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ビールを飲むと禅問答が止まらない

近代から続く”働く”という概念は形骸化しているのかもしれない
働き方改革という
以前より違和感のあった部分なので

■「働き方改革」は生産性の向上につながらない

日本の企業はホワイトカラーの労働生産性が低く
それゆえ休みを取とらずに長時間働かなくては
仕事が回らないと言われてきました

このことが、労働者に精神的、肉体的な無視できない悪影響を及ぼすに至ったことで
”働き方改革関連法”が成立しました


主な内容は
1.時間外労働の上限規制
2.年次有給休暇の確実な取得
3.正規・非正規雇用労働者間の不合理な待遇差の禁止

有給休暇の取得義務に違反した場合には”30万円以下の罰金”という罰則が定められました
この法律は、働く時間を短縮せよ、同一労働には同一賃金を支払え、さもなくば罰金をとる、というものです
”関連法”が労働生産性の向上の解決策にはなり得ない
事実、いまでも隠れ残業が行われています

ドラッカーの視点から見てみよう
ドラッカーのいう”知識労働”の概念が欠落しています
ドラッカーは生産性を広くとらえ
そのうち労働生産性を”知識労働生産性””肉体労働生産性”にわけて整理します
世間一般に論じられている労働生産性は”肉体労働生産性”です
それは19世紀の産業を前提とした肉体労働生産性であって
有効な設備投資によって高めることができます

肉体労働生産性を向上させる手法では、知識労働生産性は向上しないのです
では、知識労働とは何か?
もっぱら仕事の質で勝負することに特徴がある
肉体労働はしない
きわめて高度の専門知識を有して、組織の中で他の専門家と共同して仕事をおこなう

そして”知識労働者”はさらに
”純粋な知識労働”
”テクノロジスト”
”サービス労働”
に分類し
それぞれの生産性について展開します
”純粋な知識労働”はもっぱら仕事の質で勝負することに特徴があります
肉体労働はしない、きわめて高度の専門知識を有して、組織の中で他の専門家と共同して仕事をおこなう仕事です

これには、先端医療や新薬の研究員、自動運転やAIの技術者、大学の教授、経営戦略や事業計画の策定する経営者や経営企画担当、アパレル企業なら独創的なデザインをおこなうチーフデザイナーが該当します

”テクノロジスト”は知識労働者でありながら知識労働と肉体労働を同時におこなう労働のことです
彼らは、自らの専門的知識を自らの専門技能に生かして仕事を進める労働者で、具体的には、医師、理学療法士、歯科医師、看護師、弁護士、公認会計士、税理士など専門的知識を活かして働く人たちです

そして、ホワイトカラーの相当部分を占めるのが”サービス労働”です
サービス労働者は知識労働者ではあるけれど、純粋な知識労働者やテクノロジストと比べて知識労働の割合が少ないのが大きく異なる点です

日本企業のホワイトカラーの生産性の低さは、実は”サービス労働”の生産性の低さに由来します

働き方改革を進める場合、最初に”テクノロジスト””サービス労働”の生産性の向上の処方箋を考えるです
ところが、情報技術が高度に発達し、広い分野をAIが席巻しようとしている現在、わたしたちは相変わらず19世紀の”肉体労働生産性向上”の発想から抜けきれず、”自分の仕事は10年後にAIにとって代わられる”と怯えているのです

私たちの心配事であるAIとの戦いに勝つには、一人一人が知識労働の生産性をよく理解し、しっかりと知識を磨く以外ありません。ドラッカーは20世紀において、問題が噴出し続けている知識労働生産性の本質を突いていたのです

知識労働者でさえAIに置き換わりそうですね

■飲み物を広告媒体に変えるリップルズ、売上や顧客満足度を向上させるビッグデータを活用したサービスを展開


これ実用的かどうかは置いておいてすごくイノベーティブで面白い!

ドリンク上にメディアを展開するRipples(リップルズ)は、
ベブトップ・メディア(ドリンク上のメディア)というコンセプトと、関連するビッグデータ活用サービスを発表した

同社は表面の泡が白いまま提供されるドリンクを、ネイキッド(何も着ていない)・ドリンクと命名し、ドレスアップしていくことによって新しいコミュニケーションやブランディングの機会を創造できるとしている
デジタル画面をのぞき込んでいる生活者と企業がコミュニケーションをとることは難しいが、リップルズによると来店客の目の前にメッセージの印字されたドリンクを置くことで注意をひくことができる

さらに、来店客は携帯カメラでドリンクを撮影して、SNS上で拡散してくれるという
ベブトップ・メディアはリップルメーカーというIoT機器によって作られ、インクはコーヒー抽出物やモルト抽出物といった天然由来成分となっている
リップルメーカーには、リップルズ・クリエイティブチームによって常に新しいコンテンツが搭載されると同時に、ユーザーはオリジナルコンテンツをアップロードすることもできる

ベブトップ・メディアのコンセプトに加え、リップルズは新しくビッグデータ解析のサービス提供を一部の顧客に対して開始する
このサービスによりリップルズを利用するブランドは、ドリンク上のどのようなコンテンツがSNSでどれくらい拡散されたかを把握できるようになる
さらに消費の現場において、どのようなコンテンツが売上アップにつながるかを提案することが可能になるという

飲んで消えてしまうものに対してSNSでの画像で残していく
この手法を理解してくれる企業はどれくらいいるのだろう?

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