高所得者しか治せない病気が増える

What's up!どうもPOCのぐりどらです。
今日は認知症の新薬についてのちょっとした噂です。

アメリカで「アデュヘルム」と言った薬が開発されています。
この薬は認知症の治療薬になります。
今のところ認知症は4種類の薬で対応しています。
しかしこの薬はあくまでも「進行を抑える」のみになります。
しかしながら新薬は「認知機能を改善する」ことが可能とのことです。
日本のみならず世界各国高齢者の数は増えています。
それと同時に認知機能の低下した方も増えています。
認知機能の低下は本人だけで無く介護者、介助者を苦しめるものになります。
それを改善する薬ができた。皆さん喜ぶべきことかと思います。
しかし、問題があります。
それは薬価です。
簡単に言うと薬を使う時に払う値段です。
新しい薬、使う人が少ない薬は値段が高くなります。
もし喜ぶべきことに、この薬が非常に優秀で万人に効果があるものだとしたらみんな使いたいですよね。みんな認知機能を改善したいですよね。
しかし使う人が多ければ多いほど薬の値段がかかります。
日本では基本3割負担。高齢者は1〜2割負担。
高額医療はある一定金額以上になると無料になります。(1ヶ月2万円を超えたらそれ以上は無料など)
自己負担以外は国民全員で支払っています。
みんなが高い薬を使えば使うほど、国民全員が支払う医療費は増える一方です。
この新薬ですが、アメリカは全額自己負担にする方針のようです。(アメリカと日本の保険体制の差異は今回置いておきます。)
治験に参加された方以外は100%自分が払う。
国民全体の負担は減ります。
しかし、患者さん本人の負担が増えます。
払えない人は使えないのです。
高所得者のみが使用でき、低所得者は使用できない薬が今後出てくるかもしれません。
僕が今回お伝えしたいのは「日本はダメだ!」そういうことではありません。
そんなことが起きないように日頃から健康について気をつけたり、お薬手帳を毎回提出したり、後発品に変更したり、小さなところからコツコツと今後の日本の医療費のために、皆さんのお子さん世代、お孫さん世代、そして自分自身の世代のためにご協力お願いします。
いつか「私は低所得だから病気が治らない」そんなことを泣きながら呟く日が来ませんように。

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