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仕事が速い人の手抜き術

先日、仕事が遅い人について投稿しましたが、今回は「仕事が速い人」にフォーカスしたいと思います。仕事が速いと言われる人はどんな人でしょうか?
仕事の能力が高い、判断力に長けている、などもあると思いますが、実は仕事が速い人は、総じて「手抜きがうまい」といわれています。
「手抜き」と聞くと、不真面目だと思われるかもしれませんが、仕事が速い人は、仕事の重要度の低いもの、またムダだと思うことに関してのみ、手を抜きます。
仕事の中にはムダなもの、効率の悪いことが隠れています。
仕事が遅い人は、どの仕事も一律にエネルギーを注いでしまうので、効率が悪いんですね。
もちろんそれで結果が残せればいいのですが、完璧を求めるあまり、人より長い時間を使って結果も残せないということになってしまいます。

1)見極める。
手を抜くには、「手抜きをしていいもの」と「手を抜いてはいけないもの」を見極めることが大切です。手を抜いていいものの例としては、ルーティン化されている仕事、過去に前例がある仕事などが挙げられます。
逆に手を抜いてはいけない仕事は、重要度の高いもの、仕事の質に関わってくるようなもの、会社の信用に関わってくるようなものです。お客様からのクレーム対応とかですね。
たとえば、上司に頼まれた書類作成とお客様からのクレーム対応の2つが同時に発生した場合、クレーム対応は会社全体の信用につながってしまうため、早急に対処しなければならないものだと判断し、書類作成の仕事を他の人に依頼してクレーム処理に全力を注ぎます。
仕事の遅い人は、この優先順位の判断が正しくできず、2つを同時に完璧にこなそうとするあまり最終的にどちらも中途半端な結果になってしまいます。

2)真似る。
手抜きテクニックとして、「仕事を真似る」ことも大切です。
例えば上司に新規の取引先へのプレゼン資料を作ってと頼まれたとします。
Aさんは、その日のうちに3パターンの提案資料をつくり、Bさんは、翌日に1パターンのみ提案資料を作ってきたとします。
2人の違いは、Aさんは過去の取引内容から同じような事例を探して、内容を書き換えて資料を作成していたのに対し、Bさんは新規の取引先だったので、一から資料を作り込んでいたんですね。
このように真似るということは即実践できる手抜きテクニックとして非常に有効です。
ポイントはすべて真似るのではなく、「おいしいところ」だけを抜き出すことです。やはり「テンプレート」は重要なんですね。

3)プロセスのムダを省く。
チームで仕事をする場合、自分が処理しないと全体の仕事が進まない状態(ボールを持っている状態)と、他の誰かの仕事を待っている状態(ボールを待っている状態)があります。
この「待っている時間」をただ待つのではなく、自分がボールを持っている他の仕事を前に進めることが大切です。

「手を抜く」とは、つまり「メリハリ」を効かせることだと思います。
人の集中力には限りがあります。その集中力をできるだけ限られた仕事、重要な仕事に費やすことで仕事が速い人になれるのではないでしょうか。

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