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死にかけた話

幼稚園

ベッドで跳ねて頭から落下

幼稚園の頃だ
夜寝る時は両親の寝室で寝ていた。
寝る前にベッドで跳ねるのが日課で
その日も跳ねていたら
頭から床に激突した
頭もコブができたけど顎のダメージが大きくて
歯茎から血も出てくちびるも縦に裂けて救急車を呼んだ。
救急車に乗った後に眠ったらしく記憶がない。

小学校

実家の階段から落ちる

実家の階段は
トトロのどんぐりが落ちてくるような
急勾配で20段くらいある
小学校一年生の頃で
靴下を履き始めた頃だ
はだしでは全然滑らないけれど
靴下を履いたままだと滑りやすくなる!を理解する前で
いつものように慣れた感じで降りたら
一番上から滑らせ転がりながら
一番下まで落ちた。
痣だらけになったが、骨は折れていないので
病院には行かずに学校を一日休んだ。

フォークリフトに轢かれる

祖父と祖母が実家で自営業を営んでいて
祖父がフォークリフトに乗って
荷下ろしをしている最中
自分はふざけてナマケモノみたいに
支柱の部分に捕まりながらオロナミンCを飲んでいた

祖父がバックをすると同時に背中から落ちる
運転が荒かったとかではなくて普通に落ちた。
自分が落ちたことに気づかない祖父は
もがいている右足めがけてめがけてタイヤを移動させる
転んだ時の擦り傷とか、指を切った時の切り傷の比じゃなかった
とんでもない重みの後に痺れ、火傷のような感触がずっと残った

ここで祖父が勘違いをする
運転席からは見えていなかったのだろう
俺がまだタイヤの下敷きになっていると勘違いをしたのだ
孫が下敷きになっていたらやることはひとつで
フォークリフトを移動させないといけないのだが

いまや俺の右足は車体真ん中の隙間にあるので
もう移動する必要はないのに
祖父がフォークリフトを前進させる
一度右足を潰したタイヤがもう一度のしかかった

祖母の車に乗せられる
紫に染まった足をずっと見ていた
車内でガーゼと絆創膏を貼られる
意味はないし
この間に救急車とか呼んでくれるのかと思ったけど
祖母は救急車を呼んでいなかった。

1時間くらいして病院に連れてこられたが
受付の人に車椅子を持ってこられる。
院内の人すれちがった人達に半壊した足を見られるのはキツかった。
レントゲンを撮った結果、打撲だった。

いうほど死ぬほどじゃない

大きな出来事はまだたくさんあって
全身怪我する系だと
鬼ごっこの最中に人の家の土塀の上を走ったら落下したり
大雪が降った日に二階の屋根から飛んでみたり
馬鹿な事をして怪我をするを挙げていたらキリがない
怪我よりも人に迷惑をかけた方が多いし
正月の地震だったりもあったけど
どれもが直接死には直結しない

ガチで死にかけた話

死に直結する話は一つしか経験していない

社会人一年目
入社してすぐに会社からマナー教室
みたいなものに行かされた

県内の新入社員が一箇所に集められて
その会場で社会人としての
基本を学ぶ場所
することは電話の受け答えとか
グループ発表とかなのだけど
その会場に着く前に死にかけた

自宅から高速道路を使い山道を走り
雑木林生い茂る先にあるのが会場で
そこからすこし離れた所に駐車場がある
工事現場の駐車場のような
砂利道でなんの仕切りもない駐車場

乗っていた車にはバックカメラなんて無いから、バックミラーを見ながら駐車しないといけない。

空いた場所まで移動して
いつも通りにバックをしつつ
サイドミラーを見ると
壁までの距離がまだあるのにもかかわらず
ミラーには道が映っていなかった
ブレーキをかけ
エンジンを停止して車を降りる

車の後ろを確認すると
道がなかった

壁だと思っていたのは竹藪だった
何十年も放ったらかしだった
竹が詰まってて
それが壁に見えただけだった。

下は見えない、竹やぶの隙間を覗くと
自分が登ってきた道路が見えた
タイヤをあと半分後ろに移動させたら
下の道路まで落ちていた。

でもこれはバックミラーで確認して
道が見えなくなったら止めればいいじゃんって
当たり前の話なんだけど

この少し前にバック駐車をミスって
リアバンパーを傷つけたから気づけた事なのだ
左右の車に気を使って
結局後ろを見ずに
駐車所の壁にぶつけた
あの事故がなければ
バック駐車を練習することもなかったし
止め石にぶつけて駐車するクセも治っていなかったと思う。

死を想定して行動すること

正月の地震のあとに死について考えたら
たくさん死にかけた幼少期があったけど
振り返ったなかで
一番死に近かった出来事は
新人研修での駐車場しかなかった。

いまのとこ絶対に死ぬ天災に遭遇していないだけで
自分の馬鹿な行動が元で死ぬ出来事はもっとあって
死んでないのはたまたまなんだろう

先週は地震にあんなにビビっていたのにもう忘れている
特に変わりのない生活を送っている。

年明けに呪術廻戦25巻が発売された、当時はなんとも思わなかった羂索のセリフに感動した。
これが求めていた答えだった気がする

結局のところ自分のなかで
都合のいい答えみたいなのは決まっている
何を見ても聞いても旅行に行っても行動すべて
それと似ていたら勝手に感動して賢者タイムの繰り返しなんだよな
価値観を変えられたいけれど傷つきたくはない
そして成長することなく過去の栄光を大切にして
災害とか事故に巻き込まれて死ぬ

死に際に一度遭遇したらそれに懲りて
あとはずっと走っている人を何人も見ているはずなのに

雑魚キャラのような一生を終えたくない!!

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