キックボクシングmemo
まさかこんなにハマってしまうとは・・・
格闘技は全く縁のない人生だった。
小中学校生の頃にK1ブームが巻き起こって中継を見ながら「ミルコ・クロコップの乳首はピンク色なんだ...」とか、ガチンコファイトクラブで「竹原さん怖ええええ」程度の認識しかなかった。
▼2018年8月末 友達に誘われて体験入会
シャドー、ミット、サンドバッグ、筋トレのメニューを消化。
いやあ参った。すべてのメニューを終えた頃には全身が灰になるような感覚になるほど疲れた。ジムを出たあとも体が重すぎて思い通りに動かない。
それまで基礎体力くらいは保てるようにと、週末に近所を3kmジョギングすることだけは続けていた。が、あくまで下半身と肺を動かす程度。上半身を含めて全身を動かすことは想像以上にハードだった。ただただ驚かされた。
受付「入会どうされますか?」
自分「ちょっと考えさせてください(継続するにはそれなりの意気込みが必要かもな...)」
▼2018年11月末 入会
実際に入会を決心するまで時間がかかった。というより、仕事が残業続きであっというまに月日が経ってしまっていた。毎日が目まぐるしい。
「こんなんじゃ体力もたないな...タフにならないとヤられてしまう...」
週1サウナは欠かしたことがなかった。疲れを抜いて体調をリセットさせるには申し分ない存在だけど、体力を増強させるわけではない。マイペースにジョギングをするだけでは不十分だと感じていた。
「強くなりたい」
▼2018年12月
かくしてジム通いが始まった。
とはいっても最初は毎週土曜日の週1ペースが限界だった。翌日には必ず全身筋肉痛。そして身体のどこかが攣った。
継続できる自信もなかったし、シャドーをやってもあまりに下手くそ、あまりに恥ずかしいので周囲やTwitterにはとてもじゃないけど「キックボクシングやってます」なんて言えなかった。
継続するコツは人それぞれあるけれど、自分にとっては「ジム通いのブランクはどんなに長引いても中6日」以外に目標は設定しなかったのが大きい。
人は極端なものに惹かれやすい。腹筋を割るとか背中を大きくするとか、広告画像に出てくるようなカッコいいボディに到達するには相当なコミットが必要だと体験入会の時に実感していたからだ。
▼2019年1月
全然慣れない。
ひ弱な身体に負荷をかけるので、必ずどこかが悲鳴を上げる。腰痛、突き指、腫れてるんじゃないかと疑うほど首筋が痛くなったり。
サンドバッグの打ち込みも、最後のラッシュになると息が上がって全く力が入らない。筋トレも軽量のダンベルが上がらない。懸垂?いやいや一回もできませんって。
▼2019年2月
「あれ。疲れの取れ方が全然違うぞ」
この頃から日常生活でも明確に何かが変わっていくのを感じ始めた。
デスクワークをしていても肩こりがほとんどなくなった。
確かこの頃は金土日のいずれか2日連続で通えるようになっていた。
▼2019年3月
仕事が落ち着いてきたこともあり、平日にもジムに通い始める。
11月の自分を振り返ると大きな進歩だった。翌日にくるダメージ(運動後の疲れ)を考えると、平日なんかに行ってしまえば明らかに仕事に支障が出るレベルだった。
「ここまできたら全メニューを全力でこなせるようにがんばろう」
▼2019年4月
調子にのりはじめる。
気づけば週6で通っていた(さすがに行き過ぎた)。
トレーナー「あれ!?今日もいるんすか!!!ストイックですねえ」
自分「ははは、ドMなだけですよ」
自分が通うジムではトレーナーの仕事をしつつ、プロ選手としてトレーニングに励む人が結構いる。
経歴を調べて驚いた。過去に空手で世界王者になったり学生時代に階級別で全国覇者に到達した実力者が揃っていた。試合に向けて切磋琢磨するプロが目の前にいる。刺激にならないわけがなかった。
▼2019年5月
GW=Get Wild
10連休は格好の追い込みチャンス。5日連続ジム、1日休み、4日連続ジム。
街に出るとタピオカ片手に歩く女子たち。自分はプロテインを飲んでいた。
▼2019年6月 7月 8月
気づけば自分もジム常連の1人になっていた。
へなちょこだった頃の自分をほとんどのトレーナーが知っているので、ある程度上達したことや技術的に至らないポイントを把握したうえで指導してくれている。
通常のメニューでは翌日に筋肉痛がまったくこなくなった。全く物足りない。
1人で居残って追い込みトレーニングをかけることがルーティンになる。
▽結果として
体重が64.5kg→58.5kgに落ちた。腹筋も割れた。体力もついた。
当初の目的はほぼ達成できたといっていい。
ただこれで満足したかというと全然違う。人間、変なところで欲が深いもので「上達したい」という意欲が俄然わいてくるから不思議なものだ。
まだまだ筋肉量が足りない部位や課題もはっきりしているので、当面の間は自分に課された宿題に取り組んでいきたい。
そして一体いつの日になるか知らないけど、アマチュアのリングに立って自分の力で勝利を掴みたい。
「おっしゃああああああ!」と雄叫びをあげる妄想ばかりが捗る。
今日もサンドバッグを黙々と打ち込む。
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