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「まともな政府」と「アホ政府」

こちらの記事は、先日Twitterに思わず投稿してしまった内容のまとめ版、
プラス後書きになります。

まとめ読みしたい方、補足が読みたい方は、こちらでお願いします。

今回は「アホ政府」と「アホ官僚」が一体どんなロジックで何を考え、
そして行動しているのか?

「まともな政府」と「アホ政府」について

経済の仕組みも織り交ぜながらお話したいと思います^^
(※分かり易いように少し極端に書きます)

彼らの思考回路

彼らは高度成長期から現在まで
自分達の事しか考えず「今さえ良ければいい」と言う思考の元に
行動をしています。

つまり「先の事を考えない」
「先の事は今の自分達には関係ないから」
と言う事で当然、
目先の問題だけを何とか先送りして
自分達の任期の間だけ何とかしようと考えている。

まず、高度成長期などの経済が良い時期に
「まともな政府」は何を行うのかと言うと

現在の「インフレ抑制」と景気減速期が来た時に利下げを行なえるようにバッファとして「利上げ」を行なう。
次に増税を行い景気減速期に備え「財政正常化」を行なう。
景気が良いので財政出動して公共事業を行なわなくても
銀行や民間企業が、いくらでも市場にお金を回してくれるので
「公共事業費」を削減し景気減速期の為に支出を抑える。

と、これが「まともな政府」の対応です。
しかし日本の「アホ政府」と「アホ官僚」は一味違う!
景気が良いので税収が大量に上がってくる。
この税収を自分達で使ってしまいたい為、
天下り先の何の役にも立たない「箱物」を大量に作り
「公共事業を拡大」する。

年金も大量に余ってきたので
「自分で払った年金を自分が貰う」と言う初めの仕組みを
「自分で払った年金は高齢者世代が貰う」に変更し
それまで溜まっていた年金を全て使ってしまう。
そして「資産」と「借金」を同時に拡大しだす。

好景気により人口は増え、更に税収が上がり
「アホ政府」も「アホ官僚」も「ウハウハ状態」と言うアホ政策を行う。
そりゃこれだけ金があれば、
懐かしいニュースを取り上げると、
当時の大蔵省も税金で「ノー〇ンしゃぶしゃぶ」に行ってしまいます
(若い人、知らないでしょうが)

好景気ばかり続かない

さて、ここで残念なお知らせが有ります。
当然いつまでも好景気が続く訳では有りません。

資本主義の景気と言うのは
「ローン(借金)」によって拡大します。
このローンとは本来、未来で得るはずの利益を
先に今使ってしまっていると言う事。
だから経済成長直線を越え、急激な「波を描いて」景気は拡大するのです。

しかしこの「ローン(借金)」には1つ問題があります。
それは「金利」
この金利が一定数を越えた時に何かの大きな事件が発生すると
景気は逆流しだすのです。

経済が「拡大」から「縮小」に切り替わり
企業は銀行に利息が払えないので
新規の設備投資を止めます。
銀行は企業が倒産する前に貸剥しや貸し渋りを行い
その結果、本来倒産しなくて良い中小企業まで
不渡りを出して倒産していきます。

大企業も潰れないように給料を下げリストラを行い
よりコストの安い海外に会社を作り、そして安い労働者を雇うので、
これによりデフレが発生し、そして日本人の失業者が増大します。
株価や不動産価格が下がり、
国民は将来不安から投資を止め銀行預金にお金を預け、
銀行はそのお金で安全資産の国債を買い社会全体のお金の流れが止まります。

つまり不景気とは
「社会全体からお金と仕事の量が減って行く」と言う事。

「まともな政府の対応」

さて、ここで「まともな政府」はどんな対応をするのか?
社会が不景気になって誰も新規の仕事を作らない為に
市場にお金と仕事が減ります。

この「お金」と「仕事」を市場の変わりに
「まともな政府」が作り出すのです。
「まともな政府」は景気拡大期の時に
金利を上げ、増税を行い、公共事業などの財政出動を削減し、
「財政正常化」を行なっていたので「十分な体力」が有ります。

まず建設国債を発行し「公共事業」により
老朽化した道路や橋などの「未来に残せる」工事を行い
市場の変わりに「仕事」を生み出します。
更に金利を下げ、企業がお金を借り易いようにし
市場の現金量を増やします。
同時に減税を行い国民に消費を促し、急激な景気減速を緩やかにして
個人や企業のローンの債務が全て消滅するまで、
ソフトランディングさせるのです。

