① あなたはテレビ番組『欽ちゃんの仮装大賞』を知っていますか?

画像1 あなたは 『欽ちゃんの仮装大賞』 を知っていますか?
画像2 「欽ちゃんの仮装大賞」 は 日本テレビ系列の視聴者参加型のテレビ番組で 1979年12月31日の大みそかに第1回目が放送されたそうです。 現在は 『欽ちゃん&香取慎吾の全日本仮装大賞』。私、昔 この番組に出場したことがあります。
画像3 そして先日、その時の書類、写真、記念品などを整理して 記録として書き残しておくことにしました。その全ては掲載できないのですが 楽しくて 厳しかった仮装大賞 予選の事について少し書かせていただきます。 (出場したのは かなり前なので 現在の仮装大賞 予選システムと変わっている箇所が多いです。)
画像4 私、申込み用紙に記入して 近畿地区予選(大阪会場)にエントリーしました。すると書類審査を合格して 大阪 読売テレビで行われる地区予選に参加することになったのです。初めて申し込んだ作品のタイトルは 「原始人から現代人」。原始人が 歩いていくと 衣装がひとつづつ脱げて スーツ姿の現代人になるという作品です。(…というか 現代人になる予定の作品でした。)
画像5 近畿地区予選(大阪会場)。大阪市中央区 大阪ビジネスパークにある読売テレビ 旧本社内のスタジオ。ここに道具を持ち込んで 準備をして スタッフさんと演技の順番を決めます。近畿地区予選の参加者は 40組くらいでした。私より順番が ひとつ前の参加者は 園児 20名くらいの幼稚園チーム。演技の順番を待っているときに 「原始人、原始人!」と言って話しかけてくれました。
画像6 演技では 皆で楽しそうに走り回っていましたが 審査員のコメントは 「君たち、この作品に そんなに人数は要らないだろう。ムダに大勢いても全く意味ないでしょう。何がしたいのか全く分からない!」 というものでした。そのダメだしのコメントを聞いて ほとんどの幼稚園児は泣いていました。なんて厳しいんだろう…と思いました。そして 私の演技の順番です… 。「原始人から現代人」です。
画像7 ↑ あっ、これ 私です。下にスーツを着込んでいます…。私、練習通りに演技しました。しかし 準備していた釣り糸の仕掛けが 上手く動作しなくて失敗、結果としては不合格になりました… 💦
画像8 その時 先ほど 幼稚園児を泣かせた審査員の方から 「仮装大賞に出場するのは 東大に合格するよりも難しいんだ!」 と言われて 猛烈に気持ちが奮い立ちました。そして 次の大会の予選にも申し込みました。(↑ 結構 懲りないタイプの人間… )タイトルは 「びっくり絵本」。これが 2回目の予選挑戦です!
画像9 2回目も何とか書類審査を合格して 近畿地区予選に参加です。今回も 予選会場は大阪 読売テレビの本社スタジオ。(予選期間は約1ヶ月あって 北海道地区、関東地区、四国地区、九州地区など 全国 12ヵ所の会場の中から好きな予選会場を選べます。)私は 近畿地区予選にて 「びっくり絵本」 でチャレンジ!
