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コロナ禍においての最高のひとり遊びとは。

羨ましかった。ここコロナ禍においても、ドン引きするぐらい全力で私財を投じて地下アイドルを追いかけてるやつや、スニーカーの話を始めると、口を塞ごうとしてもなかなか止まらないやつ、自分の娘ですら高校にもう通わなくても良くなったと思ったら、V Tuberなるものの中の人になり毎日とても楽しそうに配信している。ラーメン屋でアルバイトも始め、配信の為の機材を買い揃えている。日々漫然と過ごしていた僕からすると彼らは輝いて見えた。

かつてはバスケや音楽など、彼らと同じように情熱を注いでいたものもあったが、環境の変化のせいか、いつの間にか自分自身の熱が冷めていった。

そんな悶々とした思いを解消してくれるものがようやく見つかった。

「写真」だ。

きっかけは去年の年末年始に家族で行った京都旅行。せっかく京都に行くからにはいい写真が撮りたいと思い、中古で一眼レフのカメラを買った。初心者向きと言われているNikonのD5600という機種の標準ズームレンズと超望遠ズームレンズの2つのレンズが付いてるやつだ。

買ったはいいがこれまでインスタントカメラ、デジカメ、スマホのカメラしか使ったことがないのでさっぱり使い方が分からない。中古で買ったもんで説明書も付いてなかったので、Youtubeで最低限の使い方だけを確認し、いざ京都へ。

京都は絵になる場所が多いので、少しでもいいと思ったものを片っ端からシャッターを切りまくった。

ブレまくりの伏見稲荷大社…

京都駅(おぉ?)

錦市場の猫のお店(中も猫グッズでいっぱい!)

雪の金閣寺(段々いい感じになってきた)

とまぁこんな感じでカメラ初心者でも、そこそこのものは撮れたりする。それがまぁ楽しい。上手く撮れなかったら悔しいし、思いがけず自分で満足のいく物が撮れると本当に嬉しい!そんな感情が芽生えてくる事自体変な感じだ。

その京都旅行以来、よく家を出て写真を撮るようになった。近くの街の風景や、見向きもしなかった花、全く興味も無かった電車、殆ど出掛けたことの無かった公園や神社もいくつも回るようになった。オシャレなお店の外観や、飛行機が飛んでるのを見かければ慌ててシャッターを切ったり、夜のスカイツリーなんて所までわざわざ出向いて写真を撮るまでになった。

今までは休日といえば家でダラダラ過ごしたり、出かけるにしても家族を喜ばそうと思ってやっていたはずが、今や自分が写真を撮りたいが為に出かけるといった具合に目的がガラッと変わってしまった。

そしてこのコロナ禍において写真って最高のひとり遊びなんじゃないかと思うようになった。

一つ目は一人で全部やれてしまうところだ。煩わしい人間関係もないし、スポーツ等の団体競技と違い、多人数で集まってやるものではないから密にもならないし、移動に関しては近所なら徒歩や自転車、少し遠出したい時は車がないので、たまにレンタカーで移動したりもする。
電車でもいいしね。

そして都会なら都会の、田舎なら田舎の素晴らしい場所がある。基本的に撮れないところなんてないと思う。撮るものは何でもよくて、外に出てもいいし、家の中でも好きなもの(フィギュアやプラモ、ペット等)を撮ればいいって事がいい。
去年の4月に仕事の都合で東京に引っ越してきたけど、本当に撮りたい場所が多すぎて頭がパンクしそうになるのを抑えています(笑)
それと同時に東京に来る前は盛岡を拠点に、岩手、青森、秋田、宮城と北東北を主に回っていて素晴らしい景色が沢山あったのに、それをほとんど写真に収めていない事が今になって悔しくてたまらないぐらいだ。

一人で撮ってるだけで物足りないなら、TwitterやInstagram等のSNSでシェアすれば承認欲求も満たせる。ただ、いいねをもらう事に快感を覚えると自分の様にスマホばっかりチェックする羽目になるので、あまりお勧めしないです(笑)
自分の為に撮りたいものを撮るのが健康上いいと思う。色々被写体を探して歩くのでそういった意味でも体にいいしね。

もしこのnoteを読んでくれてあなたが写真を撮ってくれたら嬉しい。その撮ってくれた写真を私やみんなにも見せてくれたら、そしたら最高に嬉しい。

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