原口孝徳

ランニングコーチ | コンディションコーチ。 コーチング、ランニングからの観点を軸…

原口孝徳

ランニングコーチ | コンディションコーチ。 コーチング、ランニングからの観点を軸に色々と書いてます。 https://run-conditioning.com/

マガジン

  • エッセイ

    ランニングについての考えを記載してます

  • トレーニング

    ランニング・コンディショニングについて書いています

  • 練習会日記

    練習会の様子、内容についての記録を綴っています。

  • ランナー記事

    実際にお会いしたランナー、またビデオチャットを通してインタビューを行った世界中のランナーたちにとっての”ランニング”について紹介しています。

  • オーストラリアを走る

    オーストラリアでのランニング日記です。

最近の記事

コンディショニングとランニングフォーム

大きく故障予防、パフォーマンス向上の2の観点で行うコンディショニングトレーニング。 ランニングフォーム改善について質問を受けることもありますが、私の活動の中ではフォームの改善を目的にトレーニングを行うことはありません。 しかし全くランニングフォームに関与しないかというとわけでもないです。 その人の走る様子を見ても分かるのを見かけの部分であり、体内でどのような力の働きが起きているか仕組みの部分までは分かりません。 選手の動きの確認、フォームの傾向を認識しておくことはコン

    • ランニングの練習をシンプルに考える③ー練習の幅

      どんな練習メニューがいいのかと考えるのはランニングを継続をできている人がそれだけでは体力向上に十分な刺激にならなくなった後です。 ただ毎回同じは精神的に退屈さもあると思うので、そういった人も練習の距離、ペースに幅を持たせてあげると続けやすいケースもあるでしょう。 なので継続だけでは十分でない人も、継続するための人も練習に幅を持たせることは役にたつと思います。 練習に幅を持たせるとは「色んなペースで色んな距離を走りましょう」ということです。 「ゆっくり長くから短く速く走

      • ランニングの練習をシンプルに考える②ーペース配分

        前回は「継続」と「成長可能な負荷をかける」の2点で書きました。 この2点をキープする上で大事な要素は何かと考えると ・1の継続にはペース配分 ・2の成長可能な負荷には練習の幅を持たせる ことが大切だと思います。 今回は1のペース配分について掘り下げてみます。 ペース配分と考えると練習やレースでどんなペースで走るのかというイメージが強いかもしれません。これらと同じように練習をどのように進めるかにもペース配分は関わってきて大切になります。 身体が疲労困憊、足の痛みに

        • マラソンの楽しさと本気で取り組むこと

          「あと半分もあるのにこのきつさか。今日はもうダメかもな」 「いや、あと2kmは頑張ろう」 「ここまで来ると公園のコースあと3周だ。粘れ」 「あぁ、向かい風かよ。ここで一人になるときついぞ。もう少し集団で我慢」 苦しさが増す中で繰り返される心の葛藤。 自己ベストが狙えるようなレベルでもなく、入賞などの順位が狙える位置でもない。 誰かに目標を伝えたわけでも、それを達成できなければ何か罰ががあるわけでもない。それでもなんとかその苦しさの中に身を置こうとする自分。 またこうや

        コンディショニングとランニングフォーム

        マガジン

        • トレーニング
          6本
        • エッセイ
          31本
        • 練習会日記
          8本
        • ランナー記事
          29本
        • オーストラリアを走る
          4本
        • ランニング日記
          27本

        記事

          自分の身体と向き合う〜コンディショニングトレーニング

          ランニングの指導と併用してコンディショニングの指導も行なっています。 主な目的は故障予防と目的のパフォーマンス向上です。 コンディションを現在の状態と考え、その状態をより良い状態することがコンディショニングと考えるといいと思います。 シンプルに言うならこんな感じです。 ・まずは身体の各関節を動くようにしましょう。 ・動くようになったら自分でその範囲をコントロールできるようにしましょう。 ・正しい姿勢でバランスを崩さずに動きましょう。 ・目的に応じて必要な筋力強化をしましょ

          自分の身体と向き合う〜コンディショニングトレーニング

          ランニングの練習をシンプルに考える

          色んな情報が溢れかえることでどんな練習をすればいいか悩む人は多いかもしれません。 ランニングのトレーニングをシンプルに考えるなら以下の2つを守って行うことです。 1.継続 2.成長可能な負荷をかける シンプルですが簡単ではないです。 ランニングをやっていない人なら1に集中すれば同時に2も達成することになります。なのでどんなトレーニングが効果的を考えるよりは、どんな練習(頻度、距離、ペース含め)なら続けられるかを第一に考える方が良いと思います。 しばらく続けると1だけ

          ランニングの練習をシンプルに考える

          ランニングで練習不足を感じる時

          知り合いの誘いで駅伝を走りました。 約2年間ほど悩まれたアキレス腱痛も完治してスピードを上げて走ることに問題はなくなったものの、ペースを上げて心肺や筋肉に大きく負荷をかけるような練習はまだ始めてまもない状態です。 仲間と一緒に参加することに意義があり、私個人の走りが速いか遅いかは大した問題ではありません。なので今の力だとこのくらいだろうなという考えはあっても、「この記録で走りたい、区間は何番以内で」などといった目標があるわけでもありません。強いていうなら今の状態で全力で走

