通信制大学生へ贈るレポートの書き方(5)

文の書き方の注意点(1)


前回はレポートの内容をおおまかに決めるところまで解説しました。さて本日は「4.レポートを実際に作成する」の前編です。相手に伝わる文の基本の基本をお伝えします。

1.課題要件の把握

2.課題要件を満たすために必要な資料を探し、資料を調べ、内容をまとめる

3.レポートのおおまかな内容を決める

4.レポートを実際に作成する

5.完成したレポートを提出する



4.レポートを実際に作成する(1)

基本的な文の構造

●1つの文で伝えることは基本1つ

課題要件について調べ、まとめた内容を担当教員へ伝えるにはわかりやすい文章を書かなければなりません。ここではわかりづらい文章を例にとり、わかりやすい文章を書くコツをお伝えします。


いきなりものすごくわかりづらい文章をお届けいたしました。一回読んでもこの文では、なにが書かれているのかがわかりません。理由はひとつの文に様々な内容が詰め込まれているからです。では、どう改善すればわかりやい、伝わる文になるのでしょうか? わかりづらい文章を分解してみましょう。

いかがでしょうか? 上記のわかりづらい文章を分解すると、合計7つの文に分解できました。これなら一読すれば内容をすぐに把握できるでしょう。

どの文も1つの文で1つのことを伝えています。各文で伝えたいことは次の通りです。


1つの文の中に伝えたいことをたくさん詰め込むと、何を伝えたいのかがわからなくなります。1つの文で1つのことを伝える。これが文を書く基本中の基本です。文章を書いている最中に、もし自分で何を書いているのかわからなくなった時は、1文に複数の内容を詰め込みすぎている可能性があります。そんな時は一度文を解体し、何を伝えたいのか整理すると良いでしょう。

本日の講座はいかがでしょうか? 1つの文で1つのことを伝えるというこの基本中の基本をまずはご理解くだされば幸いです! ただし1文1トピックで文を書くだけでは、イマイチわかりづらい文章になると感じていませんか?

次回はさらにわかりやすい文を書く技術についてお伝えします!!!

本日はここまで、次回もわかりやすい文章を書くコツについて解説します。


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