ぐみのらんぷ

生まれる野原と書いて「 ぐみの 」と読みます。熊本県の小さな集落でひょうたんを育て、「…

ぐみのらんぷ

生まれる野原と書いて「 ぐみの 」と読みます。熊本県の小さな集落でひょうたんを育て、「物語を灯す」をイメージしたランプと、伝統的な竹トングを作っています 。

最近の記事

ネコのT子からの手紙

あたし、ネコのT子です。 南の土手にね、ちょうどいいくぼみがあって 今はそこに住んでます。 最近は近所のマキオさんとこのクヌギ林へ 椎茸の駒打ちのパートに行っています。 お気に入りの手提げバッグの中に、おやつのいりこと 駒打ちに使う大切な平べったい石が入っています。 クヌギ林につくと、マキオさんがもう既に何本も カットして積まれたクヌギの木にドリルで穴を開けています。 それで、あたしも急いで手提げバッグから駒打ちの石を取り出して、 クヌギの穴に、椎茸の駒をタンタンタン、タン

    • 暑中お見舞いもうしあげます

      お元気でお過ごしですか。  生野らんぷのニョマン・サカと松本雅代です。 今年のひょうたん畑は、 いつもよりも成長が少し早いような気がしています。 ひょうたん小屋の百日紅も、去年よりも早く満開になっています。 激しいお天気の中で、まわりの植物や生き物たちが教えてくれるヒントを見逃さないように、に耳と目をかたむけていきたいです。 もうすぐ8月がやってきますね。みなさま、どうぞおからだを大切に、良い夏をお過ごしください。 7/23(日)オンラインストアを更新しました。

      • 「 野ねずみ と 野いちご 」のおはなし

        土手のすみに、野ねずみが住んでいて、 その土手には今、たくさんの野いちごがなっています。 そこへ、ともだちのスズメがやって来て 「そのいちごでジャムを作ってもらえないかしら?」 と、頼みました。 野ねずみは、「スズメさんの頼みなら、よろこんでつくるわよ!」と、 野いちごの土手へ行くと、せっせと、まるくて赤い宝石のみたいな 野いちごを1つ1つ摘んでまわったのです。 大きなザルが野いちごでいっぱいになると、 野ねずみは、大喜びで自分の家へとかけだしました。 と、その時!なんと言

        • ハサミでチョキチョキ無心になれる。 それをいく日かねかせておくと、 ランプの模様になることがある。 パン種がポワーンと 発酵するみたいに。

        ネコのT子からの手紙

        マガジン

        • ネコのポニー、いんたびゅー
          6本

        記事

          あたらしい窓

          雨が止んで、小屋の修理を再開した。 まず、南の窓があたらしくなった。 窓わくとガラスを外して、あたらしい木材をはめ込み、 一度、寸法を間違えて、やり直して完成した。 あたらしい窓を、見ながら、 気がついた。 4年前、壁が落ち、ボロボロに崩れた小屋を、 私は人に見られたくなかった。 けれど、 本当に見られたくなかったのは、 疲れと、諦めがからまって、 弱ってつぶれていく自分自身だった。

          あたらしい窓

          森の子

          サクランボの木を削って作った 「森の子」 お祭りの前に連れて行ってもらった市場で、 すてきな布を買ってもらった森の子。 母親がその布に、風の模様を刺繍しながら スカートを縫ってくれている。 お祭りの日を数えながら、スカートの出来上がるようすを、 森の子は、ワクワクと待っている。 そんな光景を思い浮かべてつくったランプです。

          それからは、いつもポケットに小さい折り鶴を入れていた。

          言葉の通じない場所で、 てんてこまいで、 その日、泊まる場所を見つけるために、 猛烈に必死だった。 そんな、「旅」とは、とても言えないことを したことがあった。 わざわざ、外国へ迷子になりに行ったようだった。 ヒースロー空港へ降りたすぐ後から、 あぁ、馬鹿なことしちゃったな。。と後悔した。 ヨーロッパのお金は、まだユーロじゃなかった。 「トーマスクック(だったと思う)」の赤い 路線地図と時刻表の本を頼りに、地球の歩き方を お守りのように握りしめて。 いつも、怯えた顔をしてい

