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共感を得るプレゼン法「Me We Now理論」

米国初の黒人大統領バラク・オバマ氏は、2008年の米国大統領選挙の演説で多くの人の心を動かしました。
当時、その影には選挙参謀としてハーバード大学のマーシャル・ガンツ博士がいたそうです。
ガンツ博士によると、人々を動かすには感情移入できる「物語」が必要だといいます。
人々が行動する動機や勇気となる物語によって一人ひとりの共感を得ることが、大きなムーブメントを巻き起こす秘訣だそうです。

人を動かす物語には3つの要素が必要です。
ホリエモンも、オバマ大統領の演説手法高く評価し、「Me We Now理論」としてわかりやすく説明しています。
Me(自分のこと):自分の生い立ちや苦労話を語り、負けたことや弱い部分を話して距離を縮める。
We(あなたと私):自分と相手の共通点を見出し、連帯感をつくる。
Now(今、私がやりたいこと):自分のやりたい事、あなたにやってほしいことを伝える。

例えばこんな感じです。
「(私の物語)私は小学校、中学校と、ずっと学校へ行けませんでした。どうして自分だけこんなことになるんだろう?思春期の私は、徐々に人に会うことが怖くなってしまいました。」

「(私たちの物語)でも、あるとき気づきました。このことで悩んでいるのは私だけじゃないと。誰だって悩みを抱えながら生きているんだと。私は決して一人じゃないんだと。私もあなたも皆同じように必死に生きている仲間なんです。」

「(今やりたいこと)私は今度、悩みを分かち合い、笑いながら語り合うお茶会を開催します。参加費はお茶代だけで誰でも参加できます。ぜひあなたも参加してください。皆でコンプレックスを笑い飛ばしましょう。」

自分の弱点やコンプレックス、失敗、苦労した話は、聞き手の共感を得やすいといわれています。そこから、聞き手も「We」(仲間)として同じ方向を向いて立ってもらい、最後にやりたいことを話す、この流れはプレゼンやちょっとした講演などでも活用できるのではないでしょうか。

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