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『宝石の国』

2023/2/25
原作=市川春子

漫画でかなり読んだけどアニメを見つけたので見てみた。引きこもってて見せるも人いないけど爪をキラキラにしてみた。推しはジェードです。

「役立たず」と言われ続けてきたフォスだけじゃなくて、シンシャもダイヤもルチルもみんな、役に立たせてもらえないまま、自分の不足を憎みながら生きてる。

かれらには2人1組で戦うペア制度があって、見ているこちらもここ2人はセットだねって覚え方をするのだけど、存外それは強固な結び付きではなくて、ちょっとした話し合いと承認を経てあっさりペアを解消したり交換したりする。ペアがいない者もいる。恋愛みたいだ。

何もできない、役に立てない、必要ないなら、いてもいなくても一緒でしょってダイヤは笑った。宝石ってもともと装飾品で「役に立つ」ためのものではないのだけど、たとえいるだけでいいって言われても自分で自分の存在価値を認められないのはつらい。

ビュンビュン動けるようになってきたフォスを見て『アルジャーノンに花束を』なんて思い出す。私はフォスの逆。少し前までビュンビュン動いていたのに、最近は寝て起きたら昨日と変わらず、何もできない自分がいる。300年もこれやってたフォスはそりゃあ脚も腕も落として付け替えたくなるよね。

体と頭と心では、頭が一番速い。心が一番遅い。そういう喋り方、動き方しかできない。いい加減、下手でしんどい。嫌われそう。
最近は、体がもうとにかく重くて、頭もそんなに回らないけど、お荷物、というより、心の速度に合わせてくれてるのかなって思う。頭より体の方がよほど賢い。でもやっぱりちょっとお荷物。

シンシャじゃないけど、夜の方が動けるので、仕事しようかな。

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