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「役に立つ」と「意味がある」

コンビニにはあらゆる種類の商品が置いてあります。
ところが、「ひとつの商品の種類の数」には大きな差があります。
ホッチキスは、おそらく1種類、しかしタバコは200種類以上が置かれていたりします。
ホッチキスを求める人のニーズは「紙を束ねる」という「機能」です。つまりその意味において役に立てばいいわけですね。
ところが、タバコはマルボロやセブンスターなど様々な銘柄があり、マルボロを愛する人からしたら、そのブランドに「意味がある」んですね。そのブランドが持つ固有のストーリーや意味があるからこそ、それに対応するだけの種類が用意されているんですね。
「意味がある」とは言い換えれば、情緒的、自己実現的なものです。
「かっこいい、かわいい」というのも「意味がある」に含まれますね。
車の例がチラホラ紹介されていましたた。トヨタや日産は機能的にとても優秀です。「役に立つ」です。
でも、フェラーリやランボルギーニはどうでしょう?そんな馬力出して走れる道はないし、狭いし、乗りにくいし…。でも「かっこいいから」。
これがまさに役に立たないけど、「意味がある」状態です。
カバンとかもそうですね。カバンを機能的に見れば、「モノが入れられる」という意味で役に立てば良いはずなのに、色や形、ブランドを気にして人は購入します。
そして、重要なポイントが2つあります。
1)「役に立つ」よりも「意味がある」は高く売れる場合がある。
2)「役に立つ」はコピーが簡単だが、「意味がある」はコピーできない。

自らが買っている商品やサービス、または提供している商品やサービスが、このどちらにあたるのか、どちらを狙っているのか、それを考えるのも面白いですね。

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