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【シーズン24 最終45位】ギガスドガス黒バドスイープ【ダイマあり伝説】

こんにちは。記事を開いていただきありがとうございます。ぐんぐるです。

ギガスドガス構築を使い、自身初めてとなる最終二桁順位に残れたので紹介させていただきます。なんと、勝率78%!


構築コンセプト概要

パターン①(vsザシアン、白バド以外)
先発ギガスドガスで削る→後発黒バドキッスでこの指+アストラルビットで一掃!

パターン②(vsザシアン)
先発カメドガスで削る→後発黒バドキッスでこの指+ビットで一掃!

パターン③(vs白バド)
先発カメドガスで頑張る→後発ナットレイで頑張る

大体こんな感じ。

白バドは多くないので、ほとんどがパターン①、②です。9割以上ギガス(orカメ)ドガス+黒バドキッスで戦います。

黒バド+キッスが着地した瞬間、この指+ビット連打すれば終了する「詰み」の盤面を作ることを第一目標とします。相手の残数を減らすことは重要ではありません。相手全体をビット圏内(or黒のいななきが発動後にビット圏内)まで削ることを意識して戦います。

【構築経緯】

・環境考察

シーズン開始直前に開催された「ポケモングローバルエキシビション」においては、出場者8人のうち4人がザシアン、4人がグラードンを使用し、さらにほとんどの構築にリザードン+フシギバナが採用される、めっちゃ晴れ環境でした。シーズン24はザシアン、グラードン、そしてこれらに勝てるよう構築されたカイオーガや雨構築から環境がスタートすると予想しました。

・構築の軸の決定

天候系をメタるのが良いと思い、最初に思い浮かんだのはレックウザでした。しかし、ザシアンに弱い伝説枠を使う価値があるか?と考えると微妙そうでした。
次に浮かんだのがマタドガスです。化学変化ガスという固有特性を持っています。種族値こそ低いものの、伝説戦は単純な種族値の高さよりも、特性を利用したり極端なメタを張ることで尖った性能のポケモンが好んで使われる傾向もあり、意外と広範囲に刺さるのでは?と思い使ってみることにしました。
ドガスを使うならギガスも使った方がお得だろう、ということでギガスも採用が決まりました。先発でダイアタック連打するのが強そうだったので、後発で使うことはとりあえず考えないことにしました。

これで、先発ギガスドガスでダイアタック連打!!という構築の軸が決まりました。

・三匹目:伝説枠の選択

これは割とスムーズに黒バドに決まりました。ダイアタックの通らないゴースト、鋼に対してビットが強力で、ダイマさせなくても強く、特性:人馬一体が何故か化学変化ガスで消えないからです(謎の仕様…)。先発でトリックルームは使わないので上から殴る展開になるので素早さが高いことも噛み合っています。先発で削った相手を餌に、黒のいななきを発動させる動きが強力で、そのまま全抜きするルートが大きな勝ち筋になります。

・四匹目:黒バドのサポート役、基本選出の完成

黒バドは4倍弱点持ちであり、影うちや不意打ちといった先制技で倒されてしまうため、サイコフィールドやこの指とまれ、怒りの粉でのサポートが不可欠です。今回はより多くの攻撃から黒バドを守ることができるこの指とまれを使用できるトゲキッスを選択しました。ここまでの3匹が潮吹き、ダイサンダーなどを半減で受けられないためモロバレルも試しましたが、トゲキッスはダイアースを透かすことで相手の特防上昇を防ぎ黒バドの全抜きをサポートできる点も優秀だったこと、そして何よりサイドチェンジを習得できることが最強すぎることに気づいたので、採用が確定しました。この技があれば、中盤以降に黒バド+キッスの並びを作りやすくなります(詳細は単体考察で)。

こうして、先発ギガスドガス+後発黒バドキッスの基本選出が完成しました。試しに回してみると、ポリ2など苦手な相手はいるものの、化学変化ガスで多くのポケモンの特徴を失わせるとともに、ギガスの弱点の少なさ、ダイアタックとアストラルビットの一貫性の高さもあり、この4匹の戦える範囲が非常に広いことに気づきました。ただ、ザシアンと白バドには明らかに勝率が低かったので5,6匹目での対策が必要でした。

