通信制大学生へ贈るレポートの書き方(6)
文の書き方の注意点(2)
前回は1つの文で1つのことを伝えることが、文の基本中の基本であることをお伝えしました。しかし、それだけではイマイチわかりづらいと感じませんでしたか? 今回は1つの文で1つのことを伝えるイマイチ感の解消を目指します。
1.課題要件の把握
2.課題要件を満たすために必要な資料を探し、資料を調べ、内容をまとめる
3.レポートのおおまかな内容を決める
4.レポートを実際に作成する
5.完成したレポートを提出する
4.レポートを実際に作成する(2)
基本的な文の構造
●読みにくさを解消するため、「そして」「しかし」をひとつにする
前回、「1つの文で伝えることは1つ」であることをお伝えしました。しかし、1つの文で1つだけ伝える文で文章を占めると、伝わる文では占められていますが、伝わりやすい文章にはなりません。今回は前回例に出した例文の分解したものを使って、より読みやすい文の作成方法について学びます。ここで紹介する最低限のテクニックを意識するだけで、あなたの文のわかりやすさは向上します。
お伝えする内容は以下の内容です。
前の文の意味を受けて成立する次の文をつなげ一つの文にします。最初は「そして」次に「しかし」で繋がっている文を一つの文にする方法をお伝えします。
(1) ◯。そして△。→ ◯、△。
前の文の意味を受けて、次の文へ続く場合に「そして」という接続後が使われます。
上記のようにもともとはふたつの文をひとつにしました。
このように文の後に、「そして」で続く文は「、」でつなぐことで、ひとつの文にすることができます。
では、もうひとつ例をだしましょう。
(2) ▲。しかし▽。→▲、▽〕
前の文の意味を、次の文で否定する場合に「しかし」という接続後が使われます。
では例文を見て、〔▲。しかし▽。→ ▲、▽。〕について説明します。。
このように文の後に、「しかし」で続く文は「が、」でつなぐことで、ひとつの文にすることができます。
あまりに多く文をつなげると、最初に示したようなわかりづらい文になりますので注意しましょう。
ではここで、前回のわかりづらい例文からどれくらいわかりやすくなったのか、例文を並べてみてみましょう。
自分が何を書いているかわからなくなった時には、文を分解し「1つの文で伝えることは1つ」という基本に帰ります。そしてつなげられる文は「、」や「が、」などでつなげましょう。文と文をつなげすぎると、わかりづらい文になるので注意しましょう。
本日はここまで、次回は「、」の打ち方について解説します。
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