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【デジモンカードゲーム】僕がデッキを組むにあたって考えること

自己紹介と前置き

始めに、僕は大会に出たことは無いし、友達間でデジモンカードゲームを楽しんでいるだけのいわゆるエンジョイ勢でしかありません。カードゲーム自体は遊戯王、ポケモンカードゲーム、ガンダムウォー、マジックザギャザリングなど色々なものを遊んできました。ここ数年はボードゲームにもハマっています。
友人に誘われ、当時発売されたばかりだった「勇気の戦竜」と「友情の鋼狼」を1つずつ購入したのがデジカを始めたきっかけです。

メモリーを大量に消費してキャッキャしてたあの頃

当初はカードを集めるつもりもなく、構築済みデッキを買って遊んでおしまいの予定だったのが、今では最も熱中している趣味になっています。毎週同じメンバーで集まってカードゲームで遊び、時には景品をかけてトーナメントのようなこともしています。

カードゲームの大会に行くようなアグレッシブさは持ち合わせていませんが、
①対戦するからには勝ちたい。
②かといってガチガチに強いデッキが使いたいわけではない。
③余計な出費を抑えながら遊びたい
っていうわがままな考えのもと、デッキを作ったり手放したりを繰り返して、よく使うデッキは4つに落ち着きました。

前置きが長くなってしまって申し訳ありません。
このnoteは僕がより楽しくカードゲームに打ち込むため、普段考えていることを整理する目的で書いています。
全編無料で公開しております。初めて投稿する文章ですので、読みづらい部分があるかもしれません。頑張って書いたので許してください。

読んでいただいた方が「カードゲームで遊ぶこと」・「デッキを作成すること」を考えるときの参考になれば嬉しいです。
ちなみに最低限デジカのルールを知っているということを前提に書くのでよろしくお願いします。
もうひとつ断っておきますが、僕はデッキの中に新しいアイデアを産み落とすタイプの人間ではありません。どなたかが作ったデッキを基に、自分の好みのカードを採用したり、お財布の都合でカードを入れ替えたりして遊んでおります。あしからず


「デッキを組む」より前に理解しておきたいこと

デジモンカードゲームという与えられた枠組みの中で遊ぶにあたり、一番初めに考えないといけないことは「どうすれば勝てるか」だと思っています。
実は「勝利」というのも人によって定義が異なる場合がありますが(推しデジモンがいっぱいいるデッキは触ってるだけで優勝!とか)、今回の記事のコンセプトがブレるためこの記事で「勝つ」というのは「ゲームに勝利する」ことと定義させてもらいます。
カードゲームもボードゲームも基本的に「勝利」に向けて行動し、その過程を楽しむものです。勝利条件を整理するだけで思考がクリアになるので、ゲームとの向き合い方が変わると思いますよ。

推ししか勝たんのならそれも有り

デジモンカードゲームでの勝利条件は2つ

勝利条件①相手のセキュリティを0枚まで減らしプレイヤーへのアタックを通す。
勝利条件②相手のデッキが0枚の状態で相手ターンを開始させる(通称LO)。
デジモンカードゲームでは通常この方法でしか勝つことができません。
今後特殊な勝利方法を用いるデッキが登場する予定ですが今回は割愛。

勝利条件①を達成する方法が大きく分けて2種類。
Aプレイヤーへのアタック
Bセキュリティ破棄
これらを相手より早く実行することが勝利への近道です。

Aを効率よく実行するためには
・セキュリティアタックを増やす。
・アタック回数を増やす。など
ちなみに「アタック回数を増やす」方法もいくつかあって、
・1体のデジモンで何度もアタックする。
・デジモンが育ち切る前(相手が準備段階のうち)からアタックする。
・複数体のデジモンでアタックする。など

Bの方法はデジモンによって異なりますが
・進化・アタックしたときの効果
・特別な条件を満たした場合の効果 など

デジモンによってはA・B両方の特性を持ち合わせたものもあります。

セキュリティアタックを増やしながらアタック回数も増やしつつ、複数体デジモンを並べる魔狼

勝利条件②を達成する方法は単純です。
「相手のデッキを上からX枚破棄する」効果を何度も使ってデッキ切れを起こさせるのです。この勝ち方、個人的にはゲーム本来の決着のつき方ではないと思っています。効果が調整されているカードが多いので公式もある程度同じように考えている…と思いたい。

