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フロービジネスとストックビジネス

ビジネスのスタイルは大きく分けるとフロービジネスストックビジネスがあります。
まず、フロービジネスです。
「フロー(flow)」は「流れ」という意味で、その都度の取引で収入をあげているスタイルです。食堂やレストランなどの飲食店、コンビニなどの小売店がこれに該当します。
常連さんという存在はあるとはいえ、基本的にはお客さんとの取引が一度きりであるため、その一人のお客さんから継続的な利益は得られません。
フロービジネスは、季節やライバル店の存在、流行り廃りなど様々な影響によって売上が増減し、収入が安定しにくいのが特徴です。

次に、ストックビジネスです。
ストック(stock)は「蓄える」という意味で、お客さんと契約を結んだり、会員を確保することで継続的な利益を得るスタイルです。
通信事業、電力・ガス事業、介護事業、塾などが該当します。
フロービジネスと違って継続的に収益が得られるので、一定数の契約や会員を獲得できれば収益が安定しやすいのが特徴です。

フロービジネスは、会員を募ったり契約を結ぶ必要がないため、ストックビジネスに比べると、早い段階で売上を得られる可能性が高いといえます。
ただし、一定数の契約・会員を獲得できれば、ストックビジネスの方が断然収益が安定します。
ストックビジネスの形態としては、「定期購入・定期契約型」「レンタル・リース型」「定期メンテナンス型」「賃貸契約型」「教室型」「権利型(フランチャイズ)」などがあります。
最近だと「オンラインサロン」とかもそうですね。

それぞれにメリットとデメリットがあり、どちらが適しているかはビジネスモデルや業種にもよるので、どちらがいいかは一概には言えません。
最近では、フロービジネスとストックビジネスの両方を備えるビジネスもあり、両者のいいとこ取りができる可能性があります。
例えば、遊休地を一時的に駐車場として貸し出すビジネスなどです。月極で駐車場を貸しつつ、契約がない空きスペースを一日単位で貸し出すことで、効率的に収入を得ることができます。
みなさんの携わるビジネスがフロー型かストック型かを把握し、そのハイブリッド型を考えることも面白いですね。

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