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『みみばしる』という舞台(お芝居)をまじまじと観た

お芝居を舞台で観るのと映画で観るのとは全然違うと思う。映画は俳優陣やスタッフ(監督や音響、照明、セットなど)が協力して作り上げた作品を、映画館で座って受け取る。でも舞台は違う。舞台の芝居は芝居をする俳優たちと観客で作るものだと思う。舞台は映画のような場面転換はできない。その場にあるセットを使って、音響や照明、表現で舞台転換を作り出す。だから、観客のイメジネーションが働く。つまり、舞台は舞台で動く俳優たちと観客との合作だと思う。

3月1日に『みみばしる』という舞台を近鉄アート館に観に行った。InstagramのLiveで主演の本仮屋ユイカ様が「やばいくらいに面白い」と言っていたからだ。そのLive配信に映っていた本仮屋ユイカ様が美しく可愛かったから行ったわけでもある。理解できないくらいに美しく可愛かったので、実際に見てみたかったからチケットを買ったわけでもある。いやあ、生の本仮屋ユイカ様はやっぱり女神だったわけだが、そのお芝居から色々発見もした。確かに本仮屋ユイカ様、仰せの通りぼくにとって芝居として面白いだけでなく、学びと発見がおまけで付いてきた時間だった。

お芝居のあらすじは、足が不自由で車椅子であるという設定のパーソナリティー ダッシュ小池のラジオ番組に、主人公妙子(演:本仮屋ユイカ様)が何気なく投稿したところラジオでその投稿が読まれる。足が不自由な車椅子のパーソナリティ ダッシュ小池のラジオで読まれる=承認となった妙子はどんどん嘘を交えた投稿をしていくが、結局全部バレる。妙子はその嘘で迷惑をかけた面々に謝る。またダッシュ小池が本当は歩けることが周囲にバレて、ラジオがめちゃくちゃになるという話。うーん書いててもよくわからないので、DVDとかブルーレイとかなんか出たら観るのありかも。

このお芝居、俳優チームが非常にまとまっていて、全員が芝居の目的を共有していたように感じたのだけど、それがなぜかはアフタートークで明らかになる。お芝居終演後、本仮屋ユイカ様と舞台監督、音楽監督の3名でアフタートークが行われた。その際に本仮屋ユイカ様が「役者どうし境界を超えて意見を言いながら作った」とおっしゃっていた。この【境界を超えての意見交換】は物事のをよりよく運んだり、業績をアップさせたりする要素としてすごく重要。

それぞれの視点、価値観、役の捉え方、お芝居の捉え方、プロットの捉え方が共有されているチームの表現は、たとえ素人で初の舞台であってもその人の能力成長をぐんぐん促進する。今回お芝居が初の方もいらっしゃったようだが、素人臭さはまり感じなかった。それはチームとして自分の役としての役割を把握し、その表現に集中したからじゃないだろうかと思った。

年齢もバックグラウンドも違う人々が集まって作られた『みみばしる』からはteamingと呼ばれるチームとしての仕事の基本がある。このteamingはそれぞれの知見や意見を集めて、目的に対して対応し順応し、変化させ適切化する力がある。teamingがしっかりと整っているからこそ、土台がしっかりとした芝居ができ、脚本のポテンシャルを全員で表現できたとぼくは考えている。ビジネス、マネジメントの上でも非常に勉強になる舞台であり、芝居だった。

あと、本仮屋ユイカ様はめちゃくちゃ女神。


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