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「単に安いから」ではお金を落とさない人達。

「でんかのヤマグチ」という電気屋さんが町田にあると聞きました。
周辺には家電量販店がひしめき合い、それに囲まれるように立地しているのもかかわらず、「家電量販店より高い」を公言してしまっています。
そのかわりにやっていることがあります。
それは、
「無料の御用聞き」。

家電量販店の配送を利用した方はわかると思いますが、最低限の設置のみして、あとはお客様での対応になりますので、と帰ってしまうことありませんか?
でんかのヤマグチは、電球一個でも交換に来てくれる、テレビの録画予約してくれる、など、「え?そんなことまでしてくれるの?」というほど面倒をみてくれます。
おまけれに出張訪問が無料なんですね。
「遠くの親戚より近くのヤマグチ」というフレーズまであります。
特に高齢者は、家電量販を回って安い商品を探したり、ネットで購入したりするケースが少ないです。
「よくわからないけど、テレビが壊れたから新しいのがほしい。」ということに「楽に」応えてくれる店であればいいのです。
そして、そのためには多少高くたって買います。
顔の見えない家電量販店やネットショップにお金を落とすより、いつも面倒みてくれる「でんかのヤマグチ」から買いたい、となるわけですね。
つまり、「安く買いたい」のではなく、「知っているあの店」「お世話になっているあの店」にお金を落としたいと考えるのです。
それが多少高くたって、特に高齢者はそれほどなんとも思わないといいます。

ネット全盛だからこそ、「顔が見える」ビジネスは、特に高齢者に強いのかもしれませんね。

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