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ライバルは高校生

会社説明会のアンケートで印象に残った話として挙げられることの多いのがこのトピック。自分たちの生きる時代とその世代の役割について話しています。社内でもよくそんな話をしています。自分が生きる時代は選ぶことができず、その時代に起きていることやこれから起きそうなことを的確に捉えて、目的意識を持って物事に取り組んで、自分の世代なりの役割を果たしていきたいね、と。

以下、会社説明会の話に加筆してまとめました。

「ライバルは高校生」

パズルの設立当初からよく言われていたことで、我々の仕事は家電量販店で買える道具(パソコンやカメラ機材など)で出来てしまう、大資本や大掛かりな設備を必要としない参入障壁のとても低い仕事です。

これはインターネットの普及以前から起きているデジタル化の流れで、以前は業務用の高価な機材や機械でなければ出来なかったことが市販の家電製品でできるようになってしまっています。特に近年ではアクションカムや360度カメラ、ドローン、ヘッドマウントディスプレイなどを使った新しい表現が注目されていますが、これらは高校生や中学生がお小遣いやお年玉で買えてしまうような価格で家電量販店に並んでいます。吸収力が強く時間を持て余しているような高校生がそれら機材を手に入れればあっという間に使いこなしてユニークな表現を生み出すことでしょう。そろそろ、そんな高校生だった人いるでしょうか?

パズルは設立当初から次世代の人材育成を重要なミッションに掲げています。2006年の設立当時に語られた次世代とは、幼い頃からインターネットやデジタル機器に触れて育った、いわゆるデジタルネイティブといわれた子供たち、そう、みなさん世代です(デジタルネイティブという表現もありませんでした)。パズルの設立メンバーはインターネット時代の黎明期に仕事をし始めたいわば開拓者世代として、未開の地に道を切り拓き、地ならしをして、次世代を迎え入れ、背中を押してスタープレイヤーへと育て上げるのが「世代の役割」と考えています。

みなさんが社会に出て10年くらい後、一人前としてバリバリ活躍している頃にインターネット時代は成長期を経て成熟期に入っています。成熟期のクリエイターとして、さらに次世代が憧れるようなスターを目指しましょう。その次世代はすでに今アクションカムやドローンで遊びつくした後輩としてすぐ近くにいるかもしれません。彼ら彼女らの先を行く経験を今のうちから積みましょう。自分たちが生きている時代を意識して、「世代の役割」を考えながら成長していきましょう。

パンフレットの1枚目にそんな考えを込めました。

自分の生きる時代を意識して。
インターネット時代の広告制作会社として、パズルは生まれました。
インターネット時代の表現や手法にこだわり、次世代の人材を育て、
クリエイターが活躍できる制作会社になることを目指しています。
今も、時代は移り変わっている最中です。
パズルが完成することはありません。
変化を恐れることなく、最新であることを目指します。
自分の生きている時代を見渡してみよう。
自分の世代の役割を考えてみよう。
今は分からない、何者かになろう。

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タイムラインにみなさんが社会人デビューするスタートラインも入れておきました。来年、クリエイターとしてキャリアをスタートさせるとその先40年以上仕事をし続けます。そのキャリアの過程で今すでに予見されているテクノロジーの発達や社会問題もたくさんあります。世の中の変化に注目しながら、経験を積み重ねていきましょう。人工知能の発達で人間の仕事が奪われるなどいろんなことが言われていますが、おそらく今はまだ無い仕事、職種も生まれるはずです。振り返ればこの10年20年の間にも同じような変化はありました。変化の時はチャンスの時でもあります。パズルは機を逃さず変わり続ける、完成形のない会社です。時代の先端に居続けられるよう、勉強もするし努力し続けます。

パズルでは2016年からで社員全員が360°カメラを持ち歩き始めました。総務や経理のスタッフも持ち歩いています。何事も経験です。新しい情報体験を作り出す立場として、新しい感性を獲得することを目指しています。今の高校生には吸収力で負けてしまうかもしれないけれど、先をゆくプロフェッショナルとしては高校生たちがビックリするような新しい表現を作り出したいと考えています。みなさんが活躍する頃には今とはまったく違った会社になっているかもしれません。

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冒頭の見出し画像もこの360°カメラで撮ったものです。アプリでLittle Planetに加工したのがこちら。

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せっかくみんなで360°カメラ持ち歩くのだからじゃんじゃん撮影してLittle Planetにしてまとめてみよう、というわけで出来たwebサイトがこちら。

新しい感性の獲得まではまだまだかなと思いますが、これですらパズルの設立時には無かった技術と表現です。新しいモノやコトには面白がる姿勢を保ちながら、とにかくアタマもカラダも動かし続けることが大切だと思います。頑張ります。

ところで最近の高校生たちはオンラインコミュニケーションもネイティブなのではないかと、旧世代としては戦々恐々としつつ、5年後10年後が楽しみです。

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