・5,6匹目:ザシアン、白バドへの対策枠

基本選出4匹で厳しい相手を対策していきます。
まずはザシアン。ダイアタックが通らないだけでなく、先発、後発どちらで出てきてもダイマギガスを上から巨獣斬で大きく削られる(不撓の剣が発動しなくても6割近く持ってかれる)ため、全く勝てる気がしませんでした。ドガスの鬼火という選択肢もありますが、足が遅く命中不安でザシアンの身代わり所持率の高さを考えると、全く安定した対策にならないと考えました(鬼火は先制で使ってこそ強い技だと考えています)。
次に、白バド。上から殴る構築のため、トリル自体が苦手です。さらに、ブリザードランスを半減で受けられるポケモンもいないので絶望的です。白バド、ミミッキュの特性は化学変化ガスで消せない点も不利です。

これらの対策をするなら、残り2枠は水タイプ、炎タイプになるのかなとざっくり考えていました。ギガスの代わりにダイマックスするポケモンも必要です。

5匹目はスムーズに決まりました。カメックスです。巨大砲撃のスリップダメージでビット圏内に押し込むのが強く、ザシアンにも白バドにもダイマしていけるからです。攻撃範囲の狭さがネックなポケモンですが、限られた相手にしか選出しないので気になりませんでした。また、シリーズ24はザシアン+火ロトム+トリトドンが大流行しましたが、偶然にもドガスが構築に入っていたため、呼び水を無視して砲撃を打ち込むことができます。同じくスリップダメージを与えられるポケモンとしてリザードンやマルヤクデもいますが、4倍弱点持ちのため、カメックスの方が安定して攻撃できると考えました。

6匹目はかなり難航しました。最初はガエンを入れていましたが、サイクル戦を全くしないのでガエンの良さが生きませんでした。初手ギガス+水ロトムorサンダーでボルトチェンジしながらドガスを出したら強いんじゃね?と思ったりもしましたが、初手でドガスを出さないと威嚇や雨ふらしなどの特性が発動してしまいます。特に威嚇を受けるとギガスは本当に弱いので、この動きに意味はありませんでした。後発黒バドキッスの並びを崩すのも弱かったです。

悩んだ末、バクガメスに辿り着きました。格闘技であるボディプレスがビットと攻撃範囲の相性補完が良く、ポリ2やブラッキーなどに圧力かけていけます。黒バドに備えてよく飛んでくるダイジェットやダイアースに対する嫉妬の炎も強かったです。カメックスと二匹並んで相手に背中を向けている絵面も好きでした(どうでもいい)。そこそこ感触良かったのですが、相手に特殊水(ミロカロスやレヒレ)がいるだけで結局選出できないことも多かったです。原因は、カメックスで水タイプを処理できないからです。
それなら水タイプに強い枠が良いんじゃね?ということで、似たような役割を持つナットレイに辿り着きました。

・構築の完成


こうして構築が完成。実はナットレイに辿り着いてから10数戦しかしてないので疑問は残っていますが、この枠は白バドとたまにザシアンに選出するだけで、それ以外は他5匹で十分戦えました。想像以上に他5匹が強く、6匹目の枠を煮詰めきる前になんか勝ってしまったという感じです。

【個別解説】

レジギガス @ラムのみ
特性:スロースタート
性格:ようき
実数値:185-212-130-×-131-167
努力値:0-252-0-0-4-252
技構成:ギガインパクト/はたきおとす/10まんばりき/まもる

ASぶっぱ最速

〇役割

本構築の出発点。多くの試合で初手ダイアタックしていきます。種族値配分に恵まれており、並の伝説枠より数値は少し高いくらいです。S100族なのがえらい。弱点が少ない点も安定感があります。
持ち物は命の珠ではなくラムを選択。火力が足りなくて負ける試合より特殊状態で腐って負ける試合の方がよっぽど多かったからです。鬼火、あくび、電磁波がよく飛んできます。

