見出し画像

『3びきのくま』

2022/03/12
トルストイ,1962,バスネツォフ絵,おがさわらとよき訳,福音館書店.

3匹のクマのはなしがあって、女の子が家に迷い込んで、スープを飲んで、ベッドに寝て、そんな絵本があったって話をしたかったのに、それでどうなったのかさっぱり思い出せなくて、何ひとつ語れなかった。わりと最近の話。

その本に今日、邂逅した!

もともとイギリスの昔話だったのを、トルストイが加筆して有名になったらしい。絵がロシアっぽい。完全にロシア。
おとうさんぐまのなまえはミハイル・イワノビッチ。おかあさんぐまのなまえはナスターシャ・ペトローブナ。くまのこのなまえはミシュートカ。名前いかつ。夫婦別姓?ミドルネームみたいなやつかな。ロシアの名前がどうなってるのかよくわからん。
おんなのこ、スープも椅子もベッドも、こぐまサイズがぴったりで、こぐまのだけスープは飲み干すし、椅子は壊すし、がっつりベッドで寝てるし、こぐまの被害が甚大。椅子壊すのはだめだろ。
それでどうなったのか、思い出せないはず、どうもなってないのよ。見つかって、逃げて、「3びきのくまは、おんなのこにおいつけませんでした。」…びっくりするほどなんの教訓もない。
大中小の反復がおもしろい、くまがいつも舌べろーんって出してるのがこわくて絵面だけが記憶から離れがたい、奇妙に素敵な本でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?