画像10 上の写真の左手と両足が作り物のダミーです。ヒザの上に載せている「飛び出す絵本」のページをめくると 隠している左手に装着している怪物が絵本の中から飛び出してきます。そして、立ち上がることで Gパンをはいた作り物の両足が空中に跳ね上がって ビックリして浮かび上がっているように見える という作品です。<スタッフさんたちが最終チェック中。(というより 不思議そうに仕掛けを見ている。)>
画像11 その後、スタッフの方々と打ち合わせが始まります。(私は 合格が初めてだったので 詳細な打ち合わせが必要でした。)そこで思いもよらない提案を受けました。私は片手、両足に仕掛けを仕込んでいたため自由に動けなかったので、最終セッティングや場所の移動を家族に手伝ってもらっていました。その様子を見ていたスタッフさんたちが 一生懸命な様子に感激して 「ぜひとも、家族で出場しましょう!」 という事になったのです。 テーマを変えて 家族チームでの作品作りが始まりました。
画像12 仕掛けを準備して いよいよ私の演技の順番。さぁ、演技開始です。予定通りに 思いっ切り 飛び上がる。「うわぁ~、ビックリしたぁぁぁぁ~!」あっという間に演技終了です…。
画像13 演技終了後に 審査員の方々の席前に行って質疑応答します。その時、日本テレビのエクゼクティブディレクターさんに「いろいろと相談したいから 後で話をしましょう。」と言われてチャレンジが終了。全ての参加者の演技が終わった後、少し時間をおいてから 1次審査合格者の発表があります。司会のスタッフさんが皆を集めて 合格者の番号と名前を告げる…。私、幸運にも 番号を呼ばれて 合格しました!この大阪での 1次予選は 40組ほどが参加して 3~4組が 2次審査に進んだと思います。
画像14 昔のことなので 当時使用していた写真は ネガフィルムやポラロイドフィルムでした… 。自宅へ帰って 予選会場で打ち合わせした通りに 道具を制作をしていると 仮装大賞のスタッフさんから電話が掛かってきました。「どのような感じでセットが出来ているのか確認をしたいから 自宅を訪問したい。」という内容でした。もちろん OKして 当時 住んでいた自宅に来ていただきました。そして作成中のセットを見てもらい 練習にも付き合っていただきました。
画像15 「参加する全チームの自宅を訪問するのですか?」と聞くと「いえいえ、初めて出場するチームを中心に訪問しています。今回は全国で3チームの訪問で 昨日は北海道、今日は大阪、明日は博多です。」 と話してくれました。スタッフさんの仕事も大変です。写真は 当時の自宅で修正しながら作っていた本番収録用のセット。
画像16 自宅に やって来た仮装大賞のスタッフさんは 2人でした。いろいろと修正点を指摘してもらいました。本当に いろいろ過ぎて 気が遠くなりそうでした…。そして、2次審査(最終審査)は ビデオ・写真審査です。1次審査で指摘された部分を修正し、ビデオ・写真に撮影して 仮装大賞の本部へ送付します。全国各地の1次予選通過チームがビデオ審査に参加していて、この 2次審査に合格すると 本選出場(テレビ収録)が決まります。しかし 与えられた時間は それほど多くはありません。
画像17 ホッとしている間もなく すぐにセットの道具を梱包して 指定場所へ送るように指示が入る。道具の荷物配送は テレビ局が指定した日時に 運送会社のチャーター便が自宅までやって来て、全ての道具を東京まで運んでくれるのです。(なぜなら昔、混載便を利用したことで道具が壊れて 本番に間に合わなかった事があったらしい… )
画像18 道具作りは変更点が多すぎて背景ボードの製作が間に合わなくて 困っていると近所の人たちが それを聞いて手伝いに来てくれました。(ベニヤ板 5枚分にペンキを塗るのですが 2枚分しか終わっていない…) 私は 下絵は描いてあるので 色塗りの指示だけして その場で爆睡させていただきました。もう疲労で睡眠不足のピークでしたから…。目が覚めたら夜で ペンキ塗り協力隊の方々は そこにはいませんでした。「起こさずに 寝かせてあげてください。」 と言って帰ったそうです。このペンキ塗り応援は本当に助かりました。
画像19 そして、何とかセット道具の引き取り日に間に合いました。時間通りに自宅に来た運送会社の人が 「これ、いったい何ですか?」と聞くので「テレビの欽ちゃんの仮装大賞で使うセット一式です。」と答えると 「ええぇ~、大事に運びますから頑張ってください!」と励まされました。
画像20 私たちのように 関東圏以外の出場者は 2泊3日で参加します。(現在は 1泊2日で収録しているようです。)ホテルは テレビ局が予約している指定ホテルに宿泊します。今はどうなっているのか分かりませんが 合格して出場が決まると 作品の製作費(テレビ局で規定された金額)、運送費、交通費、宿泊費、食事費などを全て テレビ局が負担してくれます。(もちろん 予選参加の時は 全てが自費になります…)

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