〇特徴的な技
・はたきおとす
ダイアークの元技。ゴーストに通る他、相手の特防を下げることで黒バドのアストラルビット圏内にいれます。DDラリアットの方がダイアークの威力が10高いですが、ポリ2の輝石やミミッキュのメンハを落とせると便利なためこちらにしています。

・まもる
ギガスが守ってもドガスが倒されると意味がないため使用頻度は低いですが、対ウーラオスでのみ使います。ふかしのこぶしが消えているので、ダイウォールではなく普通の守るでインファイトを防げます。特に悪ウーラはドガスに打点がないため、ギガス方向に攻撃がよく飛んできます。ダイウォールしないで守れるのが非常に強いため、使用場面は限定的ですが採用しています。

〇不採用
・冷凍パンチ
ボルトランドなどに使う技ですが、これらを倒す必要がなく、アストラルビット圏内まで削れば良いのでダイアタックで十分です。ダイジェットで加速された素早さを下げるためにもダイアタックの方が優先されます。天候を霰にするのがドガスの襷とも相性が悪いため不採用です。



マタドガス @きあいのタスキ
特性:かがくへんかガス
性格:おくびょう
実数値:140-×-140-137-91-123
努力値:0-0-0-252-4-252
技構成:マジカルシャイン/かえんほうしゃ/ちょうはつ/まもる

CSぶっぱ最速
火ロトムの台頭によりS110~120周辺の争いが激しくなったので最速にしました

〇役割

本構築の名脇役。固有特性の化学変化ガスによりギガスのスロースタートを消し、相手の特性も消します。化学変化ガスと挑発による二重のロック性能が強力です。小細工なしの単純な殴り合いの場を作ることで、後発黒バドキッスの全抜きルートへ相手を誘い込みます。

構成についてですが、ドガスを使うとなった時最初に頭に浮かんだのが気合の襷を持たせることでした。ドガスの生存が重要とはいえ、種族値が低くHD特化したところで伝説戦で飛び交う高火力技を耐えることはできません(オーガの雫ダイストリームやキュレムの珠ダイアイス)。かといって毎試合のように初手守るをするのはギガスへの負担が大きい上に、結局2ターン目に集中攻撃を許してしまうためあまり効果的とは思えません。なら、襷を持たせて行動できる範囲を広げた方が良いだろうと考えました。そして、襷なら努力値はCSで良いし、原種でなくガラルで良いし、鬼火は必要ないか、という具合でトントン拍子に構成が決まりました。

〇特徴的な技
・マジカルシャイン
ガラルの姿にすることで採用可能となった技。ギガスに強い格闘タイプ、黒バドに強い悪タイプにそれぞれ刺さります。全体攻撃は単純に便利です。

・かえんほうしゃ
ほぼ対ザシアン専用兵器。案外ザシアンに選出機会が多かったので採用となりました。

・挑発
必須。便利技。相手のトリル、光の壁、身代わり、積み技などを妨害することで、後発黒バドの通りが非常に良くなります。特にオーロンゲの上から挑発できるのがとても偉い。

〇不採用
・おにび
自身がCS襷であること、命中不安であることから不採用です。強い時は強い技ですが、今回は安定感を求めました。

・ヘドロばくだん
実はずっと採用していたのですが、火炎放射の有無でザシアン戦の勝率が全然違うことに気づいたので変更になりました。優秀な技ですが明確な役割対象がおらず、使う時は弱点保険に触りたくないなど消極的な理由のことが多いです。

バドレックス(こくばじょうのすがた) @こだわりスカーフ
特性:じんばいったい
性格:ひかえめ
実数値:175-×-101-238-120-202
努力値:0-0-4-252-0-252
技構成:アストラルビット/サイコショック/マッドショット/トリック

CSぶっぱ準速(スカーフで実数値303)

