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皆様 お疲れ様でした!

 あらためまして、

演劇ユニットCorneliusCockBlue(s)
第32回公演~ツアーファイナル
『それでも世界は回る。』

終演致しました。

これを以て、「吠えて吠えてうるさい!ツアー2021-2022」も終了致しました。

今ツアーも劇場までお越しいただきご観劇いただいた皆様、多大なご支援をいただいた皆様、誠にありがとうございました。
阿佐ヶ谷、下北沢の各劇場の皆様、誠にありがとうございました。

キャストの皆様、スタッフの皆様。
CCBの今ツアーにお力添えいただき本当にありがとうございました!

メンバーの皆さん。
本当にお疲れ様でした。ありがとうございました!
ツアー初弾が中止となってしまいましたが、様々な難を乗り越え最後までやりきることができました。本当に幸いです。
本当にありがとうございました!


 この世に「天」と「地」があるように、そして近頃、高等な未来で生きる人間が「選ばれる」か「選ばれないか」という人間選別が始まってきているように、今ツアーの代表マスダヒロユキ作の新作4本もすべて【二面性】を持ち併せていましたね。

『完全なる罪と×』は「裁く側」と「裁かれる側」
『ビターシュガー』は「与える側」と「与えて貰う側」
『黒のブルース』は「騙す側」と「騙される側」
『それでも世界は回る。』は「死にたい人間」と「生きたい人間」

そしてツアーそのものにも二面性があったようにも思います。
< 吠えて吠えてうるさい!ツアー2021-2022 >
CCB第4期-2ndメインシルエットの狼のように、我々は吠えて吠えまくって威勢を張っていたかもしれませんが、実はあれはただの犬で、端から見れば結局は何者かに使われる「犬」に過ぎないのかもしれません。

仮にそうだったとしても、私は自分の存在意義を示す為に、無くさない為にやってきたので、そこはあまり大した問題ではありません。
そう「選択」したのは自分ですから。めちゃくちゃ感謝しています。

今ツアーで確実に「階段」を昇り、その先の「道」はより明確になったと思います。それを示してくれたのは代表マスダヒロユキですから、ここからも面白くないわけがありません。

まぁそんなこんなでCCBのツアーが一段落しましたので、次回までしばらくお待ちください。次回は10月です!
皆様、本当にお疲れ様でした!ありがとうございました!



ツアーファイナル公演の稽古期間中、私は2週間くらい現場から離れておりました。
離れた理由はまず、急に何もかもが怖くなったからです。
「この先ちゃんと生きていけるのか?」っていう感じで、「目の前が真っ暗になる」って感覚をリアルに体験しました。
そしていろいろとお話しさせていただいたうえで少し休ませていただきました。

これから書くことは、別に誰かに言うことでもなく話すことでもない私の個人的なことですが、
諸先輩方からのアドバイスやお心遣いを頂き、自分のいろいろなリミットを客観的に把握する為と、アウトプットして逃がす為に書かせていただきます。
あとは、こういう人間もいるんだよっていうのを知ってもらおうかなという目的です。



 お休みをいただく前日です。 

『それでも世界は回る。』の世界観に悪い方に影響されてしまったのか。
自分は影響されたつもりはなかったのですが、「死なないでいこう」と思っていたのが逆に変な負荷みたいになり、急にいろんな不安や恐怖に覆われて「あ、自分が死んでもとくに何もないな」と思うようになって、そしたら一気に【死】という感覚が近くなりました。

この先不安や恐怖しかない。【死】の感覚が近くなった。【死】に対しての恐怖がだいぶ薄れた。死ぬ方法は全く分かっていないのに。
このまま生きれる?こんなだったらもう死んでも支障ないじゃん。でも「生きなきゃ」という本能が抗って頭の中がごちゃごちゃになって何も動きたくなくなる。
焦りと不安と恐怖が脳内を駆け回っていろいろなことが重なりまくって爆発したみたいな感じです。

人も怖くなって。人と会うのが怖くなって。あの日は消えるように帰りました。


それでお休みをいただいたわけですが、これも今までの自分のサボり性の一種なのかと思うととても申し訳ないです。
体調がすごく悪いわけではなかったですから、気持ちが勝手に逃げ出したのかもしれません。
こんな事態は演劇、ものづくりの仕事に携わっている中で、CCBに携わっている中で1度も無かったですし、むしろCCBをやってる方が心が癒される、楽しい。嫌なことを忘れられたくらいですから。


 正直に言うと、お休みの期間は実質「サボらせていただいていた」みたいなもんです。
「好きなことしたらええ」というお言葉を胸に過ごしていましたがなかなかやりたいことが思いつかず、特別何かをしていたわけではありませんでした。
もちろん業務はほとんどしていませんでした。それまで毎日使っていたイラストレーターも1週間くらいは開きもしませんでした。
おそらく開いたところで創作力は何も働かなかったと思います。

