ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーvol3

ガーディアンズオブギャラクシー(以下GOTG)vol3
観ましたよー
面白かったですねー






ネタバレ全開の感想、考察を書くので
観た人だけ読んでね



あと情報が全体的にざっくりしてるけど
許してね


この映画を見た時に思ったことは
え、ジェームズガン、ディズニーとめっちゃもめた?
です

ジェームズガン監督は
ガーディアンズオブギャラクシーという
マーベルの大ヒット作品を手掛けました。

1,2が大ヒットのなか
Vol3制作発表の段階で、あるリークがされます
それは監督の10年前の差別的なツイートです

これによって
ガン監督はディズニーから解雇されます
これに憤ったファン(私を含め)は抗議します
大多数の声が集まったことによって
ガン監督はGOTGに復帰します
これを我々ファンは円満復帰だと感じていましたが
この映画を観るからにディズニー批判が多く見受けられます
そこから察するにガン監督はディズニーともめにもめて
抗議のあったvol3を最後にGOTGを終わらせるという
事実上の解雇だったのではないでしょうか?

なぜそこまでの推測をするのか?
ディズニー批判とは何か?
それは今回の敵となるハイ・エボリューショナリーの思想
そしてロケットなどが受ける動物虐待がカギとなります

ハイ・エボリューショナリーは
動物を改造して意のままにする研究をしています
やがて擬人化した動物が現れます
それはディズニーにおける二足歩行で話す動物キャラを彷彿とさせます
そしてロケットと同じ檻に入れられる
機械で改造された動物
これはトイストーリーのシドによる
おもちゃの改造を彷彿とさせます
そして不要な実験台は焼却されるというのは
おもちゃの悲痛な運命を描いたトイストーリー3の展開を彷彿とさせます
その他にも完璧な世界を作るという意思
これはCGによって作り手の意のままの世界を作り出すディズニーのことではないでしょうか?
これはTwitterで拝見した
照沼健太氏のツイートも参考にしています

それは邪推だろう
そう思う人もいるかもしれませんが
映画内でドラッグスがピーターを励ますくだりで
これは比喩だというセリフを執拗に口にします
この映画自体が大きな比喩であるという証拠でしょう

物語の構造として
冒頭でロケットが何者かに(のちにキャラはアダムウォーロックと判明するもののあまりの唐突さに誰かわからないという意)刺されてロケットが瀕死の状態になります

これは
ある日突然匿名のリークにより
ガン監督が作家生命的に瀕死の状態になったことの比喩でしょう

そう、この物語はロケット=ガン監督の「死」から物語が始まります

そして冒頭に流れる音楽は
Creep/Radioheadですが
これは自己嫌悪とそれでも特別になりたいという曲
(ざっくりでごめんなさい)
ですが
これからするにガン監督はかなりメンタルを
やられていたとみれます
いわば病んでる曲の代表みたいな曲なのですが
今までGOTGではマイナーだけどアガるし
物語の流れを汲んでる選曲が多いなか
どメジャー病み曲が来たことで私は本当に心配になりました
悲痛な叫びのように感じられました

だいぶ飛びますが
そのあとロケットの走馬灯に
死んだライラ(かつて研究対象として共に暮らしていた仲間)が現れ、
ロケットにこう囁きます

あなたはまだこっちにきてはいけない
これはあなたの物語

すいませんうろ覚えなのですが
だいたいこんなことを言うわけです

映画開始かれ1時間半くらい経った頃でしょうか?
ここで僕はこの映画の意味がわかって
涙が止まらなくなりました
この映画はガン監督の死そして復活の物語だと

ロケットが復活する時研究者の脳のようなものを使うけどうまくいかない
ピーターの強引な心臓マッサージによって
ロケットは復活します
これもロジックじゃない、感情で復活した
ファンの熱い思いがガン監督を心から励ませんじゃないかと思いました

反撃開始の時に
声がかかるのがクラグリンです
物語的必然ではあるものの
それ以上に彼はジェームズガン監督の実の弟で
ガン監督映画にはほぼ出ている彼を呼ぶ事で
家族(クラグリンもそうだけどGOTG自体が一つの家族)
と反撃が始まることを意味していると思います

そして
ハイエボリューショナリーとロケットの決闘になります
そこで89P13(ロケットの製造番号)お前は通過点だと言われて
それに対してI’m Rocketと言い
撃ち殺します

これはGOTGは会社のもので
MCUの成功のための通過点でしかないとする
ディズニーに対して
ガン監督はこれは俺の映画だ
とタンカを切っているように思えて
涙が止まらなかったです

もしもこの推測が本当で
本当にガン監督に通過点だなんて言葉を吐いた人間がいるならと思うと
怒りと悲しみで胸が痛かったです

この映画では執拗に
「受け入れる」ことが描かれます
実験の被験動物や子供達全て受け入れ
マンティスがモンスターハンターのフルフルみたいな生物(vol.2のopで倒したやつ)を理解し受け入れ
最初にロケットを刺したウォーロックにさえ
やり直せばいい
と仲間に迎え入れます

これは
リークされた時
ガン監督は即刻解雇されたんじゃないかと
推測します
(もちろん会社として
特にディズニーというブランディング的に
その対処は否定できないですが)
ガン監督の過去の過ちを
会社に受け入れてもらえなかったことの
アンチテーゼとして
俺は全てを受け入れる!ということなんじゃないかと思いました

そして今まで若干ノイズだった
MCU他の作品との絡みなど一切ない
独立した映画としてのこのvol3に
終わると言うより
終わらせられるというニュアンスを受けてしまい
悲しい気持ちになりました

僕はGOTGはジェームズガン監督の映画だと思っています
ディズニーでもマーベルのものでなく
(権利的な話じゃなくて
まだMCUがこれほどまでの盛り上がりを見せていない頃公開されて大ヒットになったGOTG
こういう大作をまさかあのインディー作家のジェームズガンがやるなんてと驚きました
(前作スーパー!で僕は監督の大ファンになりました)

そしてガン監督の功績が
MCUに作家性の強い監督
タイカワイティティ
ジョンワッツ
クロエジャオ
ライアンクーグラー
などが次々呼ばれるきっかけになったと
勝手に思っています
ガン監督のおかけでMCUが好きになったといっても過言ではないです

本当にありがとうと言う気持ちと
これからも応援してます!
てかDCの方がのびのびグロいことできて
むしろよかったんじゃね?って気持ちです!


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