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4000km乗った感想

モトグッチV7iiiストーンを中古で買って半年。
走行距離役4000km。
これまで乗ってきたバイクは年間走行距離が2000~3000kmだったことを考えると、私自身が積極的に乗りに行っていたのだと思います。
4000km乗った感想(レビュー)、何故こんなに距離が伸びたのか、そのあたりを書いていこうと思います。


1.遅さと老いと

今年で私は50歳になりました。
色々な事情により、自宅で腕立て、腹筋、スクワットを一定回数行っているため、軽量ハイパワーな車種に乗ることもまだ可能ですが、そのような乗り方は疲れを誘発するんですよね。
V7iiiの前に乗っていたのはMT-07でしたが、リアタイヤの幅が180だったため、端にアマリングができやすく、ガバっと開けたり深いバンクを行いたいという「男の欲求」が消えることはなく、そのため知らず知らずのうちに速度が上がっていました。
V7iiiの欠点としてバンク角の浅さがありますが、バンク角が浅いからこそ諦めることができますし、同じバンク角でできるだけ曲がれる乗り方(白バイみたいな)の模索をするという楽しみがあります。

そして遅さゆえのうれしい誤算として「疲れにくさ」があることに気付きました。
速く走れば、強いブレーキ・的確なライン取り・車体のロールと自分の身体のシンクロ等、やらなければならないことが多くなり肉体的のも精神的にも疲れていたのだと、この機体が教えてくれました。
シートも見た目通りの厚さがあり、乗車姿勢とも相まって一日300km程度では尻が痛くなることもありませんでした。

遅いとはいえ、それは加減速が最新機種よりも若干鈍いだけで、高速道路で120km/h出すのも余裕ですし、6速100km/hぐらいでちょうどエンジンの振動が滑らかになるので適切な風防さえあれば高速走行も余裕です。
日本の公道を走るのであれば、最新スポーツバイクに少し遅れをとるかもしれませんが、休憩場所で長時間待たせるようなことにはならないと思います。


2.シャフトドライブ

以前にも記事にしましたが、シャフトドライブは私の生活にはピッタリでした。
チェーンドライブの場合、チェーン掃除が必要となりますが屋根付きガレージが無い場合、晴天の休日にそれを行わないといけません。
そうすると走る時間が減るわけです。
また、洗車の時もチェーンルブが飛んだ場所は強めの洗剤や脱脂剤を使う必要があります。
しかしシャフトドライブであれば、濡れ雑巾で全体を拭いて絞った雑巾で拭くという洗車方法で車体全体をきれいにすることができます。
具体的にはリアホイール周りの洗車のために薬剤を用意したり、余分なウエスを用意したりする必要がなく、その分を走行時間に充てることができました。


3.ぼっちライダー

若いとき一緒に走ったメンバーは、SSやメガスポーツに乗っていました。
それらに着いていくためには、一般道といえどもそれなりに運動性能の良い機種を一所懸命操る必要がありました。
現在は、その時の仲間たちとは家庭環境も違えば職種も違うので、SNSで走ってきた報告を交わすだけの間柄となっていて、それぞれがそれぞれの事情に合わせて走っています。
私は休みが合う人が少ないこともあり、一人で遠方に名物を食べに行くスタイルとなりました。
そうすると、自分運動神経や持久力に見合った車種を選べばよいことになり、これまでの経験から「BMW(ツインプラグ以降)は早すぎる」「日本の法定速度内で楽しいモデルを」という選択になってモトグッチにたどり着きました。

最新スポーツバイクに迷惑をかけない程度の遅さなので、一緒にツーリングに行くこと自体は可能ですが、やはり男の本能として「置いていかれる」ことはストレスになりますし、峠に入れば負けたくない気持ちになります。
家庭の事情その他でぼっちライダーになったことで「他人と比較」をせずに済み、心に余裕をもって50馬力のナナハンを楽しむことができるようになりました。
そういった環境の変化もまた、V7iiiに乗る機会を増やしたと感じます。



※ 2021年のバイク体験記はほぼ今日でおしまいです。

スマホに残っている写真を掘ってみて、何か書きたいことがあればまた記事を挙げるかもしれません。
皆さま、来春もまたよろしく!

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