dionne & Friends
Heart light / Neil Diamond
On My Own / Patti Labelle & Michael McDonald

などなどなど。全米TOP10以内の曲は他にもたくさんある。
いろんな人にカバーされているから上記だけにとどまらない。

バカラックの音楽を世に広めた、というかうまくパフォーマンスをしてくれたのがディオンヌワーウィック。スタジオセッションシンガーだった彼女の歌声に接し、彼女のために曲を書いたらしい。アレサフランクリンもバカラック作品を多く歌っているが、こちらはアレサの個性が強すぎるとの評。(もちろんそれはそれで彼女の魅力でもある)
 
朝鮮戦争の間は徴兵され陸軍にいたバートバカラックは帰国後作曲家を目指して活動を開始。なかなかうまくいかず、ピアニストとして生計を立てていたそう。56年に作詞家のハル・デヴィッドと出会ったのが転機。二人のタッグは多くのヒットを提供した。
 
前述のディオンヌはバカラック&デヴィッド作品の重要なパフォーマー。60年代から20年ほどの間に、彼らの作品を歌ったディオンヌのレコードは1200万枚以上といわれている。
 
非凡な才能というのは非凡な環境から来るらしい。前回のフリートウッドマックのようなW不倫や薬物などは無いものの、結婚は3度経験。3度目のパートナーであるキャロル・ベイヤー・セイガーとの共作がニューヨークシティセレナーデやThat’s What Friends Are For、Heart light、On My Ownなど。いいね。
 
ちょっと不思議な転調や、ん?というリズム。「バカラック節」もまた、多くのミュージシャンに影響を与えたことだろう。
(下の2本目けっこう見ごたえありました)


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