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SCP-071〜073

SCP-071

アイテム番号:SCP-071
オブジェクトクラス:Euclid

説明: SCP-071は変身体であり、観察者がもっとも強く性的欲望を覚えるものと一致する形態を装う能力を持ちます。この能力の効果はたとえ有線監視カメラやマジックミラーのようなもので隔ててSCP-071が観察者の誰をも知覚できないようにしても発揮されますが、監視カメラに遅延を導入し観察がリアルタイムでは起きないようにすれば妨害できます。SCP-071はできないのかする気がないのか、外的刺激無しでは形態を変化させず、観察しないでおいている時には最後にとった形態のままでいます。SCP-071が装うことができる形態には限界は少ししか、或るいは全く無いように見受けられます(更なる情報については補遺071-01参照)。

SCP-071は一見知性があるようでもあります。しかしながら、それは言葉でコミュニケーションをとる能力は何も持ちませんし、その振舞いは観察者を性的行為に誘おうとする行動に限られているので、SCP-071には実際に知能があるのか、それとも単に観察者の期待する振舞いを模倣しているだけなのかについては未詳です。

SCP-071との性的行為に及ぶことを許可された人間の被験体は筋肉、骨格、脳機能の急速な萎縮に見舞われますが、これは接触から1~2日後に開始します。この萎縮は七日間まで持続し、その期間は開始後に受けた理学的療法によりますが、とはいえ被験者は身長の減少、内臓機能の衰弱、脳体積の減少、不妊といった影響を永続的に被ることもあります。SCP-071を収めたメディア(遅延のあるなしに関わらず)を用いて手淫により自ら果てた被験者もまた同様の影響に見舞われます。

SCP-071は██/██/██の[データ削除済]の後に財団の注目下に入りました。SCP-071への曝露と一致する症例が出続けているので、SCP-071の録画映像全てをインターネット上から削除しようという努力が続けられています。

もはや彼は変異体というよりかは変態ですかね…?

SCP-072

アイテム番号:SCP-072
オブジェクトクラス:safe

説明: SCP-072が最初に発見されたのはミシガン州████████にあるアパートにおいてで、地域でのパニックを端緒とした二つの地方メディアによるSCP-072の作用についての報道が財団の潜入エージェント███████の注意を惹いた後のことです。

SCP-072は影めいた半透明の射影で長さ0.9メートルの手といった風な見た目をしており、「指」は鋭角に尖っています。SCP-072の姿を細かいところまで録画するのは困難で、それは5lux以上の光のもとではSCP-072が実体化しないからです。

どんなときにSCP-072の実体化が観察されるかというと、ただ人間(以下『被験者』とします)がSCP-072に「感染」したベッドに入り片足または両足を外気に曝した状態でREM睡眠に入った場合のみとなります。これら条件が満たされたなら、SCP-072はベッドの足から出現し、尖った指を以って被験者が目覚めるまでその足を「つつき」ます。被験者が報告するところによれば、この時点で、彼らは身動きできなくなり、睡眠時の金縛りと似た症状を示します。金縛りはSCP-072が可視状態にある限り続きます。

それからSCP-072は尖った指先を以って被験者の足の露出した部分から肉の一部を切り取ります。取り去るたびにベッドの中に戻っては、収集した物質を伴わずに出現します。SCP-072が足の露出した部分をすべて取ってしまうまでこれが続くことになり、足首のところでやめます。SCP-072に曝された被験者の報告によればこの過程は凄まじく苦痛に満ちたものだとのことですが、金縛り作用のせいで被験者たちは悲鳴を上げたり助けを呼んだりできません。実体化したSCP-072は収集した物質を食べているのか、それとも何か他の目的に使っているのか、それは分かりません。負傷を適切に処置する限り、SCP-072の作用は致命的なものではありませんが、将来的に睡眠に関わる心理的ダメージを引き起こすことが観察されています。

副次的作用もまた存在します。SCP-072の作用を発揮したベッドからおよそ10メートルの近さにあるベッドもまたSCP-072の宿主となるでしょう。SCP-072に影響されたベッドを破壊してみたところ、特異な物質も被験者から取り除かれた生物学的物質の痕跡も見られませんでした。

結構危険なベッドですよ。感染したかどうかも判断がつかないかもしれませんから。これ個人的にEuclidでいいのではないかと…

SCP-073

アイテム番号:SCP-073
オブジェクトクラス:Euclid

説明: SCP-073はアラビアか中東のとても日焼けした30代前半の男性のような姿をしており、身長185cm(6'1")、体重75kg(165 lbs)で黒髪の青い瞳をしています。両腕、両足、脊柱、両肩甲骨は未知の作りの金属に入れ換わっているように見えます。指摘しても目に止めるだけで、どのように、何故、いつ頃、入れ替わったものなのか分からず気がついたら持っていたとだけ話します。額にはシュメール語と思われるシンボルが刻まれています。シンボルはまだ翻訳されておらず、シンボルについて言及すると苦しみだし話すのを拒否します。定期的に飲食をしなければなりませんが、植物由来のものの影響を受けるため完全に肉食です。

SCP-073は"カイン"を自称し、通常は誰に対しても礼儀正しく、親切に話しますが、その口調は冷たく機械的だと言われます。とても有能で、どんなことでも喜んで職員を手伝います。はるか昔のことから現在まで起きた出来事を詳細に説明することができて、滅んだものも含め世界中で使われている多種多様な言語を話すことができます。映像記憶を公言しており、1分半めくるだけで800ページの辞書の一言一句まで覚えていました。実施した知能検査ではすべて平均以上の点数を出しました。

SCP-073の存在は土で成長するすべての生命に対し害を与え、20m範囲内のそれらの生命は死に絶えます。SCP-073が歩いた土地(そしてその20m範囲内)は全ての嫌気性菌が死に絶えるために不毛な土地となり、新たに菌を持ってこない限り永久に生命を育てることができなくなります。木や紙といった土で成長する生命に由来するものはSCP-073が触れるとすぐに腐敗し崩れます。更に水耕で育ったものでも影響を受けます。

SCP-073へ振るわれた暴力は攻撃者に直接そのままの威力で跳ね返され、SCP-073は無傷のままです。これはSCP-073に向けられたすべての損害に当てはまります。組織と血液サンプルを採取する試みは無駄だと判明しました: 処置を行なうと、処置をした職員はSCP-073に対して行った行為の感覚を感じ、"全ての行為はSCP-073のみに対して向けられた"という事実にも関わらず、自らの血液や組織を採取し傷つきました。また媒体を通じた間接的な損害でも行為を行った人物にその損傷が跳ね返ります。SCP-073は実際に傷を負うことはないが痛みは感じると述べ、過度に危険な行動は控えるよう研究員たちに丁寧にお願いしました。

普段は優しいんだけれど、喋り方がちょっと冷たい…攻撃されたら威力で返されるってありますけど、虐めちゃダメですよ!?

出典

本家様


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