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フジテレビについて語る【2】90年代のバラエティ・女子アナ・そして現在の看板番組「逃走中」

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90年代後半、私は進学のため、東京で暮らすようになった。1人暮らしを始め、全チャンネルが当然のようにみられ、チャンネルの選択権もすべて自分という自由。

フジテレビへの特別な思い入れはとうになくなっていたけど、私はいつも「8チャンネル」をつけていた。
朝はめざましテレビ→ポンキッキーズ→ワイドショー
夜は、月曜日なら「HEY!HEY!HEY!」→月9ドラマ→スマスマ ..
明るくて楽しくて重々しくなくて、ちょうどよかった。

90年代(2000年前後)の女子アナは、華やかだった。私がフジテレビばかりみていたからか、よく覚えているのはフジテレビの女子アナ。

学生の頃大好きだったのは「めざましテレビ」の小島奈津子アナ。派手な後輩たちとは少し違ったけど、明るくさわやかで優しくて、素敵だったなぁ✨

少しお姉さん世代の中村江里子アナや、私と同世代の内田恭子アナの、女優みたいな華やかさには圧倒された。
高島彩アナは入社早々から、華やかさもアナウンサーとしての実力も兼ね備えていて、驚きだった。今でも第一線でご活躍中。

が、2000年代に入ってしばらくすると、フジテレビをあまり観なくなった。
そのうち、フジテレビにいろいろ騒動が起こった。その騒動のもとになった思想信条には、全く共感することはなかったけど。
でも発端となったツイートの「今8chはマジでみない」という言葉にだけは、「あぁそういえば、私も全然みてないな」と共感した。

ただただ、気分に合わず観なくなっていた。東北に戻って、やっぱり私には地方の暮らしが合ってるな、と実感していた頃。
一時は気が合ってずっと一緒にいた友人と、なんとなくのりが合わなくなって疎遠になるみたいに。

そんなフジテレビとの再会は、10年以上経ってから。
きっかけは「逃走中」。
子どもが生まれて、彼らが夢中になったのがこれだった。

ざっくり言うと、大人が盛大にやる鬼ごっこ。以前からある番組だったけど、全く興味はなかった。でも子ども達にはめちゃくちゃ面白いらしい。

現在レギュラー放送はなく、年に2,3回のスペシャル番組のみ。関連番組の「戦闘中」も時々やっている(こちらは、盛大なドッヂボール)。

興味がなかった私でも、録画したスペシャル番組を何十回も一緒に観てたら、さすがに少しは興味が出てくる。
それに、私に似てインドア気質な息子が、「逃走中」「戦闘中」のおかげで鬼ごっことドッヂボール大好きになってくれた。感謝感謝。

フジテレビは今でも、小学生くらいの子どもが喜ぶコンテンツ作りが上手いんだなと思う。

先日、関東に用事があったついでに、東京に足をのばした。
猛暑の中、小さい子どもを連れて、どこかサクッと行けるところ・・

「フジテレビの球体展望室、行ってみたい?」
上の息子に聞くと、「行きたい!!」と即答。
昨年大晦日の「逃走中スペシャル」で、フジテレビ本社と周辺施設が使われていたのだ。

というわけで、お台場へ。

フジテレビに…きたーーっ

私が前フジテレビに来たのは、四半世紀くらい前か・・
建物は若干古びていて、人出も東京にしては少ない。周辺のアクアシティ、デックスなど含め、外国人観光客もほぼいない。

でも、子どもは
「ここは年末スペシャルで、ダパンプのKENZOさんが走ってた!」
「ここで森崎ウィンさんが!」「ここは馬瓜エブリンさんが…」
と、テレビで観た場所を実際歩いて、とても喜んでいる。

微妙な人出も、子ども連れにはちょうどいい。実際、ベビーカーを押したファミリーがとても多かった。

そして、お台場といえばゆりかもめ。景色もいいし、混んでいないし、電車に慣れていない地方の子どもには最高。とても喜んでいた。

ちなみに今ゆりかもめって、終点豊洲なのね。いまだに有明だと思ってた。
豊洲にも行けるのか、ゆりかもめ!とテンション上がった。
(豊洲になんとなく新しい東京を感じる、地方人)

観覧車もヴィーナスフォートもなくなって、お台場もゆりかもめも、勝手に斜陽なイメージだったけど、ところどころ未来を感じつつ帰ってきました。


80年代から今までを振り返って、フジテレビの有り様と日本全体の有り様が、どこかリンクするように思った。私がテレビっ子だから、尚更そう感じるのかもしれないけど。
と無理やりまとめて、フジテレビの話はおしまい。

ちなみに「逃走中」、来週やるんですね。当記事はもちろん、宣伝では一切ありません。でも我が家はまた、何十回と録画を観ることになるんだろうな・・

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