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エレンタールの進化を願う

私はヒルシュスプルング病により0歳で大腸(結腸)全部と小腸の一部をとっています。

今回は、成分栄養剤「エレンタール」についての内容になります。
エレンタールに縁のない方にはちょっと退屈かも知れませんが、最後までお読みいただければ幸いです。

一般にはあまり馴染みのない薬だと思いますが、エレンタールは今から40年以上も前からある成分栄養剤です。
タンパク質がアミノ酸の形まで分解されており、消化をほとんど必要とせず栄養が吸収できます。
腸に負担がかかりにくいため、クローン病や潰瘍性大腸炎の患者さんによく処方されます。
そして、ヒルシュスプルング病で腸を切ってしまい、栄養の吸収が十分できない私のような人も適応となっています。
私は今のところ血液データ上は栄養状態に問題ないのですが、エレンタールを飲まないでいると体重がどんどん減っていってしまいます。補助的な意味で服用を続けています。
なお、腸が短いからといって必ずしも飲むものではないし、栄養剤の種類もエレンタールだけではありません。人それぞれです。

私はエレンタールとの付き合いが長く、40年前の発売当初頃から飲んでいます。高校生になっていったんやめましたが、30代前半から再開しています。

私が子どもの頃のエレンタールにはまだフレーバー(香料:味付け)がなかったため、飲みにくいのなんの。
100%のオレンジジュースで割って鼻をつまんでようやく飲める感じでした。
しかも溶けにくく、ダマがよくできていました。

大人になって再開したとき、フレーバーができていたことに感動しました。決して美味しいわけではないけど、飲みやすさは段違い。同じエレンタールなのかと疑ったくらいです。
フレーバーは10種類あるとのこと。グレープフルーツ味やヨーグルト味が人気のようですが、私はオレンジ味で落ち着いています。
また、今は溶けやすくダマはできません。
昔に比べ大きく改良されています。

ところで、フレーバーのない、プレーンのエレンタールはどんな味か。
味わった人でないと伝わらないのが残念ではありますが、それはそれはすごいものです。
どうなったらこんな味になってしまうのか。
たまにプレーンでもいける強者がいるようですが、私は無条件で尊敬します。

腸が短いということは、健康な人と同じ量を食べても栄養吸収が劣るということです。
それなら人より多く食べればいいかというと、腸がデリケートなので暴飲暴食はできません。
昔、医師に一食増やしたらいいのではと言われたことがありますが、そんな簡単な話ではありません。

そして、加齢とともに胃の消化能力は衰えてきます。
若いときほど食べられなくなり、脂っこいものが苦手になってきます。
将来的には食事からの栄養吸収が減っていくと思うので、その分エレンタールを増やしていくことになるのでしょう。

ですので、エレンタールはこれからも改良・進化され続けて欲しいと切に願っています。
製造会社のEAファーマさん、味の悪口を書いてしまいましたが、エレンタールのおかげで大きくなり、健康を保てており、本当に感謝しております。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。

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