見出し画像

2023ラストドリーム

緩慢な自殺。空転する思考。雄弁な聾唖者の流暢な独白。

明けていく夜、暮れていく空。輪郭を失った境界。都市が生み出す残響。薄明に横たわる送電線。音符の形の烏の影。烏達は、歌う。その旋律が不穏なら不穏なほど、私の心は慰められる。凍りついた心に僅かな種火が灯り、やがて静寂に色彩が満ちる。燃え上がる絶望。全身を焼く怒り。私は海が見たいと祈る。

口の中、全ての歯に粘ついたものがべったりと貼り付いて、拭っても拭っても取れない。あの時、彼女をきっちりと殺しておけばこんなことにはならなかったのだろう。踏みとどまる判断が正しかったにしても、スッキリ、さっぱり、笑顔で挨拶という訳にはいかない。たった一度の人生で、「間違っていない」道を選んだとして、それを見ていてくれるはずの神がいないとしたら?私の自制と葛藤と懊悩に一体どれほどの意味があるのだろうか?


要約すると、こんな感じの夢を見ました。悪夢ゥ!!

3年前に賞味期限が切れている紅茶は意外に飲める。みなさま良いお年を。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?