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タイラー・ダーデンという男

”もし今これを読んでいるなら警告しよう
この文を読んでいる間にお前の時間は一秒一秒使われている
他にすることはないのか?今の瞬間をより良く過ごす方法を考えられないほど
君の人生は空っぽなのか?
それとも読んで感動して感銘でも受けちゃいましたか?
君は読めと言われたものをすべて読むのか?
考えろと言われたことをすべて考えるのか?
買えと言われたものをすべて買うのか?
外へ出ろ 他人と接触しろ 過度の浪費や自慰行為なんてヤメちまえ
戦いを始めろ 生きていることを証明しろ
もし君が自分の存在を主張しないなら、君はただの統計データの1つになる
警告は以上だ タイラー”

1999年に公開された”ファイトクラブ”冒頭警告文の抜粋より

時間は有限であり、モノ至上主義である資本主義に対するアンチテーゼである
20年前の作品からのメッセージだ
作品自体は超有名でありAmazon primeでも視聴できるので見てない人は観てほしい

モノに囲まれて心を満たそうとする自動車リコール調査員の主人公の前に突如現れた男”タイラー・ダーデン”
彼は資本主義を嫌っていながら”映画フィルムの繋ぎ屋”やら”富裕層相手の石鹸”を売りさばく
彼の思想は無茶苦茶だがその言動不一致の中にいくつもの問いかけをしている

彼の言葉は擦りつけを通り越して心に嫌というほど食い込んでくる
”所有していたモノに気付いたら所有されている”
”これはお前の人生だ そして1分ごとに死に近づいている”
”いつか必ず死ぬってことを恐れずに心に叩き込め!何でもできる自由が手に入るのは全てを失ってからだ”

劇冒頭で主人公がつぶやくシーンがある
”違う時間に違う場所で目を覚ましたら 僕は違う人間になれるだろうか?”
高級家具を買い漁っても心に決して晴れることのない霧が立ち込める主人公が
違う自分になりたいと切に願うシーンだ

この言葉がこの作品のすべてを物語っている

主人公とタイラーは殴り合いの中から社会に対する不満や鬱憤
そして変わりたい自分への怒りをぶつけた
多くの虐げられ日の目を見ない人々が魅了され
それが波及しファイトクラブという秘密クラブが誕生した

過去からの決別、現状打破、酒を浴び愚痴を流し込んでも所詮ルサンチマンでしかない
自分を変えたいって気持ちには大いに良いことだ
だが後悔を残さないでくれ
タイラーという強烈な男が拳で見せてくれたとても痛いメッセージは今も色褪せない

■これからの時代、「問題解決に長けた人」はオールドタイプとして急速に価値を失っていく

自己変革で新旧に分類している記事を紹介
書店でも見かけたが表紙の質感が好き

ここではニュータイプとオールドタイプという2つのタイプを紹介する
簡潔に説明すると

オールドタイプ=論理的で勤勉で責任感が強い”優秀な人材”

ニュータイプ=自由で直感的でわがままが強く”好奇心が強い人材”

思考・行動形式で分類すると
オールドタイプ⇔ニュータイプ

・正解を探す⇔問題を探す
・予測する⇔構想する
・KPIで管理する⇔意味を与える
・生産性を上げる⇔遊びを盛り込む
・ルールに従う⇔自らの道徳観に従う
・一つの組織に留まる⇔組織間を超越する
・綿密に計画し実行する⇔とりあえず試す
・奪い、独占する⇔与え、共有する
・経験に頼る⇔学習能力に頼る

おぉ、まるでニュータイプはタイラーのようではないかと感心させられる

記事ではオールドタイプからニュータイプにアップデートすべき2つの理由が挙げられている

1.”正解を出す力”に価値はない
これは過去では”モノ””希少””問題””過剰”であるのに対して
現在では”モノ”"過剰””問題””希少”に変化していること
求められる人材が変わりつつあるということ
いわゆる”過剰”なものを解決することが求められてきた
過去では過剰な問題を解決する”問題解決能力”
現在では過剰なモノを解決する”プロダクト解決力”が求められている
評価のモノサシが変化している

むしろプロダクトからサービスやエクスペリエンスに変化しているといっても過言ではいだろう

2.資本主義というシステムが生み出す問題が拡大再生産されている
”問題”というものにフォーカスした場合
”問題解決力””問題発見力”に分類できる
先に挙げたように解決する力はすでに求められていない
”問題を発見し他者に提起する力”が必要だ
これは見える化と可視化の話
過去に記事で書いたので参照していただければ

見える化、問題発見にはあるべき姿のビジョンが見えてなければならない
ビジョン不足による問題定義が不十分ではいけないのだ

ではどのようにニュータイプになればよいのだろう
答えはリズ・ワイズマンのルーキースマートにあるように思う

ルーキーが持つ特徴を捉えるのだ
オールドタイプからニュータイプに変革するにはルーキーならではの4つの特徴がある

1.バックパッカーモード
ベテランに比べて重責がないため身軽に動ける
2.狩猟採取民モード
経験がないため慎重に行動し周囲に注意を払う
3.ファイアウォーカーモード
自信がないから知識を埋めようと必死に動く
人から教えを請い学んだことはすぐ実践する
新調に素早く行動する
4.開拓者モード
地図のない土地を切り拓いていくかのような状況にアドリブで対処し
乏しい知識や経験を欠乏感を持って追及する姿勢

新人のもてるポテンシャルはベテランでも発揮できるはずだ
全てに当てはまるわけではないが特にイノベーションを起こしたいときに有効だ

知らないこと、経験がないことを武器に戦えるということ
あなたに戦わない理由はない

”ファイトクラブへようこそ”

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たくやぐみかんぱにー

通信ガジェット好きアウトソーサー たまに哲学好き eスポーツ選手

#no民

#no民は、なんのことはなくスタートしたのですが、驚くほどレベルが高い記事ばかりです。やっぱりこれはマガジンにすべきと思うました。 日常、社会批評、エロス、アート、問題提起、堅い情報系の話から、思わずクスリと笑ってしまうユーモアまで、読む方の心に刺さる記事が必ずあります。 ...

コメント5件

hase3001のdays of musicさん
コメントありがとうございます
何回も見たくなりますよね!
話の導入がとてもイケていて、ガッツリ心を掴まれてしまいました!
内容も現代的で面白いです、ニュータイプに関する本読んでみようと思います。
kotapさん
コメントありがとうございます
ニュータイプの本はかなり気になってます!読んだら記事にしようと思います〜
タイラー僕も大好きです!完璧にニュータイプですよね。憧れます 笑
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