子どもの「なぜ?」2

子どもの質問の答え方として、まず子どもの質問とは、を考えてみます。

“子どもは満二歳過ぎ頃から、いろいろの質問を始めるが、極く初めの質問は簡単なもので「何か」というような問い方をする”

これは、なに?あれは、なに?人差し指で、見るものすべて質問をするかわいい仕草です。

“子どもは「それは何というものか」という答えを得れば満足する。例えば、金魚は何かと聞かれたら「それは魚です」と答えれば満足する。”

こぶたぬきつねこ、という歌があります。こぶた、と声をかけ「こぶた」と返す、たぬき「たぬき」、きつね「きつね」、ねこ「ねこ」。まねっこが大好きなこの時期に、言葉の兼ね合いの楽しさを十分に味あわせてあげたいですね。これは、リトミックの4つのサブジェクトのひとつ「カノン」につながります。

2歳を過ぎた頃になると、興味のあるもの、たとえば車や看板、国旗など、教えたものはすぐに吸収して覚えます。我が子は天才だと思う時期です。でも、どの子も天才であって、車の種類を100種類覚えても、ほとんど忘れるそうです。だから、この時期には、知識の数えはなく、「知る」楽しさ、を経験しておきたいですね。

話がそれました。子どもの「なぜ?」のその次の時期は、「どうするものか」という質問をする。

“この年頃の子どもは、総てのものの使い方に興味を持っているが、何のために使うかということよりも、どういう風に使うかということに興味があるのであるから、その通りに答えれば満足する。”例えば“鉛筆はどうするのと聞いたら、絵を描くためだ、と”

第3の時期。「どうして」「どこから」というような質問。この時期になると、どうして、って、どうしてそんな事を聞くんだ、とこちらが聞きたくなりますが、「考える力」をつける時期だと、その言葉を飲み込んで、このように答えた方がいい。自分と他のものの区別がまだつかない時期なので、子どもを中心に説明いてみます。

 “「なぜこの葉が落ちるのです」と聞いた時に、植物の葉が枯れて落ちる理屈は答えても分からない。そうかと思って、出鱈目なこともいえないから、子どもの考えにあてはめて、「木の葉は、初めはシッカリ枝に掴まっていたが、疲れて手を離してしまったのです。坊やもブランコにぶら下がっている時は、疲れて手を離すと、下へ落ちてしまうでしょう。」”

毎日このような質問を繰り返されてイライラして「いいかげんにしなさい!」と言ってしまうのであれば、まだ「あなたはどう思う?」と、逆の質問をしてしまってもいいかもしれません。モンテッソーリは、この時期を、知性の現れである、と述べています。「分ける」「集める」「比べる」「合わせる」の4つ。

この野菜カードのようなものを、春、夏、秋、冬、などに分けて、集めて、比べて、合わせる、ということも、子どもは満足すると思います。

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(リンク貼れたかしら)

あと、いろいろな図鑑をテーブルの上に置いておくのもいいかもしれません。星、植物、虫、恐竜、など。なんども言いますが、花の名前を覚えるためではなく、知る楽しさから、いろいろなものへの興味関心が湧いてくることでしょう。

 “”内は「育ての心」(下)倉橋惣三著から引用しました。


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