発売されてすぐに使用を制限されたカード 存在が許されないとこまでが原作再現

方法を挙げ始めたらキリがないのでここまでにしますが、ゲームに勝利する方法と手段について整理できました。
デジモン/デッキ毎にユニークな効果がたくさんありますが、最終目標はみな同じです。勝つためには勝利条件①か②を達成するしかないのです。
正攻法で勝ちたいのであればAかBの効果を持つデジモンを使うのがわかりやすいと思います。
それを踏まえて次はデッキのことを考えてみましょう。

デッキ選択について

僕が新たにデッキを作るうえで気にしていることは、ざっくり3つ
I. 勝ち筋が明確であること
II. すでに持っているのデッキと動きが被らないこと
III.デッキを作るときにかかる金額

トレーディングカードゲームをやっていて一番楽しいともいえるのがデッキを考えている時間です。が、意気揚々と新しいデッキを用意していざ対戦してみると「ん?」ってなることもあります。みなさんが同じ想いをすることのないように僕なりの考え方を書きますのでよかったら参考にしてみてください。

I.勝ち筋が明確であること

僕はLOを目指すデッキを作ったことが無いので、プレイヤーアタック等でセキュリティを減らすデッキを作ることを前提に書きます。
デッキの核となるデジモンの効果が前述のA・Bに該当しているとわかりやすくていいです。僕が使っているデッキの中で「ウォーグレイモン」を活躍させるものがあるのですが、勝ち筋をめちゃくちゃシンプルに言うと「セキュリティをいっぺんに削って、相手のデジモンもやっつけて勝つ」ことであり、ウォーグレイモンは「A プレイヤーへのアタックを効率よく達成する」ため「セキュリティアタックを増やし、1体のデジモンで何度もアタック」することができます。

攻めて良し、守って良し、カッコ良しの三拍子!!

デッキの勝ち筋をシンプルに説明できるのは結構大事だと思っていて、勝利に向けたプランが明確であれば、デッキを作成するにあたりそれを補うカードの選択も、対戦時に取るべき手もはっきりします。
僕の場合「ウォーグレイモン」を活躍させるために重要なのは、なるべく早くウォーグレイモンに進化すること。そのためのサーチカードやメモリーを確保する手段を多く採用しています。

同時にデッキの弱みも把握しておきましょう。
ウォーグレイモンの場合、性質上1体のデジモンで戦うことが多いため、相手にたくさんのブロッカーを展開されてしまうといつまで経ってもプレイヤーへの直接攻撃をさせてもらえません。
また、「貫通」という効果を用いてデジモンとセキュリティを同時に処理するのが得意なのですが、相手デジモンが「バトルで消滅しない」効果を持っていると、途端にペースが崩れてしまいます。
さらに、効果による消滅やバウンスに対してはある程度耐性を持っているのですが、アタックやアクティブを封じられてしまうとほとんどの効果が発揮できず身動きが取れなくなってしまいます。

お願い、レスト封じはやめて!!

特定のデッキと対戦する時に絶対に勝ち目のない勝負になってしまわないようデッキを組むことは大切です。僕の場合は一緒に遊んでいる友達が持つデッキを基準にして考えるので、せいぜい10~20タイプのデッキを相手にすることを想定しています。
デジモンの効果で消滅しない相手とはどう対峙しようか?とか、処理するのが難しいほど大量のデジモンを展開されたらどうしよう?とか、対戦相手の強みを押し付けられた時に自分のデッキならどう対処できるかを事前に考えておくことで、勝負を諦めざるを得ない状況はある程度回避できます。

デッキの弱みは別のカードで補いたいところですが、起こるかわからない状況を想定し保険として採用したカードは、使う機会がない対面ではまったく役に立たないカードとなってしまいます。デッキ50枚のうちX枚が無駄なカードになってしまうと、こちらの強い盤面を作れる可能性が下がります。
特定のカードを引くのを待つより、さっさと自分の強みを押し付けた方が上手くいくパターンもあるため、対策カードの採用枚数は本当に難しく、デッキ構築の腕が試されるポイントだと思います。

