見出し画像

男性向け全身脱毛の「選び方」と「解答例」

割引あり

「全身脱毛」で検索すると広告に汚染された情報ばかり。ひとたびGoogleに打ち込んだが最後、全てのSNSが脱毛広告で埋め尽くされる
そんなお困りごとを抱える男性ビジネスパーソンに向けて、全身脱毛の「選び方」と「解答例」を紹介する。

なお、本記事は脱毛事業者から広告費をもらって書いている文章ではない。自分のリサーチ経験で得た知見・考察をボランタリーに共有するもの。

わざわざそんなことをする理由は、「全身脱毛」に関するネット上の情報はあまりに広告だらけで、一般人にはリサーチが困難、という現状に対する義憤から。私自身も、自分が信じられる解に辿り着くまでには相当な時間を要した。今後同様の無駄を経験するビジネスパーソンが生まれ続けてしまうのを回避したい。

なお、ここでの「全身脱毛」の対象は「全身+VIO」を指す。(ヒゲは性質が異なるため対象外)



[1] そもそも男性ビジネスパーソンは全身脱毛すべきか?

男性ビジネスパーソンは全身脱毛「すべき」。所与の条件から考えて、ビジネスや対人関係でメリットがあるため。

■ 脱毛に関する所与の条件
・一般的な価値観として、清潔感はビジネスや対人関係において重要
・ところが、男性の清潔感は加齢とともに減退してしまう
・ここで、「体毛」はその清潔感にネガティブな寄与をする要素として誰もが一律に抱えているもの
・その一方で、「脱毛」という抜本的な解決策が存在する

ここからの論理的帰結として、「脱毛」という行為は、清潔感のネガティブ要素を確実に除外できて、加齢に伴う清潔感減退への対策となり、ビジネスや対人関係でメリットとなる、と言える。

全身脱毛のメリット(イメージ図)
全身脱毛のメリット(イメージ図)

全身脱毛のメリットは見た目の清潔感以外にも数多くある。コンプレックス解消人生の定期的なメンテナンスコスト消滅身体の衛生面の改善、将来の介護者負担軽減、など。

逆に「脱毛」固有のデメリットといえば、体表に熱を加えることで肌トラブルが生じうる一定のリスクか。また、「不可逆」な行為であることは1つの躊躇ポイントかもしれないが、「あー、やっぱり体毛を生やしたいな〜」と思い直すような状況は想定しにくいので、これは問題ないだろう。


[2] 全身脱毛の選び方・判断軸

ここからは、実際に広大なインターネットの海の中から広告をかき分けて自分なりの正解を見つけ出すための判断軸を紹介する。

[2-1] MUST要件2つ

まず、選定の際に「必ず満たすべき」2つのMUSTポイントを挙げる。

MUST①: 「医療脱毛」 (NOT「エステ脱毛」)

第1のMUSTポイントは、エステ脱毛ではなく医療脱毛であること。

「医療脱毛」は医療機関(病院・クリニック)で医療従事者が行うもの。民間施設(エステ・サロンなど)で無資格者が行う「エステ脱毛」とは性質が全く異なる

まずは効果の観点。
医療脱毛は、エステで使用できない強力・高性能な機械が使われるため、脱毛効果が違う。私たちの目的は確実で永続的な脱毛である。

次に痛み対策の観点。
医療脱毛は麻酔が使える。エステでは麻酔が使えない。麻酔については次の章で詳説するが、ここはクリティカルな要件。

最後にアフターケアの観点。
脱毛は身体に一定のダメージを与える行為(=肌にレーザーを当てて毛母細胞を破壊)であるため、医師や看護師がいる施設の方が安心
また、術後のスキンケアについても、高額なスキンケア用品を執拗にアップセル営業されることもない。普通に皮膚科で使う軟膏を処方してもらえる。

以上から、脱毛のために「エステ」を選ぶ理由はない「医療脱毛」がMUSTここが最初の決定的な分岐。活路か死路か。

【補足:逆になぜエステ脱毛がこれだけの存在感を得ているのか

私の考察は、それで(良くも悪くも)ビジネスが成り立ってしまうから。

需要サイドのリテラシーが限りなくゼロに近いため、供給サイドが脱毛効果以外の訴求軸を叩き込めば、いかようにも需給マッチできてしまう。訴求軸の例としては、価格・有名人プロデュース・付帯サービス・完全個室・施術者の容姿、など。利用者がそうした脱毛効果とは無関係な訴求軸に対して需要を有しているのであれば、それはそれでよい。

