私が血液癌で入院した時の話。〜悪性リンパ腫体験記〜
はじめまして、ライターの中村めぐみ(@Tapitea_rec)と申します!
突然ですが、あなたは、大きな病気にかかったことがありますか?
世の中には、さまざまな病気があり、
生活習慣でかかる病気もあれば、
運要素が大きい病気もあって、難儀なものだ…と、よく思います。
私は10年前、高校生の時に「悪性リンパ腫」という珍しい病気にかかり、約4ヶ月間入院しました。
病気が発覚した当時は絶望し、治療には一切前向きになれず、むしろ逃げたいと願い、悲劇のヒロインを気取り、このまま何もできないで命を終えてしまうのかもしれないと感じていました。
入院のストレスから箱ティッシュを壁に投げつけて泣いたり、看護師さんに八つ当たり、それはひどい荒れようでした。
…しかし。
オチを先に言ってしまうと、それから10年が経ちましたが、私は生きています。
生きているどころか、電車に乗って会社員として普通に働き、お給料をもらっています。
それどころか、「普通」からややはみだしたことにもチャレンジしています。
そしてもっと色んなことにチャレンジしてみたいのです。
日々、ニュースなどを見ていると、訃報が大きく報道されることが多いですね。
それは仕方のないことだと思います。
でも、そういった訃報ばかりがクローズアップされるのって、なんだか寂しいなあ…と、闘病中も、そして退院してからも、そういう想いを抱えていました。
生きてるチームと、亡くなってから大きく報道されるチームに分けられるとしたら、私は確実に前者を取りに行きたい。
むしろ、普通に生きていることを主張したいし、どういう人が生き残れたのかを知りたい。
生き残った後の人生に希望を持ちたい。
たとえ、治療がつらくて、将来に絶望していたとしても、せめてメンタル面ではベストを尽くしたい。
このnoteは、そんな私主観の、当事者目線で残した体験記です。
そのため、医学的な情報は少なく(ほぼないです)、当時の日記に基づき、治療と退院までの道のりを記したものとなっています。
以前バセドウ病体験記をブログに綴り、たくさんの方にお読みいただけた経験から、こんな私の経験が誰かのお役に立てばと思い、公開させていただくことにしました。
(私のバセドウ病体験記はこちらからお読みいただけます)
よろしければ、ご購読頂けましたら幸いです!
1.謎のしこり
私がその異変に気付いたのは高校3年生の春だった。
地元の高校に通い、帰宅部を楽しむ生活。
本当にどこにでもいる高校生だったと思う。
ある日、なんとなく左顎を触ったら、耳の下に大きさ3センチくらいのしこりを見つけた。
母親に相談したところ、風邪でもひいたのかね?と言われ、しこり以外には何も症状がなかったので、自然に治るだろうと、放っておくことにした。
実際、しこり自体は熱を持たず、腫れているわけでもなく、特に体に異変もなかったのでしばらくそのことを忘れていたくらいだ。
しかし、数日経っても、しこりは消えていなかった。そのため、まずは原因を調べるため、地元の小さな内科系のクリニックに行くことにした。
地元のクリニックでは、「反復性耳下腺炎」と判断され、薬を何種類かもらい、家に帰った。
しかし、薬を飲みきっても、しこりは一ミリも小さくならなかったので、
隣の市にある、中規模の病院へ紹介状を書いてもらった。
その病院でも幾つかの検査をしたが、やはり原因は不明のまま。
エコー検査でしこりを診てもらったが、しこりが大きすぎて全体が把握ができなかった。
エコーのためのジェルを頸部へ塗ったのだが、ベタベタして気持ち悪いだけで終わった。
(ベタベタし損じゃんこれ…時間返せ…)と思ったことをよく覚えている。
その病院でも、飲み薬をもらったがやはりしこりは小さくならず
それどころか、しこり自体が熱を持って腫れ、高熱が出るようにもなり
寝込んだりする日々が続いた。
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