          ランニングで練習不足を感じる時

          【練習会】坂道走〜走るとは考えること

          「100m坂道×30本を1分サイクルで」 オーストラリアのクラブで走っていた時に行ったトレーニングの一つです。 それまで私が中・高・大学と長距離走をやってきた中では馴染みのない練習で、少し戸惑いもありました。 それはきつそうというよりは長距離なのに100mを何本も繰り返す練習は必要なのだろうかという疑問からでした。 坂道と聞くとダッシュの印象が強く、短距離走のようなトレーニングをイメージしがちだったのもあると思います。 必ず100mというわけではなく、100m地点を基準に前

          【練習会】坂道走〜走るとは考えること

          効率的なランニングフォームについて思うこと

          鳥はなぜあんなにスムーズに飛ぶことができるのか。 こんな質問をされて鳥が誰かに飛ぶフォームを習ったからと答える人はいないでしょう。 鳥が飛ぶ速さを競う場合は速く飛ぶ為のトレーニングを施すことで(実際にどうなるかはわかりませんが)より速く飛ぶことができるかもしれません。 鳥がスムーズに飛べる理由は飛べるようになった日から、飛ばない日がほとんどない、つまり毎日同じ動作を反復していることにあると思います。 これは動き回る動物なら全てに当てはまるでしょう。足が速い、ある特定の

          効率的なランニングフォームについて思うこと

          レースを走り感じたこと

          世田谷246ハーフマラソンを走りました。小雨が降り、気温もグッと下がる中、じっとしていると震えるような気温です。 しかし走る上では絶好のコンディションだったと思います。 1時間少し前に会場に着くとすでに多くのランナーがウォーミングアップを始めていて、マラソン大会の雰囲気を感じることができます。 指導する二人の方と合流しこちらもウォーミングアップを開始。 私自身も出走はするものの、ここ2年間ほど治ったり、痛くなったりを繰り返し長引いていた足のがようやく回復の兆しを見せてきた段

          レースを走り感じたこと

          【練習会】10km走+1.7km×3本

          朝は肌寒いくらいと走るには絶好の季節になりました。 早朝から砧公園のサイクリングコース(1.67km)を利用してペース走の後にロングインターバル走を行いました。 来週、再来週とマラソンを控える人もいるため10kmのペースは5'20/km程度です。目標のマラソンペースくらいですが会話ができる程度の余力はみなあるようで終始リラックスした様子でした。 一人で悶々と周回を重ねることを好む人もいれば、外に出て風景の変わる中を好んで走る人もいます。 砧公園のサイクリングコースは小刻み

          【練習会】10km走+1.7km×3本

          【練習会】800m×4 ~ペアと協力

          800mのインターバル走を行いました。 1周約800mの周回を使い(距離は測定して800mに合わせています)、休憩3分を挟んで心肺に負荷がかかるペースで走りました。 ランニングの練習の場合は必ずしもパーソナルトレーニングが個人の練習を最適化できるわけではなく、ペア、グループ練習ならではのメリットがあります。 このような速いペースで3分程度の疾走時間がある距離を走る場合は協力して走れるパートナーがいることは大きな助けになります。 先頭をリードする時には責任感も伴い、もう無理

          【練習会】800m×4 ~ペアと協力

          【練習会】22km走

          各地でマラソン大会が始まるシーズンとなりました。 今回は駒沢公園のジョギングコースを10周の22km走。 夏の暑さは過ぎ去ったとはいえ、まだ湿度も高く長い距離にはしんどい気温です。 5'30/kmのペースでスタート。22kmを完走する人、前半のみ参加する人、後半で合流する人と用途は個人の目的に合わせもらいました。 駒沢公園のコースはジョギングコースのスタート地点を起点にすると前半が下り基調で後半が上り基調となります。 余裕を持って走っている時は苦となるような傾斜ではあり

          【練習会】22km走

          【練習会】 サーキット〜身体のベースを大きく

          今回はランニング、体幹、ハードルドリルを組み合わせた練習を行いました。 まずはトラックを2周(800m)走ります。ランニングを終えるとハードルと体幹トレーニングです。 前、横、後ろ向きでハードルを超えることで股関節を3方面(前後、左右、内外へ捻る)へ大きく動かします。目的としてはバランスの維持と股関節の可動域の向上です。意識的に行わないと関節をフルの可動域で動かすことは少なくなります。 「Use it, or lose it」使わなければ失う、 という格言があるように

          【練習会】 サーキット〜身体のベースを大きく

          クロスカントリー大会

          この日は神奈川県、葉山市にある池子海軍基地を訪れた。 9月になるとインターナショナルスクールの生徒によるクラスカントリーのシーズンが始まる。 シーズン前に指導していた生徒たちの応援、そしていつもの日本の大会とは少し異なる雰囲気を感じるのも兼ねた観戦だ。 欧米でもマラソン大会は人気である一方、学生がロードレースを頻繁に走ることは少ないようだ。春はトラック、秋冬にクロスカントリーを走る。 長距離走には大きく分けて3つのレースのスタイルがある。トラックレース(陸上競技場の

          クロスカントリー大会

          【練習会】ペース走

          マラソンシーズンが近づいてきましたが、9月になってもまだ厳しい暑さが続きます。 そんな暑い中ですが、今月末にハーフマラソンを控える方向けに目標のレースペース(5分/km)で駒沢公園を5周のペース走を行いました。 1周目は余裕を持って走っている感じでしたが2周目に入ると次第に暑さのダメージを受け始めたのか表情から余裕がなくなります。 駒沢公園のコースは上りと下りがはっきりと分かれています。どこから走っても1周の距離は変わりませんが、ランニングコースのスタート地点表記からス

          【練習会】ペース走