また名称として「クリニック」と、「エステ」「サロン」「ハウス」の違いが分かりにくいのも原因ではないか。「クリニック」とは「病院」のこと。病床数が一定以下の病院はクリニックと呼ぶ、という厚労省のガイダンスに沿った呼称であり、「エステ」「サロン」「ハウス」など一般事業者が無資格でつけられる単なるカタカナ屋号とは全く意味合いが異なるのだが、普通の人はそんなこと知らないだろう。

MUST②:麻酔

第2のMUSTポイントは、麻酔が使える施設であること。

脱毛は相当痛い皮膚はいくら筋トレしても鍛えようがないため、その痛みは万人に平等。大のオトナがうめき声を上げて、のたうつレベル

その対策として、医療脱毛の中でも麻酔が使えるクリニックを選ぶべき。

脱毛の麻酔には「笑気麻酔」と「麻酔クリーム」の2パターンがある。さらにこの2つの麻酔を併用できる病院もある。

「笑気麻酔」はガスを吸引して酩酊に似た状態に陥るもの。感覚が鈍くなるので痛みが和らぐ。とはいえ、効果としては「ちょっと酔ったな〜」くらいで、意識を失うほどではない。胃カメラの鎮静剤よりは弱い。したがって、痛いことには痛い。「ウー痛ッテェ」と声が漏れつつギリギリで耐えられるレベルには収まる

「麻酔クリーム」は施術部位に塗って、しびれたような鈍い感覚になるもの。しかしこちらも残念ながら全くの無痛になるわけではない。やはり「ウー痛ッテェ」と声が漏れつつギリギリで耐えられるレベルには収まる

痛みに耐えられないことには、脱毛を継続できない。それでは当初の目的が達成できなくなってしまう。そのため「麻酔」の存在はMUST

[2-2] WANT要件5つ

次に、「できれば満たしていると良い」5つのWANTポイントを挙げる。

WANT①:施術者のスキル・丁寧さ

実は、脱毛に用いる機械はどのクリニックでも大体同じ。認可されている機種が数種類しかないのだろう。

つまり脱毛の仕上がり(=照射ムラのなさ)を分けるのは、機械の性能ではなく施術者のスキル・丁寧さ。同じペンキを使って壁を塗った場合の仕上がりの差、みたいなもの。

施術は看護師の方が担当するが、それぞれ医療脱毛に従事するまでのバックグラウンドや経験値が異なる。また、全身に照射するのは2,3時間かかる大仕事であり、人間である以上、モチベーションや丁寧さによっても仕上がりに差が出る。

そのため、十分な脱毛効果を得るためには「施術者の質の高さ」は重視すべきポイント。

WANT②:通いやすい立地

前提知識として、全身脱毛の完了までには2ヶ月間隔で合計5〜10回程度通う必要がある(必要回数はその人の毛量による)。

なぜ2ヶ月間隔かというと、体毛はその周期で生えてくるため。初回の照射で第一陣を殲滅した後、2ヶ月後に姿を見せる第二陣を殲滅し、…と繰り返して行き、5~10回かけて全ての陣営を殲滅し尽くしたら完了、という次第。「脱毛は昔やったけどまた生えてきちゃってるんだよね」という人は単純にやり切ってないだけ。

その一方で、上述の通り脱毛は強い苦痛を伴い、かつ毎回数時間の拘束を要求されるもの。ビジネスパーソンにとっては精神的にもスケジュール的にもハードルが高く、つい通うのが億劫になってしまいがち

したがって、自身でコントロール可能な要素である「物理的な通いやすさ」は重視すべきポイント。

WANT③:予約の取りやすさ

先述した通り、脱毛は2ヶ月おきに5〜10回程度通う必要があり、かつ毎回数時間は拘束されるもの。多忙なビジネスパーソンにとって、スケジュール確保には苦慮するだろう。

ここで、施設キャパシティに対して顧客数が多すぎるクリニックを選んでしまうと、そもそも提示される候補日時が限定されてしまい、スケジュール調整がより一層困難になる。当然だが、予約が取れないことには脱毛はできない

そのため、複数の拠点を展開していて任意の拠点で予約可能なクリニックや、施設キャパシティに対して顧客数に余裕があるクリニックなど、「予約の取りやすさ」は重視すべきポイント。

WANT④:予約変更のしやすさ・キャンセル時のペナルティ

ビジネスパーソンにとって、毎回数時間の施術を2ヶ月に1度、合計5~10回通おうとすると、突発的なスケジュール変更によりどうしても予約の日時を変更しなければいけない状況が発生するリスクは相応に高いだろう。

ここで、予約変更の締切が「3日前」などと厳しかったり、キャンセル発生時に当該施術分がそのまま回数カウントされて一切の救済措置がないクリニックでは、機会損失が生じやすくなってしまう。

