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【スキル】仕事上の会話は、「テキスト単位」ではなく「ブロック」単位で。「ロジカルシンキング」を強化するには「国語の長文読解」が、ちょうどいい。

「飯塚と会話するとスムーズ」「話しの理解が速い」と、よく言われる。

社内外関係なく、これまでビジネス上で会話(や交渉、提案、議論、1on1等)をしたときに、よくこう言われることがある。
特に初見の時でも「理解が速い」と評価いただき、それが「安心材料」となって深くヒアリングができて(社内外問わず)提案がスムーズに進んだり、深く相談をしてくれたり、相談したいという人を紹介されたりする。
ビジネスでも個人でも、人脈が広がるし、いろんな方々の原体験(相談)から多くの本質的な学びや気づきを与えてもらっている。
大変ありがたいし、そう仰っていただいて嬉しい反面、実は本人的には「なんのこっちゃ?」と不思議な気持ちだった。

それって「Logical thinking」というスキルらしい。

「なんのこっちゃ?」と思っていた中で、ある先輩に「それ、Logical thinking だから・・・(知らないの?アホなの?)」と指摘してもらった。恥ずかしながら、その頃は「Logical thinking」って知らなかったし、気にもしていなかったから寝耳に水だ(汗)
気づかされたら気になるので、当時いろいろ調べてみた記憶がある。
ググったり、書籍を読んだりした。
が、難しいことがたくさん書いてあったので、シンプルに自分なりの整理をして、それまで以上に意識的に「Logical thinking」を活用するようになったら、いろいろとハッピーなことが多くなったので、この記事にまとめてご紹介します。

Logical thinking とは?

既知のことと思うが、いわゆる「Logical thinking」の概要を以下の通り書いておくことにする。これが後述する「ロジカルシンキング」を強化するには「国語の長文読解」が、ちょうどいい。に繋がってくるので。

<Logical thinkingとは>
BIZHINTさんに、ちょうどいい説明が載ってたので、以下引用させていただきます。

▼ロジカルシンキングの意味
ロジカルシンキング(logical thinking)は、和訳すると論理的思考という意味です。思考法の1つであり、その特徴は、筋道を立てて考えることです。
複雑に絡んだ問題を各要素に分解して整理することで、問題への理解を深めます。そこから仮説を立て、収集した情報や分析結果を基に検証し、結論を導き出します。ロジカルシンキングは自分の考えを相手に分かりやすく伝えるビジネススキルとして、問題解決や情報整理など仕事の様々なシーンで活用されています。

まぁ、そうですよね。みたいな。

▼相手が理解しやすく説得力のあるアウトプットができる
アウトプットとは、話す、書くといった相手に伝える手段です。仕事では、自分の考えを伝えるために相手に話したり、企画書や報告書などを書く必要があります。相手が理解し、納得してもらうためには、分かりやすく説得力のあるアウトプットにしなくてはいけません。
ロジカルシンキングを活用して問題を整理し、相手より深く、広く考えた上での意見や結論をアウトプットできれば、相手からの信頼も高まり、仕事も順調に進むようになります。

そうなんですよ、これが!

▼ロジカルシンキングの代表的なフレームワーク
・MECE
・ピラミッド構造

このあたりは、今回の記事に直接関係しないので、深く知りたい方はこちらへ。

▼ロジカルシンキングで活用する論理展開の手法
・演繹法
・帰納法

これは大変おもしろいテーマで、普段わたしも日常で意識的にやってる思考法です。これはこれで、一つの記事にできるくらい超絶おもしろいテーマなので、いつか別の記事にしますね。

わたしが実践している、ビジネスでの会話のコツ

さて、普段わたしがビジネスでの会話をする際に意識的に実践していることを因数分解して整理してみたので、以下に列記してみる。(コツといえるかどうかご自身でご判断ください)

