長男7歳進捗(肉い男)

あっという間に2年生に進級し、以前よりかなり食べられるものが増えてきたため、満を持して長男に焼き肉を食わせようという運びとなった。

焼肉初学者講習として、1〜2枚ずつ焼くこと、自分の肉を自分の近くで焼くこと(手が熱いので)、肉の縁がうっすら茶色になってきたらひっくり返すこと、生肉を掴んだトングで他のものをつかまないこと、タン塩は最初に焼くこと(これは我が家に伝わるトライバルな風習である)などを伝え、聞いているような聞いていないような様子であった。

長男は、焼肉美味いねー!と言いつつも、むしろ焼けた肉の表面で油がジリジリいう音の方に興奮しているらしく、焼けたての肉ギリギリまで耳を近づけて「おお!良い音してるね〜!おほ〜!」などと牛の命が爆ぜる振動に目を輝かせている。なんで?

追加でタンステーキを注文し、牛のベロってでかいよなあーっ、と感想を述べたら、「お父さん、それ食欲なくなるゥー」と苦言を呈されてしまった。

ので、どう取り繕ったところで人間が生きるという行為の本質は他の動物を殺すことやねん、などとどうでもいい訓示を垂れていると、長男は既にタンステーキを食っており、実際は全く食欲がなくなってなどいない様子。

喋っている言葉と感情にあまり関連性がないところは、自分によく似ているようである。自動的に口から出ている、という感じがする。彼が本当のところどう思っているか、わからなくなる日も近いのだろう。喜ばしい限りだ。

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