そして時間と共に全ての負債が消えた時、不景気は底を打ち
再び経済成長直線に向けて好景気の波が来るのです。

「アホ政府」と「アホ官僚」の対応


と、これが「まともな政府」の対応です。
しかし日本の「アホ政府」と「アホ官僚」は一味違う

税収が無くなると自分達の使えるお金が減少します。
とにもかくにもこれを何とかしたいと考える訳ですw
不景気で湯水のようにあった税収が少なくなってしまったので
今まで必要無いのに無駄遣いしていた「公共事業」を削減し
「まともな政府」とまったく逆の行動を起こす

更に景気が良い時に「資産」と「負債」を拡大していた為に
不景気になり「資産」価格が減少し
その結果「負債(赤字国債による借金)」の利息だけが残ります。
この利息の支払いを何とかしたい為に
金利を下げます。

まぁ、ここは偶然にも正しい行いになる
でっ、それでも元本が消える訳ではないので税収が足らない。
そして、それを補う為に「増税」を行なう。
不景気により人口は減り続け、
「自分で払った年金は高齢者世代が貰う」と変更した
年金のロジックが破綻してしまう。

同じ様に人口減で税収が増えない為
更に増税を行なう。
この増税により更に人口減少が進み
またまた「今さえ良ければ良い」と言う事で
人口減の穴埋めで「移民」を入れる。

すると日本人の人口減少の原因が何時までも改善されないので
日本人の数だけが減り、その減った分だけ移民を入れるので
いつの間にか「日本人と言う種」は消滅し移民だけの国になる。

・・・という未来が予想出来る。

早く「アホ政府」と「アホ官僚」を何とかしないと
確実に上記の未来が待っていると思います。

後書き(補足)

今回の「まともな政府」の対応ですが
実は「グローバル化」を薦めている社会では
この政策は上手く機能しません。

「何故機能しないのか?」は、また話が長くなるので
機会があればまたいつか書きたいと思います。

資本主義の景気サイクルのロジックを考えると
「不景気になってしまうので不味い」と言う発想がそもそもの間違い。
不景気になるのは何も問題では有りません。
急激に不景気になるのが問題なんです。

それでは何故不景気になるのか?
それは「ローン(借金)」をしているから。
例えば
Aさんの給料は1ヶ月20万円だとする。
これが今Aさんが稼ぎ出せる力。
国家で言うなら「GDP」です。
Aさんは人から20万円の借金をしたとします。
すると20万円(給料)+20万円(借金)で
「今直ぐに使えるお金」が倍になり羽振りが良くなります。
これが国で言う「好景気」です。

人から借金など自分はしないと思われていると思いますが
車や家のローンや
クレジットカードや教育ローンや
株やFXでレバレッジを掛けての投資などなど
人は気が付かないうちに沢山「借金」をしているのです。

特に過去の好景気は
大概不動産バブルが傾く所から不景気が始まります。
それでも上記の事を自分は1つもしていないと思う方がおられると思いますが
あなたがしていなくても、あなたの代わりに「国が借金」をして
そのサービスをあなたも知らないうちに利用しているのです。
そしてこれが何れ「増税」と言う形で自分に戻ってくるのです。

Aさんの話に戻すと
初めは金利が安いので
Aさんは給料から借りた20万円の利息を支払っているのですが
この金利が徐々に上がっていきます。

これが国で言う「政策金利の引き上げ」です。
金利は徐々に引き上げられ
そしてAさんに何かの問題が発生しこの利息を支払えなくなります。
Aさんは借金の元本を返す為に自分で持っている資産を売り
更にそれでも元本を返せないと消費を控え、
元本の返済に力を注ぎます。

これが国で言う「不景気」です。
つまり、力はないのに借金をして
未来の利益を現在使ってしまっているので
その使っている過程時期が「好景気」で
その借金の返済過程時期が「不景気」なんです。

ですのでサイクル的に金利上昇が限界に達すると
「不景気」になるのは当たり前なんです。
つまり「借金」して景気拡大させた分だけ
不景気になるんです。

よって景気は経済成長の直線通りにならず
波を描いて上昇しているのです。
これが国で言う「景気サイクル」です。

問題はこの「不景気」を急激にならないように的確な対処を
するだけで、後の対処方法は有りません。
「借金のツケ」は何時かは必ず払うのですから。
と言う事で米国も日本もこの「借金のツケ」を支払う時が必ず来ます。

まぁ既にもう「増税」という形で
その入り口に突入しているかも知れませんね。


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