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ヤバい映画を見ました


この記事には映画「素晴らしき世界」のネタバレ、筆者過激内容等含まれますので、この先の観覧はご理解の上お進みください。


すばらしき世界|主演:役所広司|2021年


今回のただひろ先生の記事は「もしも・・・」から

(※フィクションorノンフィクションの判断は個々にお任せいたします。)


もしも・・・
自分のこれまでの人生の生い立ちと同じような映画に出会ったらどうしますか?きっと誰かに進めてみたり、話してみたくなると思います。私はこの映画「すばらしき世界」のストーリーと見事にシンクロしました。

映画のストーリーでは“元ヤクザの殺人罪受刑者の出所後の世界”を描いたものですが、ただひろ先生の場合とはここが違うくらいで、あとは類似しています。

私の父親はいわゆる“大物”で、そのまた親も東京都内の繁華街では知らぬ人がいないほどの女帝と呼ばれた人でした。幼少のころからテレビに出ているような人との交遊談をさんざん聞いて育ち、実際に様々な写真など見せられ、冠婚葬祭には有名人が続々と現れる。そんな家庭で育った私は15歳で夜の世界へ。親の威光で水商売と建設業を好き勝手に営んでいた、私の20年間は親の死と共にあっさりと崩れました。いくつもの会社組織を経営をしていましたが、裏社会の連中やチンピラ社員たちは、死んだ親の威光がなくなるとこぞって利権を取り合いすべてをさらって残ったものは膨大な負債だけでした。そこから10年以上どん底の人生を送ってきました。

まさに、この映画のストーリーと同じ“刑務所にいたような失われた時間”を過ごしていたのです。

違う世界で“生きていく難しさ”を赤裸々に映したこの映画「すばらしき世界」は理不尽な社会の裏側にスポットを当て、見事に再現していると思います。これまでの人生で我慢しなかったことを我慢する事が、本人にとってはどれだけ難しい事なのか?素晴らしい視点で表現できていると思います。

映画の物語の終盤で、介護施設での社会的弱者に対するイジメ(パワハラ)場面がありました。綺麗な世界(福祉介護)で再起を誓い前向きに向き合う主人公が葛藤するシーン、まさに私もこのような場面を幾度も経験しました。
つらいのはカスのような人間に負ける事
・理不尽な状況を我慢してヘコヘコする自分に対する怒り
・「こんな奴に俺が・・・」という情けない気持ち

様々な葛藤があるのです、そういったリアルな模写も役所広司という日本のトップ俳優が見事に表現しています。



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