今回はセキュリティを減らすことが得意な「ウォーグレイモン」のデッキを例に説明していますが、裏を返すとセキュリティを減らす行為を妨げながら、自分だけが有利にゲームを進められるようにするのも1つの勝ち筋と言えます。
青デッキでアタックを封じたり、黄色デッキでセキュリティそのものを増やしてしまったり、黒デッキでデジモンを退化させたり。妨害にもいろいろな手段があります。
ただこれもまた難しい問題なんですが、「負けない戦法は必ずしも勝てる戦法ではない」と思っており、妨害しつつも攻め時を見出さないといつまで経っても決着のつかない勝負になってしまいます。だからこそ始めに「勝ち筋」について考えるべきだと思うのです。

II.既存のデッキと動きが被らないこと

これはデジモンカードゲームが楽しくて楽しくて、2つ目以降のデッキを作ろうと思った時に気にしてください。
もうひとつ僕のお気に入りのデッキに「フェンリルガモン」を活躍させるものがあります。これまたざっくり説明すると「準備を整えて1ターンの間に何度も攻撃し、邪魔なデジモンを消滅させながら、セキュリティを減らすどころかダイレクトアタックまで決めちゃう」というデッキなのですが、カードゲーム界隈では1ターンの間に決着をつけるデッキタイプを「ワンショット」と呼ぶようです。

狼なので「ワン」とは鳴かない、はず

ワンショットはあくまで勝ち筋のひとつなので、他の戦い方がないわけではありませんが、このパターンで戦うのが一番強いのでこのデッキを使う時は基本的にワンショットを目指して動くことになります。

一旦「フェンリルガモン」から離れて、もうひとつ僕が面白そうだと思って作ったデッキを紹介させてください。
「赤黄シャイングレイモン」はデジモンのパートナーであり人間の「大門大」をデジモンとして扱い、バトルに参加させるという異色のデッキです。
通常はデジモンが活躍するのを補助する効果を持つテイマーが最前線で戦うという唯一無二の動きに興味を持ってカードを集めたのですが、いざ対戦してみるとこのデッキもまた「準備を整えて1ターンの間に何度も攻撃し、邪魔なデジモンを消滅させながら、セキュリティを減らすどころかダイレクトアタックまで決めちゃう」という勝ち方だったんですね。

カードゲームでも頼れるアニキ、調子がいいと実質DPが20000くらいになってる

厳密には違う部分もたくさんあるはずです。しかしこの2つのデッキで遊んだ時の使用感が似ており、別のデッキを使っている感覚があまり得られなかったのを覚えています。

「相手のセキュリティを0枚まで減らしてプレイヤーへのアタックを通す。」を大前提として対戦している以上仕方のないことなのですが、フェンリルガモンでアタックするのか、大門大とシャイングレイモンでアタックするのかという部分に違いはあってもやってることは同じように感じてしまったのです。

※誤解のないように言っておきますがどちらも強く、使っていて楽しいデッキであることに間違いありません。
僕がデッキをたくさん作りたくないという勝手な考えを持っているために、デッキタイプが被るのを敬遠しています。

とはいえ、勝ち筋の異なるデッキを使うのはやはり新鮮味がありますし、学びも多いと思います。僕はキャラクターに思い入れを持ってデッキを作るタイプの人間じゃないので、動き方が面白そうだと思えばデッキを作成し、合わなければ手放す、を繰り返して大体4つに収めています。実際に遊んでみないとそのデッキが自分に合うかはわからないものです。

原作をまったく知らないけどデッキコンセプトが大好きな【クロスハート】と【ハンター】

この辺は考え方が別れる部分かもしれませんが、幸いカードは手放す時にお金になりますので、使わなくなったカードは必要な誰かのもとに行ってもらい、新しいカードに出会うための軍資金になってもらいましょう。

III.デッキを作るときにかかる金額

ほんとはこれが1番上に来てもいいんじゃないかっていうくらい切実な問題です。しがないサラリーマンで、住宅ローンを背負い妻と子どもと暮らしている身分なので、好きなようにカードにお金をかけるわけにはいきません(だいぶ自由にさせてもらっていますが)。

上の2つが理解できても予算オーバーしてしまったら元も子もありません。
デッキを作るにあたってかかる費用は事前にある程度把握しておきましょう。そこで活躍するホームページがこちら。

デジモンカードガイド 様https://digimon-cg-guide.com/

マジで毎日アクセスしています。
カード単品のネット通販での金額を比較して表示してくれるので、最安値でデッキを組む時の合計額が計算がしやすいです。
またツイッターの情報を基に過去~現環境の優勝デッキを数値化してくれており環境のトレンドも追いやすく、カードの効果を調べるついでに一緒に採用されているカードをランキング表示してくれるサービスの良さ。
こういう素晴らしいサイトがあったことが、デジモンカードゲームを始めやすかった要因のひとつで間違いありません。これからもお世話になります。