          それからは、いつもポケットに小さい折り鶴を入れていた。

          「ネコのポニーいんたびゅー:その7」のランプ

          ネコのポニーですよー。 5月ですね。 ツバメのみなさんに、声をかけたら「キッキ」といそがしそうなので、 トコトコやって来ました。これ、むかしの道です。 まえは車が通っていたけど、 もうずーっと、歩行者天国というのになっています。 ポニー:「 おや、もみじの木と葉っぱのみなさん、こんにちは。     ちょっとの間に、とってもみどりになりましたね。     風がふくと、みんなでキャー♫と手をふってくれて、     オレ、ちょっと照れるね。」 もみじ:「 まぁ、よく気づいてくれ

          「ネコのポニーいんたびゅー:その7」のランプ

          ネコのポニー いんたびゅーその5

          おはようございます。ネコのポニーです。寒さがやってきましたね。冬っぽいかんじだね。このあいだのサカくんに、「思い出いんたびゅー」したら、なつかしくなって、ほかにも南の島のことを話しました。きょうはその続きでーす。 ポニー: 「サカくんの料理って、ココナッツをよくつかうんだね。」 サカくん: 「そうだよ。クァーとか、ふりかけにしたり、ココナッツって、他にもなんでも使えるよ。」 ポニー:「ココナッツってなに?」 サカくん: 「えー!知らんかったと!ココナッツて、ヤシの木の

          ネコのポニー いんたびゅーその5

          ネコのポニー:いんたびゅー その4

          こんにちは。きょうは、ちょっとマッタリしてるので、むかしの思い出にいんたびゅーしてみます。 4年まえのオレが、4年まえのサカくんに、いんたびゅーだ。 4年前のポニー:「サカくん、イリコちょうだい。。じゃなかった。おっと、きょうは、いんたびゅーでしたね。サカくん、晩ごはんは何かな。イリコですか。」 4年前のサカくん:「 ココナッツのクァーが、かかった、なしチャンプルかな〜 」 ポニー:ココナッツのクァーって何だっけ。ナシチャンプルって?」 サカくん:「 クァーはね、年

          ネコのポニー:いんたびゅー その4

          ネコのポニー、いんたびゅーその3

          ないかな、ないかな、な〜にか ないかなー お、ここは、アライグマさんのお宅です ポニー:「こんにちはー。アライグマさんいますかー。」 「・・・」 ポニー:「お留守です。じゃあ次にいってみよう。」 ポニー:「ちょっと、一休みします。 おや、そこのあなたは誰ですか。      でっかい首輪してますね。オレは、いつもどっかに引っ掛けて      なくしますよ。」 標柱:「あぁ、わたしはですね、ここが、植木町っていうしるしの柱ですよ。そして、これは首輪じゃなくて、パン

          ネコのポニー、いんたびゅーその3

          ネコのポニー、いんたびゅーその2

          新しい年の晴れっていいですね。きょうも、いんたびゅーに行ってみよう。」 トコトコ歩いて、おや、土手に、 ススキのみなさんと出会いましたよ。 それでは、いんたびゅーレッツゴー♪ ポニー:こんにちは。晴れ晴れお天気ですね。     ススキのみなさん、おげんきですか。 ススキ:こんにちは。わたしたち、風に吹かれながら元気です。晴れてこの時間になるとですね、わたしたちですね、 気持ちよく光るとですよ。 白銀いろになるとです。それで、ちょっとカッコつけたくなってですね、 みんな

          ネコのポニー、いんたびゅーその2

          ネコのポニー、いんたびゅーその1

          新しい2020ねんが始まりましたね。 ネコのポニーが、犬のポンポンにインタビューしますよ。 ポニー:「ポカポカのいい日になりましたね。お正月のごちそうを食べましたか?」 ポニー:「わぁー!マイクをカジらないでください。」 ポニー:「わぁー!マイク鼻に詰めないでください。  ポニー:「ポンポンは、早く原っぱで、コロンコロンしたいそうです。」      ポニー:「・・・それでは、ドングリさんにインタビューです。      今年はどんな年になったらいいですか。」 ドング

          ネコのポニー、いんたびゅーその1

          暮しの手帖 96号

          現在発売中の70周年記念号 「 ひきだし 」のページで、 私たちのランプづくりのこと、 新しい作業場のことなどを取材していただきました。 取材・文 渡辺 尚子 さん  写真  松本 のりこ さん ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ひょうたんを育て、ランプをつくって、あっという間に20年。 でも、自分の感じている実年数は5年くらいかも。。 時が経てばたつほど、知らないことが恥ずかしかったり、 出来ないことを隠したくなることが増えた。 だけど、時が経

          暮しの手帖 96号

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          カマドのこと

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          収穫の日々です

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