愚慫@井ノ上裕之

〈しあわせ〉の探索者。情理を探究する愚言家。

愚慫@井ノ上裕之

〈しあわせ〉の探索者。情理を探究する愚言家。

マガジン

最近の記事

  • 固定された記事

空小屋の効用

本題に入る前に、とある動画を紹介させていただきます。 映像作家・関根光才自身が監督とインタビュアーを務めた作品。参加者はジェンダーについての考えや悩みを「自分を主語」にして話します。全員が同じ立場で一人ひとりの話に耳を傾け、意見をジャッジしたり結論を出したりするわけでもなく、ただ理解し合うという主旨。 参加者一人一人の言葉、なかなかに刺さるものがあります。 この動画で私が特に引かれたのは、「エロスゼミ」なるものをやっておられるという女性のお話です。 35'30"あたり

    • 心の割れ窓理論

      割れ窓理論とは、軽微な犯罪も徹底的に取り締まることで、凶悪犯罪を含めた犯罪を抑止できるとする環境犯罪学上の理論です。 まず、私自身は窓割れ理論そのものには賛同できない立場です。ですが、窓割れ理論の論理は使えると思っています。割れ窓理論の論理は人間の内面、つまり「心」にも適用できると思うからです。 「心の窓」が割れている人間は「外部の窓」を割る という視点。割れ窓理論を心身一見で捉えたいのです。 前提1:人間の「心の窓」は、そもそもは割れていない。 人間は未熟な赤子と

      • 音声記録:冬穂さんとの対話2022.02.14~「愛情の回路」が回り始めるとき

        話題にしている冬穂さんの記事はこちら。 https://note.com/fuyuho/n/n80496aeb35e6

        • 「主(ぬし)」の思想と感覚

          横浜の戸塚に「まぁるい長屋“ぜん”」という場がありまして、ですね。 “ぜん”とはいかなる場なのか? 一口で言い表わすのは難しいです。 上にビジョンだの取り組みだの紹介しているページのリンクを貼ってみました。方向性は伝わるかと思いますが、「場の感覚」は言葉だけではとてもじゃないがつかめない。 当たり前か。 縁“ぜん”にできるするようになった理由は明白。それは「縁」です。 縁ってものを明確に言い表わすのは難しいのですけど、それが“縁”という言葉にすると、明白にその意味を

        • 固定された記事

        マガジン

        • 突き詰められていく言葉
          0本
        • 事事無礙
          0本
        • 愚慫の空小屋
          4本
        • 〈自由〉
          3本
        • 全力で生きている
          3本
        • 世界は美しい
          6本

        記事

          音声記録:冬穂さんとの対話2022.02.07~勇気とは、ネガティブからポジティブへの転換

          タイトルがすべて。

          音声記録:冬穂さんとの対話2022.02.07~勇気とは、ネガティブからポジティブへの転換

          音声記録:冬穂さんとの対話2022.02.07~勇気とは、ネガティブからポジティブへの転換

          音声記録:冬穂さんとの対話2022.02.07~なぜ、生きるのが楽しくなくなるのか?

          前回に引き続き、2月7日の冬穂さんとの対話記録の一部です。 冬穂さんは、こちらです。 https://note.com/fuyuho ほぼワタクシ愚唱の独自理論の開陳になってます。笑

          音声記録:冬穂さんとの対話2022.02.07~なぜ、生きるのが楽しくなくなるのか?

          音声記録:冬穂さんとの対話2022.02.07~なぜ、生きるのが楽しくなくなるのか?

          音声記録:冬穂さんとの対話2022.02.07~「自慢の息子」

          「自慢の息子」という言葉が湧き上がって来たときの思い。 対話中に出てくる映画はこちら。 映画『かみさまとのやくそく ~胎内記憶を語る子どもたち~』 https://www.youtube.com/watch?v=8p2BWC1aisk 子どもは「人の役に立つため」に生まれてくるらしい。なのに、「楽しくないこと」を押しつけられてしまいます。言語ゲームではなく感覚ゲームで。 冬穂さんも記事を上げておられます。 https://note.com/fuyuho/n/n2f3c0eeb998e 音声は私の記事と同じものですが、ぜひコメント欄を覗きに行ってみてください。

          音声記録:冬穂さんとの対話2022.02.07~「自慢の息子」

          音声記録:冬穂さんとの対話2022.02.07~「自慢の息子」

          防備録:『意識の形而上学』精読塾~人間は"間(あわい)"である

          『意識の形而上学』の精読によってもたらされた気づき。それは、 人間とは書いて字のごとく"間(あわい)"である いう理解。すなわち、 動物として身体を維持している「ヒト」と 精神と呼ばれる内面世界をもつ「人間」との間(あわい)。 言い換えれば、Homo sapiens と Human being の間(あわい)。 この間(あわい)を満たしているのが言葉である。 どういうことか。 ・動物は感覚をもつ ・感覚は世界を分節する ・Homo sapiens は五感(視覚・聴覚

