コーチングからの学び②

前回に引き続き、コーチングする上で私が学んだことを書きたいと思います。

「指導する立場にならないと指導の難しさは分からない」。昨年12月、高校時代の先生と大学の監督と飲みに行く機会がありその時に言われた言葉です。

現在、私の母校には5000mを14分台で走る選手が21名いて、私が在籍していた頃に比べると5倍ほどの数になっています。先生がおっしゃられたのは「14分台で走れる選手を育てる練習が分かってきた。ただその代わり全国大会で入賞するような選手が出てこなくなった」。チーム全体を底上げする指導を取るのか、あるいはスター選手を育てるような指導を取るのか。常にその部分に悩みがあるように見受けられました。

「いろんな国のランニングを見てきたお前が今の高校生のミーティング風景を見たら、やはり宗教染みてるか?」こんな質問を先生から受けた時、驚きと同時に思わず笑みがこぼれました。きちんと整列して人の話を聞く、みんなの前で自分の考えを言う、これは逆に日本の風習の良さでもあるかもしれません。

「ただまだ宗教っぽく見えてしまいますね(笑)」とこんな風に先生に本音を言える日が来るとは自分でも驚きです。先生も生徒とのコミュニケーションの重要視されていて、できるだけ生徒が本音で意見を言える雰囲気作りを行なっているようです。「その点に関しては、お前達の頃には悪いことをしたな」と謝罪された時、試行錯誤の中、先生も自身が指導者として成長できるように色々考えているんだなと勉強になりました。

学生の頃「こんな練習意味わからない、頭が悪い」、学生同士でこんな意見のぶつけ合いを頻繁にやっていたのを思い出します。(笑)

全日本でも富士山女子駅伝でも状態が万全ではないエースを起用するかしないか、監督が色々な悩みをそばで見ていると大変さが伝わってきました。自分が監督ならどうするか。すごく難しい判断だったと思います。

1つの物事をいろんな視点から考えられるようになる。これは指導する上でも何をする上でも大事になってくるものだと思います。

異なる考えを持つ人、行動をする人に会った時、またそう言う場面を見た時、真っ向から反対意見をぶつけがちですが、相手の視点で考えてみる、もしくは話ができるチャンスがあるならじっくり聞いてみるとまた新たな発見があるかもしれません。


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原口孝徳

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