そのため、「予約変更の締切が厳しすぎないか」「万が一キャンセルしてしまった場合のペナルティ内容・救済措置の有無」は重視すべきポイント。

WANT⑤:口コミの定性情報

ここまでに記載したMUST/WANT要件に関する情報は、公式サイトに明確に掲載されているものばかりではない

そのため、これらの情報を収集するためには体験者による生々しい口コミに頼るしかない。ここが相当骨の折れる作業。各種SNS、GoogleMapなどを地道に読み込むしかない…。楽な道はない。

下記にいくつかコツを紹介する。

【脱毛の口コミ情報を見分けるコツ】
・脱毛事業者のリンクが列挙されている広告満載ブログは無視する
・「受付が無愛想だった」「電話対応がイマイチ」など、【施術】担当者ではない【受付】担当者に関するものであれば過剰に気にする必要はない脱毛効果には影響しないので。
・クリニックの医師の名前をバイネームでSNS検索すると、名指しで強烈な口コミが出てくる場合がある

これまでに述べたMUST/WANT要件の充足レベルを見定めるために、「口コミの定性情報(テキスト)」は重視すべきポイント。

[2-3] 重視しなくてよい要件3つ

最後に、「あまり重視しなくても良い」ポイントを3つ挙げる。

重視しなくてよい点①:料金

料金はどのクリニックでも大差ない。全身+VIOの5回コースで30~40万円。一見して差があるように見えても麻酔や部位が細かくオプション化されていて、同じ施術内容で比較すると結局似た料金だったりする。

圧倒的にこのクリニックは安い、といった激安施設は存在しない。そのため、「料金」は比較の際にあまり重視しなくても良いポイント。33万円支払ってイマイチな体験をするよりは、35万円支払って脱毛効果に満足できる方がよいだろう。数万円は誤差。

重視しなくてよい点②:口コミの定量情報

脱毛はサービスの性質上、飲食店や宿泊施設などとは異なり、同一顧客が複数の施設でサービスを体験して横比較する、という状況がほぼ起こりえない

そのため、同じテーブルに乗せて相対評価した情報が集まらない構造であり、レビューにおける「ランキングや星の数などの定量的な情報」は意味を持たない。重視しなくて良い。

重視しなくてよい点③:男性専門施設

施設が男性専門であることを条件に加えてしまうと、一気に対象が狭くなってしまい、MUST/WANT要件を充足するのが困難になる。

施術者側と利用者側それぞれについて、性別を限定する困難性を説明する。

まず施術者側について。
医療脱毛の施術者は看護師だが、統計的に看護師は女性の方が多いため、必然的に施術者は女性となる確率が高い。恥ずかしいと思う人は「自分は今、医療機関を受診しているんだ」と頭を切り替えよう。相手もプロで、年間何百人も相手にしているので、何も気にしない。

次に利用者側について。
一般に美容医療クリニックは女性顧客の方が多いため、他店舗展開しているような大手クリニックでも「女性専用」施設は存在しても「男性専用」施設は少ない

繰り返すが、目的はあくまで効果的な脱毛である。MUST/WANT要件の方が優先度が高いため、「男性専門施設かどうか」はスコープから外しても良いポイント。


[3] FAQ

付録として、脱毛知識Lv.1の人が素朴に気になりそうなポイントに回答する。

Q. 脱毛効果は永久?

A. 永久と考えて良い。
上述した通り、1度施術して、約2ヶ月の毛周期が経過して次の発毛部隊が出てきたところを再度駆逐して…と繰り返して行くことでいつか収束する。逆に、このサイクルの途中で止めてしまうと、発毛部隊が残存しているので「脱毛したはずなのにまた生えてきた」というよく聞く状況が発生し得る。

Q. 医療脱毛は保険や控除の対象となる?

A. ならない。

Q. 施術後のダウンタイムはどれくらい?

A. 1週間程度、腫れが多少出るかも。笑気麻酔を使用した場合は3日程度、激しい運動や過剰なアルコールやサウナを避ける必要がある。

Q. どのクリニックでも笑気ガス吸引の料金体系は30分毎の課金になっているが、全身脱毛は毎回30分で終わるものなのか?実際は従量課金でもっと高額になるのか?

A. 全身脱毛は30分では終わらない。3時間程度かかる。笑気麻酔は特に痛みが強い部位(VIOなど)の施術時にのみ30分だけ吸引する運用が多いかと思う。追加が必要な場合はリクエスト(追加課金)すれば延長できる。

Q. 過去に脱毛に通っていたことがあるが、続かなかった。継続のコツはあるか?

A. 意思ではなく仕組みで解決する。都度支払いではなく複数回コースを契約して、施術後にその場で次回の予約を取ると良い。先にスケジュールを入れてしまえば、あとはその日に行くだけ。
脱毛は心身に負荷がかかり、「行きたい」と思う類の行為ではない。「予定が決まっているから行かなければならない」状態を自分で作る。