▼相手の話しを「段落」毎(ブロック)にひとまとまりにして聞く(把握する)。
ビジネスシーンにおける会話は、それぞれ重要性が高い上に 1時間のミーティングで会話される内容がビジーになりやすく、シンプルに本質で理解する必要がある。
そのためには、「しっかり聞き、理解するべき重要な段落」「単に本質を修飾しているだけだったり、言い換えをしているだけの段落」を見極め、後者については意識的に聞き逃すというテクニックが必要だ。
私は、「相手の話しを「段落」毎(ブロック)にひとまとまりにして聞く」を意識的に実践するようにしている。
▼接続的副詞(だが、また、むしろ、もし、要するに、なぜなら等)を聞き逃さず、「段落」毎の重要度を把握する。
これらの接続的副詞は、「相手の話しを「段落」毎(ブロック)にひとまとまりにして聞く」を実践する上で大変重要なコトバとなる。
接続的副詞は、それが指す「段落」の重要度を理解するための魔法のコトバであり、「強調しているのか?」「単に修飾しているのか?」「前段(布石)なのか結論なのか?」が手に取るようにわかる重要なポイントである。
このポイントを聞き逃さなければ、そのコトバが指す「段落」の重要度を、会話を聞きながらリアルタイムに捉えることができる。
▼修飾語にとらわれず、被修飾語をメインに理解する。
いわずもがな、「修飾語」は「被修飾語」を補足的に説明するコトバである。補足情報まで全て聞きすぎてしまうと情報がビジーになり本質的理解に支障をきたすと思う。そこで、一般的に「修飾語」は「被修飾語」の直前に出てくることが多いため、わたしは、会話の中で「修飾語」を意識的に聞き逃し「被修飾語」が出てくるのを固唾をのんで待っている(笑)
▼相手の表情や身振り手振りに注目し、「段落」毎の重要度を把握する。
上記のように、会話の文章そのものを効率よく本質的理解をするために「接続詞」や「修飾語」を区切りとして「段落(ブロック)」で会話を捉えるというコツを説明してきた。
ただし、会話は文章ではない。本質的理解のためには、もう一つ重要な情報がある。それが「相手の表情や身振り手振り」だ。
一見当たり前なことなのだが、これも「段落(ブロック)」で内容の重要度評価をする上で大変注目すべき視覚情報だ。
前述で説明した「接続的副詞」と同様の役割を担う「視覚情報」であり、相手の表情や身振り手振りを「強調しているのか?」「単に修飾しているのか?」「前段(布石)なのか結論なのか?」の観点で捉えるようにしていくことが重要だ。

これって現代文の長文読解のコツと同じ

以上のように、普段わたしがビジネスでの会話をする際に意識的に実践していることを列記したが、よく考えてみると、受験期に河合塾で学んだ「現代文の長文読解のコツ」と同じだという結論に至った。
学生時代、超絶バカで予想通りにイチ浪して、三流大学に滑り込んだわたしですが、「現代文の長文読解」だけは常に満点なのでは?と自負できるくらい得意でした。それがいま、ビジネスシーンで活かされてるのかな?と思ったりします。

現代文の長文読解のコツとは?

では、「現代文の長文読解のコツ」ってなに?を参考までに以下に記述する。これは、みんなの大学受験法さんに、わかりやすくまとまっていたので以下、ピックアップして引用させていただきます。

・段落が変わるところに印をつける
・具体例は囲む(段落、文章など)
・まとめの文に線を引く
・対立して使われている語句に注目する

どうでしょうか?
受験テストの長文読解は、「論理を読みつなぐ」が定石だとよく言われているが、ビジネス会話も同じだと思っている。
会話しながら、以下(HIRO ACADEMIAさんから引用させていただきます)のように頭の中で「赤で囲む」や「赤線を引く」をしていくトレーニングをしていくと、シンプルに本質的理解がリアルタイムにでき、会話も交渉も提案もスムーズになると思う。

身につけたければ、現代文の長文読解ドリルをやってみては?

35歳の時からマネージャー職をやってきた中で、部下がロジカルシンキングを身に着けたいという相談をもらうと、いつも「身につけたければ、現代文の長文読解ドリルをやってみては?」と説いている。
実際に実践してくれた部下は、やはり一定のスキルアップができていた。
なので、おそらくロジカルシンキングのトレーニング方法として、大きく外しては無さそうだ。
ただ、このトレーニング法を実践してくれたこれまでの部下に共通して言えるハードルは、「相手の表情や身振り手振りに注目し、「段落」毎の重要度を把握する」の部分だった。
これだけは、いまだにわたしもトレーニング法としての「解」は無い。
きっと「意識して会話する場数を増やす」なんだと思うが、まだまだ「これだ!」という結論には至っていない。

この記事の終わりに。

前述のとおり、今回はビジネス会話における「ロジカルシンキング」についてまとめてみた。この記事がロジカルに記述できているかどうかはわからないが、何か皆さんに「GIVE」ができたらいいなと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。

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