パックからカードを集めるのもとっても楽しいですが、「とにかくデッキが作りたい!」というのであれば単品買い、あるいは構築済みデッキの購入おすすめします。
実際に遊んでみて、楽しければパックを買えばいいのです!そこには底なしの沼が広がっているのですが、沼に沈むのもまた一興。
僕は最近、楽しませてもらっているお礼と思ってパックを購入している節があります。コンテンツが長く続くためにはプレイヤーがお金を落とすしかないのです。

シークレットが欲しかったら多々買うしかない!!

何度も言いますがトレーディングカードゲームをやっているとデッキを作るのが本当に楽しいです。僕も独身の時は遊戯王に熱中していて、新しいパックが発売されるたびにデッキを増やしていたものです。ただデッキが増えると1つ1つを操る熟練度が落ちてしまいますし、中にはほとんど稼働しないデッキも出てきてしまいます。かといって少ないデッキで遊ぶのはだんだん新鮮味が無くなって飽きてくる部分もあります。

そんなもどかしさを抱えるなかで個人的におすすめするのは「主人公のデッキを選ぶ」ことです。コンテンツの顔たる主人公のデッキは定期的にテコ入れが入るので、新しいカードが追加される頻度が高く、大体強いです。デッキを丸ごと1つ増やすのは大変ですが、部分的にカードを入れ替えるならある程度出費も抑えられつつ新鮮味が味わえます。

ウォーグレイモンくん、いったい何種類いるんだね

最後に言っておきたいこと

散々「こう考えるべき」といった風に書き連ねてまいりましたが、そもそもカードゲームというものは対戦相手がいて初めて成り立つ遊びです。いつも遊び相手になってくれる友達には本当に感謝しています。(なんか海外の絵本っぽい表現ですね)

この記事では「勝つために考えること」や「損しないデッキの選び方」について触れてきましたが、カードゲームを一緒に遊べる友達がいる。それだけで勝ってると言えなくもないですよね。
大事なのはそれぞれの「勝ち」を否定して、自分の価値観を押し付けてはいけないということです。
「アニメやゲーム・育成ギアで出会った思い入れのあるデジモンを活躍させたい」とか「このイラストがカッコいいからデッキで使いたい」それも素晴らしいことだと思います。

つよいポケモン よわいポケモン
そんなの ひとの かって
ほんとうに つよい トレーナーなら
すきなポケモンで かてるように がんばるべき

ポケットモンスター金・銀 四天王カリンの金言

ちょっと思い出話をします。
昨年の夏に「大テイマー交流会」というイベントに参加しました。「ガンスリンガー」というサイドイベントでは面識のない方と初めて対戦し、手が震えるほど緊張したのを覚えています。
こちらが初心者であることを伝えると、みなさんとても丁寧に対応してくださって、暖かい気持ちでゲームを楽しめたのはいい思い出です。
ゲームへの打ち込み方が違ってもみんな「デジモンカードが好きだから遊んでるんだ」っていう根っこの部分は同じなんだと嬉しく思いました。

デジモンカードゲームでは、勝敗に重きを置いた公式大会と、プレイヤー同士の交流の場としてカジュアルに対戦できるテイマーバトルというイベントが用意されているので、自分の目的に合わせて遊びやすいと思います。
僕もゆくゆくはテイマーバトルに参加してみたいと思っています。静岡市内の方がいたら仲良くしてください。
それと詳しくないのですがオンラインで対戦する方法もあるみたいです。近くにお店が無い方でも対戦できる環境があるのはいいことですね。

なんだか終盤まとまりのない記事になってしまいましたが、この辺で締めくくらせてもらいます。
気が付けば7,000字を超えるボリュームになってしまいました。

カードゲームをやっている方からしたら「当たり前だろ!」って思うことばかりだったかと思います。
もっと深い部分でゲームと向き合っている方の意見もぜひ教えていただきたいと思っていますので、もしよかったら皆さんなりのゲームを楽しむための心構えやデッキを作るにあたって重きを置いていることなど、コメント欄で教えていただけると嬉しいです。

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。

おわり


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