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夫がカンボジアへ   ~14歩芽~

私は仕事が休める状況ではなかったので、
栗城講演会が終わったあと、夫がカンボジアに旅立った。

カンボジアで「イキイキスクール」を建てたご夫婦に、
ゲストハウスのこと、通訳さんのこと、サポートしてくれそうな人を
紹介して頂いていた。

通訳のカンボジア人の「まりんちゃん」が男性だと知ったときは
本当にびっくりした。
また紹介された日本人ゲストハウスの名前が「タケオゲストハウス」だから
たけおさんという日本人がオーナーだと思っていたら、
オーナーがカンボジアにある「タケオ州」出身だからと知ったときも驚いた。

夫から毎日届くメールは、驚きと感動にあふれていた。
まりんちゃんとトゥクトゥクに乗って、教育委員会を訪ね
早急に建ててほしい村を訪ねてもらうことになっていた。
4つの村を紹介された彼は、2つの村を訪ねた時点で、もうこれ以上
他の村をみなくてもいいだろうか。と相談の連絡がきた。

どの村にも、学校が必要で、建ててもらいたいから
温かいもてなしをしてくれる。
4つの村を訪ねたら、4つの村すべてに学校を建ててあげたくなるだろう。
というのが彼の意見だった。

私が6月にカンボジアに行く予定になっていたから、
カンボジアに学校は間違いなく必要だ。
というまでの調査で終えることにした。

カンボジアは内戦時代に大量虐殺によって
知識人が殺された悲しい歴史が秘められている。
たくさんの学校が燃やされ、地雷が埋められた。
国は、早急に学校を建てたいが財政が乏しいため
いろんな国のNGOがカンボジアに学校を建てているが
老朽化も進み、学校不足は改善されない。
それどころか、教師も不足していた。
知識人が殺されたという世界でも例をみない虐殺がおこなわれたからだった。

私は行ったことのない、カンボジアの歴史の本を読み漁っていった。
カンボジアに学校を建てた団体の活動をネットで調べたりして、
トラブルや、気を付けるべきことなで、チェックし
夫の帰国を楽しみに待っていた。

私は夢に日付をつけ、夢を目標に変えることを決めた。

カンボジアには、雨季と乾季があり、
学校建設には乾季が適しているようだ。
11月には学校建設をスタートさせよう。
それまでに、何をすべきか、この半年間栗城さんの講演会にむけて
学んできたことが、すべて生かされる気がした。


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