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2022/12/13

 僕は今日地元を離れる。生まれてからこれまでこの町でしか過ごしてない僕には想像がつかない。明日には東京にいる。かなり何もわからない、飛行機の乗り方も電車の乗り方も東京の景色もホームシック起こすかもすぐ地元に帰るのか、それともしばらく帰らないのかも。でも、東京に行くと知ったおじいちゃんがそれから毎日おしゃべりにくることとか、親が困ったら電話しろよとか友達が何か送るよとか言ってくれたことで、愛をうけて俺は育ったんだと今まで以上に強く感じた。
 将来何をして生きていくかはまだ言葉に表せない、なんて言っていいかわからないけど多分夢はある。どうなるかわからないけどそんなもん。

 今はいつものカフェでボーッとしている。2ヶ月前くらいにもらったスタンプカードが貯まって、一杯無料のコーヒーをもらった。

 中学の頃に不登校になった友達を思い出した。小学校から同じだった。性格はおとなしいけどよく笑っていて、休み時間とか係りの班とかではなんとなくなんとなく一緒になっていることが多かった。
 中1のときそいつが丸坊主で学校に来た、俺も丸坊主だったから、「お前も丸坊主かー」って笑っていた気がする。もしかすると嫌なことを言ったのかもしれない、それから少しして学校に来なくなった、理由はわからない。丸坊主をいじられたのが嫌になったとか、グレて金髪にしてたとか病気になったとか色んな噂が流れていた。どれが本当か確認しようがなく卒業した。
 卒業までの間、不登校のそいつに俺はなにもしなかった、帰り道を少し遠まわればそいつの家に寄れたのに。確かに2人だけで遊んだりするような親しい関係ではなかったけど、友達という認識では間違ってなかったのに、何もしなかった。つるむ相手が変わっていくなかで俺はしようがないって片付けてしまっていた。俺はそんなやつ俺はそんなやつ。

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