〇役割

本構築の黒幕。ほとんどの試合で初手ダイマをしておきながら、結局はこのポケモンが3~4匹倒すための土台作りをしています。黒のいななきが発動した上でのビットの制圧力は凄まじいです。相手の悪タイプがガエン、悪ウーラ、オーロンゲ程度であれば、黒のいななきを発動させつつキッスと並べると余裕で突破できます。伝説の中では使用率5位なので若干メタから外れているのも強みです。

持ち物はこだわりスカーフを選択。ギガスのダイアタックで素早さを下げるのにスカーフ必要なの?と思うかもしれませんが、相手も当然黒バドに備えて素早さの高いレジエレキを残したり、ダイジェットを打ちながらギガスを倒してきたりするため、スカーフは非常によく刺さります。火力に関しては黒のいななきが発動すれば十分です。

〇特徴的な技

・サイコショック
ダイアース連打された時に便利です。ポリ2などノーマルタイプを突破する際に使うこともあります。

・マッドショット、トリック
使ったことありません()
サイコキネシスの方が良さそう。

トゲキッス @オボンのみ
特性:きょううん
性格:おだやか
実数値:192-×-133-140-165-100
努力値:252-0-140-0-116-0
技構成:マジカルシャイン/サイドチェンジ/このゆびとまれ/まもる

特殊技を受ける機会の方が多かった(気がする)ので、気持ちD厚めです。

〇役割

本構築の天使で悪魔。黒バドの横でこの指とまれを使うのが主な仕事です。ダイマ環境全般に言えることですが、ダイアースという技が非常に強力なので、浮いているポケモンが1匹は構築に欲しいなと思います。

特徴的な技
・サイドチェンジ
中盤以降に黒バドキッスの並びを作るために肝となる技。通常、横のポケモンを守るために使われることが多い技ですが、今回はキッス自身を守りながら横のポケモンを倒してもらい、死に出しで黒バドキッスの並びを作るために採用しました。ギガスドガスのどちらかが先に倒された時、ビットで相手2体を縛ることができていれば黒バド死に出しが安定しますが、相手のダイマターンが残っていたり不意打ちできるポケモンがいて黒バドが出せない時があります。そういう場合にキッスを先に出し、キッスへの攻撃を読んでサイドチェンジを使い横のポケモンを倒してもらうことで黒バドキッスの並びを作ることができます。要するに味方を身代わりにします。まさに悪魔の所業。ドガスが倒された後のギガスは放置されがちだし、相手も黒バドが出てくる前にキッスを倒したいと考えるので、結構簡単に決まります。この技を採用してから驚くほど勝率が跳ね上がりました

〇不採用
・電磁波+エアスラッシュ
ビットで処理できなかったポリ2、ガラルファイヤーなどと一騎打ちになった際に無理矢理突破できる可能性のある技ですが、サイドチェンジが最強過ぎたので不採用となりました。ギガスに電磁波を採用するなら、エアスラだけ採用しても良いかもしれません。

カメックス @とつげきチョッキ
特性:げきりゅう
性格:ひかえめ
実数値:186-×-120-150-126-98
努力値:252-0-0-252-4-0
技構成:しおふき/ふぶき/あくのはどう/ねこだまし

HCぶっぱ

〇役割

本構築の第2エース。ザシアン、白バドに選出しダイマックスします。レジエレキのダイサンダー+αを耐えて欲しいのでチョッキorソクノの選択ですが、より多くの攻撃を受けられるチョッキを採用しました。
また、カメは思った以上にドガスと相性が良く構築に非常にマッチしました。苦手な草タイプは種族値が低く特性依存のポケモンが多いためドガスが刺さります。また、ザシアンや白バドの構築ではそもそも草タイプが採用されないこともあります(炎弱点が被るため)。雷タイプ環境トップのレジエレキも特性を消せば火力が大きく削がれるため、自然とカメが動きやすい状況をドガスが作ってくれます。砲撃の効かない水タイプは、挑発で止まる相手も多いです。ギガスドガスカメックスの3匹までが1セットなんじゃないかと思うくらい相性が良かったです。