せっかくお休みをいただいたわけだから、リフレッシュさせる為に有効活用しようと考えていたのですが、何かいい手段が思いつくことがなく1日が過ぎてしまうことがよくありました。
「有効活用しなければ」と思って焦りが勝ってしまい逆に休めなかった時もありました。
だから現場に戻った始めの頃は正直「お休みをあまり有効に使えなかった」という後悔の念がわりと強かったです。


あのお休み期間は何をやっていたか思い出そうとすると詳しく何やっていたか出てこないくらいホントに何もやっていませんでした。

人と会いたくなかったのでほとんど外に出ませんでした。
1ヶ月以上経った今でもまだ大人数と会うのは苦手で、ちょっと息苦しくなりますし、精神的にすぐ疲れてしまいます。まぁ昔から人が大勢いる場所は好きではないですが。

関係ないですが、わりと大飯食らいの私は人前ではあまり食べれません。家に帰って一人になってからガッツリ食べます。

お休み期間は、音楽聴いて、野球中継観て、プロ野球応援歌聴いて・・・。やっていたことはそのくらいです。
実になることといえば、前々からYoutube用に編集していた動画の仕上げくらいですかね。そのくらい他には何もしていませんでした。

あとは、ちょくちょくLINEしてくれた友人がいまして、その友人も似たような境遇の時期があって私の気持ちとかも理解してくれて、だいぶ心が救われました。


現場に戻った当初は、結果として「有効活用できなかったな」と悔やんでいましたが、今となっては「あのお休み期間はとても貴重な時間だったな」と思います。
当時は実質的に養えた感じはほとんど無かったのですが、今となってはあのお休み期間のおかげで考えがちょっと変わった気がしますし、4月までの公演期間の心情と6月ツアーファイナル公演期間の心情がだいぶ違いました。
だいぶ穏やかに居られました。

 

ですが今回の件は自分としても本当にショック…です。
自分勝手な理由で離脱しツアーファイナルに全く力添えできなかったこと。メンバー、客演さんのサポートも全くできなかったこと。
マスダさんのお力に全くなれなかったこと。マスダさんもたくさん辛いことあったはずなのに。

本当に申し訳ございませんでした。
いろいろなところに迷惑をかけてしまい、どう償えばよいか分かりません。

もちろんこれからの仕事を精一杯抜かりなくやっていき取り返していきたいと思っております。そして今まで以上に皆さんをサポートできるように努めていくだけです。


 ただやはり終わってみて、『それでも世界は回る。』という作品は私に多大な影響を与えてくださいました。
こんなに何もかも受け入れてしまった作品は初めてです。だからこそこれから生きていくうえで大きな支えになると思います。

人間は結局他人同士だから、どう足掻こうと細部までは分かり合えない生き物なのだなと再確認できましたし。分かっている風にしか接していない感じもあるし。

すなわち僻み根性で私も生きているのだなと再確認できましたし。
「誰かに認められたい」ずっとこの思いでやっていて。結果出してる人が羨ましかったり。褒められてる人が羨ましかったり。
「信頼されたい」という思いも根本にはあって。なかなかそれは難しくて。人間の総合力で得られるものだからいくらどう動いたって人間性良くなきゃダメだし。
いつか得られるものなんですかね。

それでも、自分が死ぬことによって悲しむ人間、迷惑がる人間が少なくともいるということも再確認できました。
命を粗末にすることは、生きたくても生きられない人に対しての冒涜だと。【命】は最大限に尊重すべきものであると再確認しました。

その影響なのか、前より「ありがとう」「いただきます」「ごちそうさまでした」「気を付けてね」を言う自分の声に厚みが増したような気がします。
「気を付けてね」は相手を労わるようで実は自分に言い聞かせてる面もあるかと思います。何をやるにも言うにも自分の身体ありきですからね。


 これを書いてる間も時は進むし世界は回り続けているし。私が何を言おうが思おうが知ったこっちゃない人はごまんといるし。その中で話を聞いてくれた人もわずかながらいてくれたし。
それらもひっくるめて本当に、我々人間は最初からちっぽけな存在なんだから、何も気にすることはない。気楽にいきましょう。肩の力を抜きましょう。

この執筆を進めたのはまさにこの理念です。



「・・・・まだ死にたいですか?」「・・・・分かりません。」
こんな気持ちは急に現れたり消えたりしますが、今は、自ら【死】を選ぼうとする思考はだいぶ、だいぶ離れたところにあります。


「人生、なんとかなるから!・・・・誰が何と言おうと何とかなるから!何とかなら無さそうでも結局は何とかなるから!」
この言葉がすべてを表しています。


 今回、代表マスダヒロユキが示してくれた指針は計り知れぬ程の大きなものです。
その思いを込めた作品をこのご時世に劇場で届けてくださったことに心より感謝致します。
そして今回の経験を無駄にしないように頑張ってまいります。


本当にありがとうございました!



矢作亮太







 





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