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乾けない世代

30代以下の世代は、他の世代と価値観が大きく異なっているといいます。
彼らは生まれたときから何もかも揃っていた社会で育ち、何かを渇望した経験がないという特徴から、執筆家・IT批評家の尾原和啓氏は、この世代を「乾けない世代」と表現しています。
この世代は、価値観と仕事に対するモチベーションが、それまでの世代と大きく違うそうです。
以前に、人の幸せは、快楽・没頭・良好な人間関係・意味合い・達成の5種類があり、この世代は「没頭」・「良好な人間関係」・「意味合い」を求めて仕事を探し、暮らしていきたいと思っているという内容を投稿しました。
https://note.com/gussan_t/n/n0ee5abb53124

この乾けない世代の価値観は、現代社会においてはまだ少数派かもしれませんが、今後の世代交代を考えると、社会の主流が転換する時期は必ず到来するといいます。
現代社会において、商品やサービスは安価で質の高いもので溢れています。
このような中でこれから求められるものは、「個人の細かな欲求」や「嗜好」、「感情」というような付加価値をつけないと売れない時代になってきています。いわゆる高機能で安価とは対極をなすものです。
そしてこのような付加価値を見つけ、商品やサービスに反映するには、その元となる価値観を理解している必要があります。
このような商品、サービスは社会一般からすると一見求められないように見えますが、個人の人生を豊かにする可能性を秘めているといえます。

また、スタッフを雇用する立場としての企業は、この世代が達成感や快楽のために「稼ぐ」というモチベーションから、自分の好きなものを追求するというモチベーションに変化することを捉えることが、組織として生き抜くために必要な戦略になるのかもしれません。

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