○特徴的な技
・悪の波動
ダイアークのDダウンはこの構築と相性が良いです。主に水タイプに対して使います。

○不採用
・あくび
他のポケモンにダイマ権を譲る場合に使われる技ですが、カメを選出する時は必ずダイマするため不要でした。ダイマ終了後の暇潰しにも使えますが、暇潰しよりはチョッキ採用が優先でした。チョッキ強い。

ナットレイ @たべのこし
特性:てつのとげ
性格:ずぶとい
実数値:181-×-201-×-137-40
努力値:252-0-252-0-4-0
技構成:ボディプレス/てっぺき/やどりぎのたね/まもる

HBぶっぱ

○役割
本構築の自由枠。白バドの対策枠は確定で欲しいため、鉄壁ボディプレ要員を入れました。コータスは勘弁()
特殊アタッカーを呼ぶのでチョッキカメが動きやすくなり、また、カメがいるので炎に怯え過ぎることなく選出することができます。白バド以外に、ザシアン相手にもたまに選出します。
しかし、周りのポケモンの弱点を補っているものの、特にシナジーがないため案外構築にマッチしてないタイプのポケモンです。なんか使いづらい。そんな印象。

○特徴的な技
・鉄壁
ボディプレスとセットで使われる技です。要塞化してもよし、相手が無理に突破しようとすると死に出し黒バドが刺さりやすくなるのでそれもよし。サイクル戦をしないので積み技は構築相性が良さげです。

選出パターン

[vsエルフ+ダイマ伝説] やや有利


先発ギガス+ドガス
後発黒バド+キッス

全部まとめてギガスが相手をします。大体初手で追い風+伝説がダイマしてくるので、伝説にダイアタック+シャインで削ります。相手の伝説をビット圏内まで削るのが最優先です。エルフは放置で構いません。伝説を削りきる前にうっかりエルフを倒してしまうと、後続から強力なアタッカーが出てくるので厳しくなります。

[vsカイオーガ] カイオーガがダイマするパターン→やや有利
他がダイマするパターン→やや不利

先発ギガス+ドガス
後発黒バド+キッス

オーガがダイマするパターンは前述のダイマ伝説戦と同じく、オーガをビット圏内に押し込めば有利です。
オーガがダイマしないパターンは多くがトルネなどと組み上から潮吹きをして強い圧力をかけてきます。CSオーガがダイアタックで高乱数で落ちてしまうため、ビットの餌にすることができずに次のダイマアタッカーがきてしまいます。相手のダイマアタッカーを十分に削りきる前にドガスが落ちると厳しくなります。場合によっては2連守るも辞さない覚悟を持ちましょう。逆に、先発にダイマアタッカーが来た場合はビット圏内まで削れば有利です。黒のいななきを発動させれば後続のオーガも怖くありません。これに限らず、基本的に後発ダイマされる方が戦いづらいです。
ちなみに、相手にナットの処理手段が少ない場合、過剰に意識して勝手に自滅することもあります。見せポケ大事。

[vsグラードン] 五分

先発ギガス+ドガス
後発黒バド+キッス

初手グラリザで来た場合は多くがリザダイマです。ダイジェット+断崖の剣でドガスが上から落とされるとまずいのでドガスは守るを選択します。グラにダイアタック→リザにダイアークと打つといい感じに2体ともビット圏内に入ったりしますが、リザと同速勝負になったりするのでとりあえずリザにダイアタック入れとく方が無難です。ブラッキーが採用されることが多いですが、うまく黒のいななきを発動させキッスと並べることができれば突破可能です。
先発エレキ+ブラッキーで来た場合は楽です。ダイアタック+シャインでブラッキーを削り、ビットを受けきれない所まで削ればほぼ勝ちです。ギガスにあくびが飛んできますが、ラムで無効化できるのが大きいです。
グラがダイマするパターンが少し面倒で、防御が高いのでダイアタックで削れない上にダイアースで特防を上げてきます。ビットorサイコショックで他のポケモンを倒していくのですが、キッスでダイアースを透かすのがポイントになったりします。

