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旅行先での「ガイド」って何をする人なのか? ~私がガイドをしたかった理由~

2023年4月、東京での仕事を手放し、身一つで桜島に移住した。

☝︎ 移住の話はこちらをtap

・・・なんて言ったらカッコいいけど、実際は荷物もりもりで引っ越しして、仕事も家も前の年からしっかり決めてのグラデーション移住。これが安心。

今回は、私の移住先での仕事のお話。


「ガイド」という仕事

鹿児島に移住して、住む場所を桜島島内に決めた。そこで何ができるかと考えたとき、ガイドをしたいと思ったのだ。

東京では教育委員会にいる時間が長かった。そこから反転、アウトドアガイドの世界に飛び込む。全く知識がないってわけではなく、趣味の範囲で30歳くらいから山に登ったり海を漕いだり…をたくさんしてきた。
学校現場で子どもたちに教えたり、INAKA PROJECT でつくる・食べるの体験を届けたり…それらの経験がそれに重なり、ガイドとしての私の基盤が整っていたのだと思う。

夏に桜島に来てくれた知人。

ガイドするって何だ?

どこか旅行にいった時「ガイド」つけますか?

私は、日本中を旅する中で30歳を過ぎたあたりから、山に登ったりカヤックに乗ったりの時にガイドをつけることが増えた。なぜかというと、その楽しみがわかったからだ。

体験料・ガイド料金を払って、その地の話を聞く。植物のことや動物の話だったり、はたまた歴史だったり。ひとりで行ったら絶対に知ることのなかった話を聞けたり景色に気づかせてくれたりする。
オーストラリアにいったとき、添乗員なしのフリーの旅行を初体験。空いてる時間は行きたいところを探し、現地で日本人ガイドをつけた。きっとそれがきっかけだった気がする。

オーストラリアガイドと一緒に。(2014年7月)


ガイドした人数、120人。

ガイドデビューから半年、これまでのべ120人のお客様を案内した。
ガイドしてわかったことは、私の話でいいんだってこと。あくまで私の解釈。

ガイドとしてひとり立ちする前に習ったことは、カヤックの操縦技術やレスキュー方法、準備・片付け、それくらいだったと思う。もちろん、他の人がガイドするツアーに同行してどんなことをするかは見たり聞いたりはした。桜島ならではの知識も自然と身についた。

じゃあ、習ったとおりに全く同じ話しをしなくてはいけないのか?・・・というとそうでもないと考える。

桜島の海をガイディング

ガイドをつける目的。

ツアーにくるお客さんは様々で、国籍も世代もちがうし、目的もバラバラ。
お客さんと合流し挨拶してから90分という短い時間の中で、相手が何を求めてお金を払ってガイドを付けたのかを探る。それが私の仕事だと思っている。

溶岩ビーチに寄り道してシュノーケルを楽しむ

写真撮れればokな人もいるし、ただ旅行先で海を感じたかったって人もいる。もちろん、活火山や地質について聞きたい人も多い。

私がガイドをしたかった理由。

私が案内してもらった感動を、今度は私が感動させたいと思ったから。

今、所属している「かごしまカヤックス」にお客さんとして参加したのが5年前。
そのときは移住も考えてなかったし、ただふらっと立ち寄っただけの桜島でのカヤック体験だった。噴火して灰が降り注ぐ中でのカヤックは、他にはない体験すぎた。

ここで働くことは、移住をしようと決めたので後からついてきたもの。でも今となっては、毎日こうやってガイドとは…?とか考えながら過ごす日々。

一度きりの旅の記憶。

お客さんにとっては、一生に一度の桜島かもしれなくて、今のガイドの言葉が桜島の印象になりかねない。東京とか京都のような世界的に有名は観光地なら次があるかもしれないけど、残念ながら桜島はそうではない。

桜島にある、噴火口に近い有村展望所

ガイドからすると、お客さんが変わるだけで同じことの繰り返しじゃん。って思ってる人もいるかもしれない。が、私はちがう想いでやっている。
「私がここを案内するんだ!」という気持ちを常にもち、なんなら近所のカフェにいくような感覚でまたふらっと来てくれたらいいな〜と思ってガイドしている。
(実際は遠方からくる人がそうリピーターになるのは珍しいが)

『また桜島来ちゃった!』って人がいて、私に連絡くれる人がいたらすごく嬉しいんだろうな。
来年、再来年になりそういうお客さんができることを目指して、私はガイドをしている。

あひる隊長を携えて?ガイドしている

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などなどなど…noteで書いてまっす_φ(・_・

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