          防備録:『意識の形而上学』精読塾~人間は"間(あわい)"である

          音声記録:冬穂さんとの対話2022.1.19~心が変われば写真も変わる

          対話で話題になっている冬穂さんの記事はこちら。 https://note.com/fuyuho/n/n9152723ac556

          音声記録:冬穂さんとの対話2022.1.19~心が変われば写真も変わる

          音声記録:冬穂さんとの対話2022.1.19~心が変われば写真も変わる

          音声記録~「とある女性との対話」2022.1.17

          『防備録~「とある女性との対話」2022.1.17』 https://note.com/gushou/n/n09758f10cd94 『追記~「とある女性との対話」2022.1.17』 https://note.com/gushou/n/n5c4db14cb9b8 上の2つの記事で紹介した対話の最初の約20分です。 対話のお相手は、下記の方です。 https://note.com/fuyuho

          音声記録~「とある女性との対話」2022.1.17

          音声記録~「とある女性との対話」2022.1.17

          追記~「とある女性との対話」2022.1.17

          昨日の防備録に追記です。 ・「責任 responsibility」について (前略)倫理、義務感、誇り、プロ意識、勇気といった定量的に図ることのできない内的動機に基づいて、消防や教育という公共的な仕事はかろうじて成立しています。  これらの内的動機は、一言でまとめれば「責任」です。それも外から押しつけられた責任ではなく、自らが気づいた内なる責任の自覚。もう少し強い言葉で言えば「使命」。 「天職」とは、自分にとって効率的に稼ぐことができる職場、職能ではなありません。天職は英

          追記~「とある女性との対話」2022.1.17

          防備録~「とある女性との対話」2022.1.17

          これまた昨年から、こちらは私が主催している対話会です。 対話の出発点は Q:「親に迷惑をかけてはいけない」、なぜそう思うのか? A:これ以上、親に迷惑をかけたくない。 B:何かあったのですか。 A:今日まで育ててもらった。 B:子どもを育てるのは、親にとって、けして迷惑なことではないです。   むしろ成長をみれるし、喜びだと思いますよ。 A:……… といったような会話に、若い人たちとなってしまいがち。なぜなのか? A:親からの贈与(愛)を「不当なもの」だと捉えている

          防備録~「とある女性との対話」2022.1.17

          防備録 ~「超早起きZoom朝会」2022.01.10

          昨年の4月以来、毎朝のようにお邪魔している三川屋幾郎さんの「超早起きZoom朝会」。 毎朝毎朝、多岐にわたるテーマで丁々発止の空中戦を繰り広げております。経済、歴史、人生、教育、宗教、性、果ては間もなく到来するであろう宇宙文明について。 どれもこれも面白いものだと自負するですけれど、とりわけ今朝の対話。記憶が風化しないうちに、防備録にしておきたい。 対話の出発点はここから。 ここから問いが派生します。 自分と他人とは違う、という一般的な認識への問いです。 Q:自分と他

          防備録 ~「超早起きZoom朝会」2022.01.10

          【直前告知】今晩8時から10時まで、鼎談+フリートークのイベントやります。 https://www.facebook.com/events/570643507378876

          【直前告知】今晩8時から10時まで、鼎談+フリートークのイベントやります。 https://www.facebook.com/events/570643507378876

          学習は創造であり愛である

          前回の記事ではway_findingさんのサークルを取りあげました。 今回はわが『空小屋』の宣伝も兼ねつつ(笑)、前記事にway_findingさんからいただいたコメントへのレスポンスです。コメント欄でレスをするのではもったいなさすぎます。 読む、ということについて、前にこちら https://note.com/way_finding/n/n5bbd9efb9c4c の記事にながーく書いたことがあるのですが、改めて今回の井ノ上さんの記事で「変換」と「創発」というエッセンス

          学習は創造であり愛である

          井筒俊彦著『意識の形而上学』精読塾

          前回は、私が開催している「空小屋」についての手前味噌な記事でした。 今回は、前回の記事で触れさせていただいたway_findingさんが開催されているnoteのサークル『井筒俊彦著『意識の形而上学』精読塾』のオススメ記事です。 参加者は今のところ、私ひとりだけ。本音を先に言わせていただくと、他の方には参加していただきたくない。笑。way_findingさんとの対話は濃厚すぎて、いつも2時間はあっという間に経過してしまいます。いつもいつも丁々発止のやりとりから脱線してしまっ

          井筒俊彦著『意識の形而上学』精読塾