[vs黒バド] 有利

先発ギガス+ドガス
後発黒バド+キッス

ギガスがビットを無効化できるためダイアークで簡単に倒せます。横のポケモンにダイアタックをするだけで上を取ることもできるので、選択肢も広く取れます。こちらの黒バドがスカーフなのも有利ポイントです。この指でビットを吸収することができないため、ダイジェットで加速された黒バドを残されないようにだけ注意します

[vsザシアンスタン] 五分

先発カメ+ドガス(orナット)
後発黒バド+キッス

ザシアンをビット圏内に入れるだけでなく、身代わりを残されたりダイジェットで加速された状態で残らないように注意が必要です。放置できないため先発の2匹のどちらかが常に攻撃をしかける必要があります。ここでドガスの火炎放射がないと、常にカメの砲撃をザシアンに打つことになり、選択肢が狭まり不利になりやすいです。
ドガスは相手のエレキやウーラ、ドラパなどに刺さり、案外適当に選出しても活躍してくれます。ボルトランドやラプラスなどには選出しづらいこともあるので、ナットも一応選択肢です。

[晴れザシアン] (研究中、やや不利?)

晴れ要員がコータスorヤミラミの場合(こっちは楽)
先発カメ+ドガス
後発黒バド+キッス

晴れ要員がエルフーンの場合(こっちが特にきつい)

先発カメ+キッス
後発ドガス+黒バド

晴れ要員がコータスの場合はドガスを出すことで晴れを封じることができるため、砲撃の威力を下げられることもありません。ヤミラミの場合も上から挑発できるのでokです。
エルフが厄介です。そもそも追い風+ザシアンが厳しい上に、すりかえ脱出ボタンでダイマカメを強制退出させられると、チョッキを押し付けられるとはいえ流石に勝てないので、初手カメ+ドガスが安定しません。すりかえを封じるためにカメ+キッスにするとキッスが晴れゴクエンや巨獣斬の的になるので、序盤から危ない択を迫られます。キッスにはやはり後発黒バドのサポートをしてもらいたいものです。対戦経験自体が少ないので、研究中です。

[vs白バド] やや不利

先発カメ+ドガス
後発黒バド+ナット(orキッス)

トリル+ブリザードランスが厳しく中々絶望的な相手…ですが、実は全く戦えないわけでもなく、その秘密は先発カメ+ドガスの対応力の高さにあります。化学変化ガスがあるため、イエッサン+ポリ2のような並びであってもサイコメイカーを封じ猫だまし+挑発でトリルを防ぐことができます。その後は潮吹きや砲撃で効率的にダメージを稼げます。また、トリパにはエレキ+ウーラが入っており初手に出てくることもありますが、エレキの特性を消し更にチョッキの効果で珠ダイサンダー+鉢巻インファをカメが高乱数で耐えてくれるため、砲撃+シャインで反撃することができます(激流も消えているので、残念ながらダイマエレキを倒すことはできないのですが…)。メンハミミッキュのトリルは止められないのでお手上げ感はありますが、火力アップアイテムを持っていなければ黒バドが影うちを一発耐えるため、トリルを凌ぐ対策だけしっかりできれば戦える余地は残っています。

[重いポケモン]

・ポリゴン2

ビットを無効化する高耐久ポケモン。ナットで一騎打ちに持ち込めれば突破できますが、基本選出を崩すと黒バドキッスの動き自体が弱くなりがちです。何とか他を削って最後にエスパー技で倒したいです。黒バドを警戒して先発に出てくることも多く、先に削れると楽です。かなり面倒。