ここまでに述べた[1]〜[3]が、男性向け全身脱毛の選び方・判断軸である。1枚にまとめると下図。

男性向け全身脱毛の選び方・判断軸
男性向け全身脱毛の選び方・判断軸

[4] 迷っている人へのアドバイス

全身脱毛における効用の実感度や体験の良さは、個人の主観に依るため絶対的な正解というものはない。そのため結局は、上述の情報を参考にしながら自分自身でリサーチして意思決定するしかない

ここでは、迷っている人の背中を押すアドバイスを記載する。

まず、脱毛はいつかやるつもりなら1日でも早く始めた方が良い。開始が早いほどに人生で脱毛のメリットを感じられる期間が最大化されるため。いつかやるつもりなら今始めよう。

脱毛開始時期とメリット
脱毛は開始するタイミングが早いほどにメリットを感じる期間が長い

また、先述の通り脱毛は1度で全て完了するものではなく、1~2年程度(= 2ヶ月間隔で5-10回)の長期に渡るため、「夏の前に始めよう」「もう冬だからいいや」といった考え方は全く意味がない。何月に始めても同じだ。いつかやるつもりなら今始めよう。

最後に、ビジネスパーソンとして「自分の身体」以上に重要なアセットなどない。ここは優先度高く投資しよう。お金と時間をかければ100%確実にリターン(=脱毛)が出る、勝ちの確定している投資なのだから。いつかやるつもりなら今始めよう。

======

ここまで読んでいただき感謝申し上げる。ビジネスパーソンの方が「全身脱毛」に踏み出す意思決定の参考になれば幸いである。また、周囲で脱毛の迷宮に困っている人がいたら、広告の迷宮で手遅れになる前に本記事をシェアしてみてほしい。

【注意】
本記事はあくまで個人の考察。詳細な医療情報の収集や、脱毛実施の有無や、施設の選定における判断は自己責任で。私が否定した方針を読者が選択するのも自由。また、そこに従事する人々を否定するものではない。


[5] 解答例(私が辿り着いた「正解」)

脱毛は自分で調べて意思決定するしかない、と述べたが、「自分でリサーチするのは時間がかかって大変だから、あなたの選んだ施設を参考にしたい」というニーズがあるかと思う。 そこで、ここからは私自身が辿り着いた選択結果を「解答例」として記述する。

「解答例」パートの内容は下記。

【男性向け全身脱毛の「解答例」】
[5-1] 私が選んだ施設
[5-2] 「MUST/WANT要件」に沿った評価
  特に優れている点①
  特に優れている点②
  その他の判断軸も高水準
[5-3] 施術を受けた所感
[5-4] おまけ

ただし、この先は有料コンテンツとしている。

というのも、無料にしてしまうと単に脱毛施設の宣伝になってしまい、冒頭で忌避していた「広告」感が出てしまうため。そこで本記事では、事業者側からではなく、情報提供への対価として読者側からフィーをいただく形を取る。(あまり施設が混んでしまうと予約が取りづらくなって私も困るという理由もある)

価格は5,000円としている。ビジネスパーソンの「時給 ✕ リサーチ所要時間」を考えると高くはないはずだ。

予め警告するが、脱毛について自分で調べるのは相当に大変。1,2時間ネットの海を漂っても結論が出せず、途方に暮れるかもしれない。
さらに、検索に一歩足を踏み入れた瞬間、呪いとしてあなたの全てのSNSが脱毛広告だらけに汚染されていく。SNSアプリを開く度に「関心がない」をタップし続ける苦難の日々が待っているのだ。相手は世界最高のエンジニアたちが作ったアルゴリズムである。手を変え品を変え、脱毛広告を叩き込んでくる。

そうした時間・手間・ストレス・マインドシェアを回避するために、手っ取り早く「解答例」を見てしまうのは極めてリーズナブルなはず。

いつか脱毛をするつもりで、本記事のここまでの情報提供に一定の信頼を置いていただけた人は、即座に記事を購入してこの施設に通ってみてほしい。一刻も早く人生を豊かにしよう。

(なお、ここまで「男性向け」として記述してきたが、私が身近な女性のために「女性向け」視点でリサーチしても同じ解答に辿り着いた。女性の方も関心があれば参考になるはずだから、閲覧してみてほしい。)

最後に、解答例パートの中から、私がこの施設に通っている所感の一部を引用する。

> 一言でいうと、完全に満足している。もっと早くやればよかった、割と人生が変わるレベル、多くの人に薦めたい、と感じている。

ここから先は

4,259字 / 1画像

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?