通信制大学生へ贈るレポートの書き方(3)

課題の把握と資料の調べ方(基礎)


前回は「レポートととは何か?」を解説しました。レポートの作成も突き詰めれば、アルバイトや仕事で行っている作業や、例えば料理を作る作業とそうそう変わらないと思いませんか? 料理も何を作るかを決め、材料を集め、調理するのですから。主婦業・主夫業の方は、家を建てる大工ではなく家族に頼まれた食事を作る時のことを考えてくださると、よりレポート作成についてイメージがつきやすいかもしれません。

さて、本日は5つあるレポートの作業工程の中の1と2について、詳しく解説していきます。

1.課題要件の把握

2.課題要件を満たすために必要な資料を探し、資料を調べ、内容をまとめる

3.レポートのおおまかな内容を決める

4.レポートを実際に作成する

5.完成したレポートを提出する



1.課題要件の把握

レポートに求められる内容は、課題要件に記載されています。大工の例えなら、お客さんが求める家の要望が書かれているのと同じです。先ほどの料理の例えなら、家族がどんなメニューを希望しているのか、どんな味付けを希望しているのかが載っていると考えてください。

2階建の家を注文されたにもかかわらず、1階建の家を納入すればお客さんからクレームがつくでしょう。家族がステーキ定食を要求したのに、焼き魚定食を出せば文句を言われるでしょう。



これがレポートの場合、「再提出」としてあなたに返ってきます。家の場合も料理の場合もそれまで集めた材料(=資料)の集め直しが必要になります。しかもレポートの場合、提出から返却まで期間が空いているため必要な知識を再度掘り起こす必要が出てきます。「再提出」を避けるためにも課題要件を理解するところから、レポート作成は始まります。課題要件を理解せずレポートを書き始めることは、どんな家を建てるのかわからないまま建設開始するのと同じです。時間は無限にあるわけではありません、有限の時間を使って素早くレポートを完成させるためにも課題要件の内容をしっかり把握しましょう!

レポートの課題要件の理解には学習指導要綱をまず読み込みましょう。次に教科書を読みましょう。レポートを作る際にも学習指導要綱と教科書は必ず役に立ちます!!! しっかり読み込んでレポートとして何を求められているのかを把握しましょう。

課題内容や要件が抽象的でわかりづらい場合は、質問表などを使って質問を担当教員へ投げかけましょう。



2.課題要件を満たすために必要な資料を探し、資料を調べ、内容をまとめる

●資料集めについて

資料を集めることは、家の材料を集めることと同じです。材料がないと家を建てられないのと同じで、レポートも資料がなければ書けません。


課題によって必要な資料は異なりますが、まずは教科書と学習指導要項をあたりましょう。その上で、まずは本の資料を探しましょう。本の資料は可能な限り図書館から調達しましょう。理由は図書館には返却期限があるからです。返却期限=締め切り、つまり納品期日と考えましょう。人間は期日がないと行動するのが、むしろ辛い生き物です。ついつい後回しにしてしまいます。思い立ったら吉日! 即行動、即図書館などで資料調達です。

普段本を読まない方には辛いかもしれませんが、教科書や資料を読むのは避けて通れない道です。レポート内容の柱となる資料があれば、レポートの作成がものすごく楽になります!


●資料を調べ、集める

(1)資料の読み方

資料の読み方として、〔事実〕〔推測〕〔仮説〕を分けて読みましょう。〔事実〕は文字通り実際に起こったことのことです。実際に起こったことを基にした、資料の著者の考えが〔推測〕や〔仮説〕になります。〔推測〕や〔仮説〕である場合、その文の最後は「〜と想像される。」「〜だろう。」「〜と考えられる。」となることが多いです。


(2)資料の集め方

教科書を含め資料を調べていると、ここはレポートに使えるという箇所が見つかるはずです。そんな箇所は別途ノートなどにメモしましょう。

レポートに使えそうな箇所はそのまま引用する可能性があります。メモの際には次の点に注意しましょう。

・教科の名前を記載

・課題番号と課題要件について書く

・「」の中にレポートに使えそうな資料の箇所をそのまま書く

・本の名前、著者名、出版社、出版年、ページ数、なん行目〜なん行目に書かれた言葉かを書き記す

※Webサイトが資料の場合はそのURLをメモしておく

・その内容について簡単にメモをしておく

(例1:文章ごとに書く方法)


(例2:本ごとに書く方法)


ここまで読んで「邪魔くさい」と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし資料を調べる際にこのメモをやっておくと、レポートの執筆がとんでもなく楽になります!!! レポート作成時にこのメモがあれば、どの本のどの箇所にレポートに必要な記載があるか、すぐにわかるからです。レポートに必要な箇所を探すために、どの本かを探したり、どのページに記載されているか探すのは面倒ですし、すごく時間がかかります。下ごしらえをしっかりしておくと手早く料理ができるのと同じで、ここでメモをしっかりしておくと手早くレポートを仕上げることができます!!! またレポートに必要そうな箇所を書き出していくと、おのずとレポートの方向性が頭の中でまとまっていきます。

メモを書き出した後は、資料を読んで自分が理解した内容を各項目ごとに文章化する作業になります。資料が何を伝えようとしているのか? メモとして書き出した内容に関する自分の考えや追加のメモや注意事項などを書き加えます。

このメモの内容整理作業は、集めた材料を部品化する作業になります。レポートとして使えるように部品化していきましょう。そしてこの部品をつなげていく作業がレポートの作成となります。

本日はここまでです。次回は「3.レポートのおおまかな内容を決める」です。本日お伝えした内容をどう構成するかを考え、レポートの素組を行います。


次回の更新は8月4日(火曜日)です。

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そん

通信制大学生へ贈るレポートの書き方

主に通信制に通う大学生向けのレポートの書き方です。勉強の仕方の基本も含めて書いていきます。
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