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[gururi note] 変わらぬこと、変えられること。

春がやっと来た、と思わせてくれるようなあたたかい日が続いたかと思えば、雪がちらつく寒い日々がまたやってきて、言葉通りの三寒四温を感じている2月。

ずっとほったらかしだったnoteを久々に開いて、昨年や一昨年の記事を読み返していたら、これは2022年もきちんと文章にして残しておかねば、と思い立ち、もう2023年も始まって2カ月が経とうかとしているこのタイミングですが、つれづれと書いています。


気付かされる1年だった2022

2022年を振り返ったとき、日々を思い起こして全体として感じるのは「気付かされる1年だった」ということ。

起こった出来事ももちろんそうなのですが、そこを始まりとした自分の感情や考え方、gururiとしてどうありたいか、どうやっていきたいか。

普段から、特別な出来事だけじゃなく、小さな出来事にも「何か意味があるはず」とうーんと深く考える性質なのですが、2022年はいつもにも増してそんな”うーん“が多かったように思います。(ここでの“うーん”とは決してマイナスなことではなく、自分の中に深く潜って熟考する、という“うーん”です。うーんはわたしの得意分野なのです)

3年半振りの。

2022年、わたしたちにとって大きかった出来事は約3年半ぶりの北海道への帰省でした。

カズさんは北海道出身、わたしは社会人になってから7年近く住んでいたこともあり、大好きな家族や友人たちもいる北海道は、体にも心にも馴染んだ大事な場所です。

実は、お店を始めようと思ったきっかけのひとつに「自分たち次第で時間を作れるようになりたい」ということがあります。

元々、gururiを始める前、カズさんとわたしはお互い違う場所(業種)で働いていたこともあり、休みがなかなか合わず、自分たちが一緒に過ごすことはおろか、遠くに住んでいる家族に会う(帰省する)ことも年に1回あるかないか。私の地元である岡山(滋賀から車で3時間弱)ですら、数えるくらいしか帰れていません。

人生の時間は限られているのに、そんな中大切な人たちになかなか会えない。そのことが、ふたりの中でかなり大きなストレスになっていました。

ちょうどその頃、他の様々な出来事が重なり「自分たちで営む生業」である自営業を自分たちが歩んでいく道にしよう、と決意した(決意、というよりもその1択になった、という方が正しいかも知れません)ことで、同時に「自分たちで時間を作る」こともひとつの目標になりました。

自分たちで営むということは、全責任や全判断を自分たちがするということ。もちろん、自営業で甘いことを言っていられないのは重々承知だけれど、大好きな滋賀で暮らしながら、遠くに住む大切な人たちとの時間をきっと作れるようになるはず。いや、作るために頑張ろう。

そう決めて準備に勤しんでいたのですが、オープン間近になってわたしたちを、世界を、ずぶずぶと不安の中に引き込み始めたのがコロナでした。

混乱する世界の中、せっかく自分たちで時間を作る基盤ができたのに、時間を作れても動けない。一方で、日々gururiに来てくださる方々が不安になってしまうような状況を作りたくないから動きたくない。どちらの感情も心に持ちながら、ふたりともの元々の性格もあってか、慎重に(おそらく他と比べてもかなり慎重に)様子を見ることに。

そろそろ。いよいよ。

そんな日々を2年弱続けた2022年はじめ。世界もようやくコロナとの付き合い方がわかってき始め、行動制限も徐々に解かれ、gururiに来てくださる方々の様子も少しずつ明るく変わってきていた、そんな様子を見て「さあ、そろそろ、自分たちで作った時間を自分たちが使いたいように使おう」とわたしたち自身の気持ちにも少しずつ変化がやってきました。

そろそろだ。いよいよです。

そして6月。

ようやく、約3年半振りに帰省した初夏の北海道は、以前と何も変わらずとてもとても綺麗で、驚くほどに心も体もすんと馴染む場所でした。

会いたい人に会う。限られた時間を過ごしたい人とたっぷり過ごす。そんなふうにして過ごした数日間、この3年半できゅううと小さく固まってしまっていた(むしろ正しくは、固めざるを得なかった)わたしたちの目標が、またむくむくと心の中に大きく強く根を張り始めたのを、カズさんもわたしも、明確に感じていました。

「自分たち次第なのだから。時間を作ろう」

変わらぬこと、変えられること

月並みな言葉ですが、人生は短いです。時間は限られているし、自分も大切な人たちもそれぞれ1人しかいません。分身術もないし、時間を止める魔法も使えないし、日々やることだって山積みです。うかうかしてると本当に光陰矢のごとし。びゅん、とあっという間に過ぎ去ってしまいます。びっくりするくらい。

でも、変わらぬ大事な場所や大切な人ともっと時間を共にするために、変えられることがあるはずです。

そのために(そのためだけではないけれど)、自分たちで営んでいくことを決めたのだから。

改めて真剣に考えていきたいね、目標にしたいね、と、北海道最終日、新千歳空港に向かうバスの中でカズさんと話したことをはっきりと覚えています。

しゃかりきにがむしゃらに休む間も惜しんで働いて日々を過ごす。それがなんだか美徳とされている世の中だけれど、そうじゃない方法があったって、そうじゃないやり方で生きていく人たちがいたって素敵じゃないか、と、わたしは思います。そしてそんなわたしは、わたしたちは、“そうじゃない”方を選びたい。

世の中で“普通”とされていることに上手に乗っかる必要はないし、それを変えていったっていい。

自分たちの中に元々あったその考えに、この3年半振りの帰省で改めて気付かされました。

2022年を終えて2023年を2カ月経った今現在の、わたしたちの目標は、大好きな滋賀で大事な場所であるgururiを守りながら、自分たちで時間を作ること。そしてその作った時間を、大切な人たちと過ごすために使うこと、です。

目標達成できるように、日々精進ですね。がんばります。

最後に、改めて自分への覚え書きに。

「人生は短い。時間は限られてる。でも、自由に使えるよ。どんなふうにだって。“普通”じゃなくたって構わない。変わらぬことを大切にしていくために、変えられることを考えていこう」

つづきは

2022年の振り返りだから、もっと色々と書きたいこともあったのですが、気づけば(いつもの如く)なんだか長くなってしまったので、続きはまた今度書くことにします。

ではまた。

しー(ツマ)でした。

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