・ガラルファイヤー、ブラッキー

ビットを半減する高耐久悪ポケモン。ファイヤーの燃え上がる怒りはこの指を無視して黒バドを一撃してきます。ブラッキーのバークアウトも致命傷にはなりませんがこの指を無視してくるので厄介です。どちらも厳しい相手ですが、やはり黒バドを警戒して先発で出てくることも多いので、その時は優先的に削りましょう。後発だった場合は、先発で出てきた別のポケモンを黒のいななきの餌にすれば、キッスのシャインと合わせて突破できる可能性は十分にあります。
余談ですが、ドガスが場にいる場合、ファイヤーのHPを半分以下にしても逆上は発動しませんが、ファイヤーのHPが半分以下になった後でドガスが倒されたとしても逆上は発動しません。どうやら、ファイヤーのHPが半分以上から半分以下になった瞬間にだけトリガーが発動するようです。ドガスが生存している間にファイヤーのHPをガンガン削りにいきましょう。

・ドラパルト(ザシアンに入ってるやつ)


ダイジェット1回で黒バドを抜いてくる上に、ダイホロウでカメに強い圧がかかります。ダイホロウ2回でカメを倒してくるなら死に出し黒バドで対処できるので、ダイジェットで倒されないか注意しながらダイアイスやシャインで倒していきたいです。
ちなみに、ザシアン以外にに入っていてギガスで戦える場合、ダイアタックで素早さは下がるし鬼火はラム食べるだけなので楽勝です。

・ワイドガード持ち全般
後発に残されるだけで負けます。無理。特にテッカグヤはギガスからの打点にも欠けるのでかなり厳しいです。

[本構築の目に見えない強さ]

勝率を地味に底上げしてくれたさりげない強みを紹介していきます。構築段階で考えていたわけでなく、戦いの中で実感しました。

①初見殺しされない
あらゆる勝負事において相手の意表を突く戦法は強力ですが、この構築はドガスのおかげでそもそも多くのコンボの発動を阻害します。その上、突然の味方殴り弱点保険からの高火力が来ても、初手が高耐久ダイマ+襷持ちのため出落ちすることがほとんどありません。1ターン目にダイアタックを打っておけば多くが次のターンは上から動けることもあって、初見殺しされた記憶はほぼありません。

②運負けせず、運勝ちできる
命中不安技をほぼ採用しておらず、またサイクル戦もしないので、外しや急所引きで計算が狂うといった運負けをしません。ほぼ記憶なし。逆に、ドガスやキッスの生存が重要なことから2連守るが勝利に直結しやすく、運勝ちは結構した記憶があります。勝ち試合をちゃんと勝って、負け試合の3割を拾えたらそりゃ強いだろうなと。

③無限の可能性マタドガス
相手がいてこそのポケモンなので、構築だけ見ても強さがわかりにくいのですが、本当に色々なところに刺さりました。ロンゲやキュワワーにぶっ刺さるのはもちろん、相手が味方袋叩きをしても何も起きなかった時は気まずかったし、ソルガレオが味方のじならしで素早さが下がるので上からダイアークできたり(しかもDダウンする)、ドガス自身の種族値は低いのですが何故か戦えてしまうんですよね。期待以上の活躍をしてくれました。

[あとがき]

ここまで読んでいただきありがとうございました。見た目以上に強い構築となってますので、是非試してもらえたらと思います。世の中にギガスドガス使いが増えたら嬉しいです。絶賛子育て中だし仕事は面倒だしで今月はあまり潜れない気もしますが、またチャンスあったらポケモンやりたいと思います。

それではこの辺で。皆さん、良いポケモンライフを!

[追記]
かなたさんがレンタルパーティーを使ってくれて、東北オフの参加者がランクマで当たってて警戒するという事態になってたと聞きました。面白いこともあるもんです。笑

↓かなたさんの東北オフ参加(というか主催)ブログ

俺も東北オフ参加してぇ~。( ´,_ゝ`) という要望はさておき。

普段からポケモンの話をしてくれるかなたさん、たぬきさん、はんそでさんには改めて感謝、感謝です。1人でやってるより絶対楽しいです。剣盾入ってからほとんどやってなかったのに、声かけてくれてありがとう。いつか皆で全国、世界大会に行けたら良いね~。

2018年にかなたさんからサナガエンの原案をもらって全国に出てから随分と時間が経ってしまった気もしますが、まだまだポケモン楽しんでいきたいなーと思います!!




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