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教師のバトンで思うこと。

 今「教師のバトン」で、学校がクローズアップされている。萩生田大臣始め、文部科学省が前向きに取り組む姿勢を見せている。もちろん一生懸命取り組んでいるものと信じている。しかし、どうかな?残念ながら、私は進まないと思っている。

 もう5年くらい経つらしいが、みんな覚えているかな?「保育園落ちた、日本死ね」と言うフレーズ。待機児童問題で、小さなお子さんを持ったお母さんたちの叫びだった。解決に至って、みんなハッピーになったかな?

 おそらく、次は看護師さんだと思うよ。このパンデミックの中、懸命に頑張ってくれている。そんな人たちのボーナスが出なかったとか、そういう話が聞こえたりする。そう遠くない将来、看護師不足がきっと話題になるよ。

 どれも、結局根っこは同じ。日本の方針は、「プライマリーバランス(財政収支)」が一番。必要なお金を必要な場所に手当てはしません。財務省に頼ることなく、各省で工夫してやってください。と、言うこと。だから、今のままでは、解決はされません。と、思ってます。 

 最近、同僚のつぶやきが印象的だった。「教師になりたての頃は、定年まで勤めあげると退職金の利息と年金でつつましやかでも、セカンドライフが過ごせると思ってたけど、70まで働かないと無理なのかな……」  

 私も同意見だ。そして、あと三年で私は定年(還暦)を迎える。これからの身の振り方をどうすべきか深刻に考えさせられている。セカンドライフを楽しみたい。しかし、でもお金が心配。何歳まで働けば晴耕雨読のような生活ができるのか……「夢に向かって、走りなさい!」と言うべき人間が、これで良いのか?           

 だから、若い方に「教師のバトン」を渡そうとすると、三十代、四十代に任さされるような仕事量をこなさなければ、渡すに渡せられない。大変な覚悟がいりますよ。

 と、言うことで、職場内のごみの回収も、資源ごみの片付けも、早朝の教室の窓開けも、率先してやっている。できることはそれくらい。ごめんね、こんなことしかできなくて。

    

                                           

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