見出し画像

『一年の計は元旦にあり』の意味は?

年始に思い出すことわざと言えば『一年の計は元旦にあり』だろう。「1年の計画は元旦に立てるべき、1年の計画を立てるのに元旦は良い機会だ」という使われ方をする。しかし、この言葉の出典については知らなかったので、インターネットで調べてみた。

検索の結果、その由来は、中国の書籍「月令広義」(げつれいこうぎ)とする説と、日本の戦国武将・毛利元就の手紙とする説の二つあることがわかった。どちらも16世紀後半に書かれたものだ。ことわざの本質を「物事を始める時には、まず、しっかりと計画を立てて臨むべし」と理解するならば、ビジネスで活用される「PDCA」に通ずるものがある。

しかし、現代は「VUCA」と呼ばれる非常に変化の激しい時代である。ウクライナ戦争、気候変動、世界経済の動向など、先行きの不確かな状況が続く。事前の計画や想定が、どこまで有効なのか、と疑問に感じる考えもあろう。

一年の計画を元旦に立てることは、「こんな風に1年間を過ごしたい」という願いであると捉えたい。言葉にできることは、イメージはできることであり、叶えることができることだ。心理学では「プライミング効果」と説明されており、言葉が行動に影響を与えるという。今年の自分のありたい姿を想像をたくましくして、言葉にしていこう。それが実現への原動力になる(かもしれない)。VUCA時代だからこそ「言葉の力」を味方にするのだ。

※参考※
プライミング効果について


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?